Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

Video Assistant Referee

VAR制度教材: 笛と旗を遅らせることができる条件

J League 2024.4.21 第9節: 名古屋-C大阪での27分のオフサイドシーンがどんな状況で「笛と旗を遅らせる」ことができるかが複合的に盛り込まれているので取り上げ。 オフサイドポジションにいない攻撃側の選手がコーナーに向けて抜け出し、keeperが飛び出して…

VAR制度教材: 2つの誤審が重なると審判団は正しい判定を求める

2024年3月2日 FC東京 - サンフレッチェ広島 youtu.be 16m内で守備側による接触に対して主審はfaul playでは無いとpenaltyを与えず。この場合 VARはpenaltyの可能性をチェックし、今回は「faul playでは無い」という最初の判定がclear errorなのを確信したた…

ビデオ・アシスタント・レフェリー制度の現在地: DFBが介入のバーを下げたことで取り消されたFrankfurtのpenalty

今回はDundesliga: Hertha BSC - Eintracht Frankfurtにおいて、終了直前にFrankfurtに与えられたpenaltyが明らかな誤審では無かったにも関わらず、ビデオ判定を経て取り消されたシーンについて。DFBによる今シーズンからの介入のバー(Eingriffsschwelle)の…

VAR制度教材: リスタートを待たせるジェスチャーの効果的な使い方は?

5月30日に行われたJ League 柏レイソル - 北海道コンサドーレ札幌。前半終盤でのビデオ判定について起きた幼稚で無駄な議論についてまとめ。 【柏レイソル×北海道コンサドーレ札幌|ハイライト】明治安田生命J1リーグ 第17節 | 2021シーズン|Jリーグ - YouT…

VAR制度教材: 判定理由の見間違いを防ぐためのon-field-review in J League

北海道コンサドーレ札幌 - 清水エスパルス ロスタイムに得点機会阻止ファールによってレッドカードと清水エスパルスにペナルティキックが与えられたが、VARが介入、映像を見た主審は16m外でのファールとしてレッドカードはそのままにペナルティキックを取り…

buitenspellijntechnologie: foutmargeは何の解決策にもならない

今シーズン遂にEredivisieに導入されたbuitenspellijntechnologie. 他のtopcompetitieで見られるように時に数分という長い時間をかけて引かれる2本のラインによってbuitenspelpositieかどうかの厳密な判定が行われているが、KNVBはこのtechnologieを用いるに…

VAR制度教材: 主審による見逃しと審判団による見逃しの違い?

第25節ではRKC Waalwijk - FC Utrechのblessuretijdでの決勝点となったpenalty判定が最大の話題に。FC Utrechtの攻撃で右サイドからのクロスに対し、16m内に走り込んだGyrano Kerkに後方から追いかけたAhmed Tubaが接触。scheidsrechter Sander van der Eijk…

VAR制度教材: 主審主導のレビューでは全てが可能

火曜夜に行われたKNVB beker: Excelsior - Vitesseでは後半 Loïs Opendaが先制点を決めたかに思われたが、VAR Laurens Gerretsの介入により映像を見た主審 Dennis Higlerがその直前のRiechedly BazoerのFKでボールが完全に静止していなかったと得点を取り消…

VAR制度教材: 得点・penalty・RCに修正しない目的でのVARの介入例と透明性の重要さ

Premier Leagueで珍しいシーンがあり、あまり適切な説明がされていないのと忘れやすい手順なので備忘録代わりに紹介。 13.01.2021Burnley - Manchester United youtu.be 27分にMan UnitedのLuke Shawが相手と激しく接触、主審がおそらく見た上でno foulの判…

VAR制度教材: 再び見間違い問題とUEFAによる解決策?

Eredivisie 第12節で再び見間違いによる判定の問題が発生した。日曜夜のFC Twente - AZの最終盤に主審 Danny MakkelieがFC Twente-verdediger Jaydon OosterwoldeのZakaria Aboukhalへの背後からの接触によるファールでイエローカードとペナルティキックの判…

スクリーンの前でVARの助言を無視できないscheidsrechters

先週末のEredivisie FC Twente - PSVではVAR Serdar Gözübüyükの介入を受けたscheidsrechter Pol van Boekelがフィールド上でのノーファール判定を修正してPSVにstrafschopを与え、「HTに冷静に見直してstrafschopを与えたのは間違いだったと分かった」と語…

VAR制度教材: 明確な誤審と見間違いと見逃し

Eredivisie 第6節で大きな議論となったVitesse - PSV最終盤でのペナルティ取り消し。主審 Bas NijhuisはEli Dasaが競り合いの際にJorrit Hendrixを両手で押して倒したとPSVにペナルティキックを与えたが、VAR Danny Makkelieが介入。Nijhuisは自ら映像を見返…

FOOTxBRAINで国際審判員がVARプロトコルを否定

Jリーグの審判、審判関係者がVAR制度を理解していない前回の問題から8ヵ月が経ったが、土曜夜に放送されたTV番組 FOOTxBRAINは出演した原博実とVTR中で電話インタビューに応えていたた国際審判員 佐藤隆治が公然とVARプロトコルを否定するという再び驚愕させ…

2019-2020シーズン ビデオ判定まとめ

VAR制度が導入されて2年目の2019-2020シーズン。1年目同様に多くの話題と議論を呼んだが、その内容は多少異なっていたようにも感じられた。 2018-2019シーズン ビデオ判定まとめ https://mijnfeyenoord.hateblo.jp/entry/2019/05/18/234626 KNVBによる発表 ・…

ビデオ・アシスタント・レフェリー制度の現在地: Premier Leagueの大いなる実験

Premier Leagueで今シーズンから導入されたVAR制度はOFRの選択肢を用いないという非常に興味深い運用で多くの(ほとんどが批判的な)注目を集めている。そもそもOFRは主審が選べる選択肢であり、「権利」であって「義務」では無いというのがそもそもの発端だろ…

VAR in J League Cup: そもそもルール通りだったのかの話

9月4日、8日のJ League CupでのVAR ライブテストを受けて、YouTubeの『Jリーグジャッジリプレイ番外編』でJFAの扇谷 健司が説明。ただ最初から論点を「OFRをする条件」、「APPの判断」、「オフサイドの旗を遅らせる判断」に絞っていたために、それ以前の『…

VAR制度教材: 介入できない誤審は避けられない

2019年7月27日に行われた練習試合 Yokohama Marinos - Manchester Cityの36分にVAR制度の構造上興味深いレアケースがあったので紹介。 Manchester Cityの選手がドリブルで抜け出してペナルティエリア内でGKと接触したかどうかというシーンでエリア外へ倒れ、…

2018-2019シーズン ビデオ判定まとめ

VAR制度が導入された初シーズンとなった2018-2019シーズン。ビデオ判定は多くの話題と議論と関心を呼び集めた。 KNVBによるレポート VARのチェック回数は総計4.000回 (1試合当たり13回!)。介入は106回で約3試合に1回。内87回で誤審が修正され、13回でVARが…

VAR制度教材: 主審が見て判定していたかによる違い

この2週間のEredivisieで立て続けに興味深いビデオ判定シーンがあり、共にKNVBによって主審とVARとの音声通信が公開されたのでVAR制度の教材として記録。偶然にもどちらのシーンもVARを務めたのは経験と判断力において共に世界トップレベルのビデオ審判と認…

ビデオ・オペレーション・ルームでのテクニカルな作業内容

DFBのVARプロジェクトリーダー Dr. Jochen Drees がケルンのビデオ・オペレーション・ルーム内のテクニカルな作業内容について詳細に説明していたので保存。 1. ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)はピッチ上の主審とビデオ・アシスタント・センターのVARチー…

VAR op eredivisie (1ste helft van het seizoen 2018-2019)

Basic data153 wedstrijden: Correctie door videobeoordeling/Interventie door VAR 50/56een interventie per 2,7wedstrijden. op 106 wedstrijden (69%)geen interventie.On-field-review 39 keer. Een mal per 3,9 wedstrijden. Correctie door OFR is 3…

シーズン前半戦ビデオ判定まとめ

2018-2019シーズンから遂にエールディヴィジ全試合に導入されたビデオ判定。ザイストのKNVBリプレイ・センターからビデオ審判たちが試合を監視することで153試合で50の判定が修正された(個人調べ)。各クラブの監督とキャプテンはほぼ全員が使用継続を支持して…

ビデオ・アシスタント・レフェリー制度のルールと手引き (保存用)

(Wikipediaにこつこつ書いていたものが記事移動によって大幅に簡略され、新しい記事には間違いもあるので自分が書いていたものを加筆修正して保存) 2018年3月3日のIFAB年次総会によって可決されたVARハンドブック version 8(プロコトル、原則、運用法、必要…

ビデオ判定による誤審: プロメスのファールはなぜイエローカードに修正されたのか

この数週間VARの介入ラインに少なくない疑問が生じているエールディヴィジにおいて、先週第15節でそれを象徴する出来事があった。日曜のデ・クールでのVVV-フローニゲンで41分にリツ・ドーアンに対してイェロルド・プロメスが強烈なタックル。プロメスはかなり…

試合後に取り消されたグスタフソンへのレッドカード: 主審とVARのコミュニケーション問題

長い準備期間を経て遂にエールディヴィジに導入されたVAR制度。最初の2ヶ月間で小さなミスはあるものの概ね大きな問題は無く運営されていたと言えるが、第7節で遂にレッドカードがKNVB検察によって誤審として取り消されるという事態が起きた。 10月30日に行…

ビデオ・アシスタント・レフェリー制度の現在地: 『重大な見逃し』の際のオン・フィールド・レビュー

アルゼンチン人主審 Nestor Pitanaとイタリア人VAR Massimiliano Irratiによって担当されたWKフィナーレは1-1の前半終盤にオン・フィールド・レビューによってクロアチアのIvan Perisicがペナルティエリア内でのハンドリングを取られてPK判定となったことが試…

ビデオ・アシスタント・レフェリー制度の現在地: WKで示された模範的介入基準

ロシアでのWKが始まり、グループステージがほぼ1巡。「VAR制度での経験が足りない審判たちによって大きな混乱が起きる怖れがある」という事前の危惧が嘘のように、VAR制度がここまでほぼ完璧に機能していることは大きな驚きであり、世界中にポジティヴなイン…

ビデオ・アシスタント・レフェリー制度の現在地:オン・フィールド・レビュー実施条件の不透明さ

先週のジュピラーPOs スパルタとエメンとのフィナーレ2試合、そしてドイツでのDFB-Pokalフィナーレ FC Bayern-Eintracht Frankfurt戦でもやはり「明確に思われる誤審」が主審のオン・フィールド・レビューによって見逃される事態が起きた。それぞれのケース、…

マッケリー、WKで初のオランダ人ビデオ審判に

デニー・マッケリーがFIFAによってロシアでのWK 2018のビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に選出された。35歳の審判はロシアで活動する13人のビデオ審判の1人に。WK本大会でビデオ判定が導入されるのは今回が初。 1934年にジョン・ファン・モールセルがWKで笛…

「結果以外ほとんど間違い」だったMainzでの前半終了後のビデオ判定:原因とその後

4月16日のブンデスリーガ 1. FSV Mainz 05 - FC Freiburg戦で前半終了の笛の後に行われたビデオ判定によって前半ラストプレーでFC Freiburgの選手に自陣ペナルティエリア内で明確なハンドリングがあったとして、大部分ロッカールームまで下がっていた選手た…