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VAR制度教材: 主審による見逃しと審判団による見逃しの違い?

第25節ではRKC Waalwijk - FC Utrechのblessuretijdでの決勝点となったpenalty判定が最大の話題に。FC Utrechtの攻撃で右サイドからのクロスに対し、16m内に走り込んだGyrano Kerkに後方から追いかけたAhmed Tubaが接触。scheidsrechter Sander van der Eijkが非常に議論の余地があるpenalty判定を下し、VAR Jannick van der Laanが時間をかけたチェックの末にこれを支持、FC Utrechtが1-2で勝利した。

 

youtu.be

 

Sander van der Eijk:
「私自身フィールドでは見えなかった。assistent-scheidsrechterが『penalty, penalty. 選手がかかとに接触された』と非常に明確にアドバイスしたんだ。私は自分のチームを100%信頼しているが、チェックに長く時間がかかり、緊張感が出たのが分かった。待たなければならなかったが、strafschopなのが確認された」
「多分私は自分でreviewを要求すべきだっただろう。ついさっき映像を見たが、penaltyだとは思わない。接触があったかどうかを確認することはできず、接触があるとしても、そもそもファールかどうが問題になる。だから私は自分で見たかった。しかし我々は判定を下したし、それが良いならそれで良いということ」
「VARは自分の仕事をしており、それについて意見は言いたくない。私には最終責任があり、だから私はいまここにもいる。しっかし私はこのpenaltyはできれば与えたくなかった」

 

Dick van Egmond:
「Van der EijkはassistentからKerkへのファールを指摘され、自分では見ていなかったがpenaltyを与えた。assistentはこのような時にassistするためにいるので、それ自体には問題は無い。その後 VARがコンタクトをチェックして認めたため、Van der Eijkは自分で再確認するチャンスが無かった」
「彼が自分で映像を見ることは間違いなく可能だった。それは確かに来週の評価点に入るだろう。これは我々も遭遇するポイント。自分では見ておらず、assistentのアドバイスでpenaltyを与える場合、自分自身でも見るのが本当に良い選択肢。これも不動の決まり事になるだろう」

 

https://www.vi.nl/nieuws/van-der-eijk-snapt-woedende-rkcers-ik-had-liever-geen-penalty-gegeven

https://www.vi.nl/nieuws/knvb-wijzigt-var-werkwijze-na-arbitrale-ketser-in-waalwijk

 

VAR protocolでは「重大な見逃し」について審判団全体のものか主審自身によるものかの規定はされておらず、通常は後者と定義されている。もちろん主審が自分で見えなかったものについて自分から映像を見に行くと決めることは常に可能だ。ただし問題なのはすでに審判団としては認識した上で判定が行われており、「主審の最初の判定はそれが明確な誤審というはっきりした証拠が映像に無い場合は修正されない」という大原則が適用される事にある。つまりこのケースで主審が映像を見に行ったとしても、主審は自分の判定基準で再判定を行うことはできず、審判団としてすでに下した判定が明確な誤審だったかどうかで判断しなければならないというのがprotocolの大前提のはずだ。主審自身は見ていないため、それは「主審の判定」では無いという理屈を通すのは困難だろう。