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VAR制度教材: 再び見間違い問題とUEFAによる解決策?

Eredivisie 第12節で再び見間違いによる判定の問題が発生した。日曜夜のFC Twente - AZの最終盤に主審 Danny MakkelieがFC Twente-verdediger Jaydon OosterwoldeのZakaria Aboukhalへの背後からの接触によるファールでイエローカードペナルティキックの判定。VAR Dennis Higlerの助言により、レッドカードとフリーキックに修正された。この判定自体は十分に許容できるものと思われたが、判定修正の説明を求められたMakkelieは試合後に映像を見返したて「ファールでは無かった」と意外なメント。

 

youtu.be

 

Danny Makkelie
「副審のアドバイスに従ってペナルティキックを与えた。その時 VARのDennis (Higler)がファールは外だと言ったんだ。しかし映像を見返すとレッドカードは正当では無いと思う。これがファールだとは思わない。かかとの接触は全く無く、これに笛を吹きたくはなかった」
「VARは片手で背中を押していることで、私のファール判定を支持した。だが私はむしろVARには『足での接触はなく、背中に軽い接触があるが、君はそれを見たか?』と言って欲しかった。それならコミュニケーションを元に別の判定ができたかもしれない」
「protocolにはそうする理由が無く、ZeistではVARと主審がこうした判定についてコミュニケーションを取ることを望んでいないが、CL-duelsでは行われており、それが解決策を提供したことがある。私が背中での接触を知っていたら、on-field reviewに繋がった可能性はあった」

 

Reinold Weidemeijer
「もちろんMakkelieが言っているのは事実。彼は足の接触ペナルティキックを与えたが、それは違った。VARは背中を押していることで彼の判定を支持し、それは外だった。位置が外なら、それは事実。だから彼が見に行く必要はない」
「protocolを調整すべきかどうか。VARと主審がこうした状況でも話せるようになれば、不満を取り除くことになる。Zeistで全員で話し合うことにしよう」
「検察がこのレッドカードを取り消すのは想像できる」

 

https://www.vi.nl/nieuws/makkelie-vindt-rode-kaart-voor-oosterwolde-onterecht-geen-overtreding

 

月曜に実際にOosterwoldeへのレッドカードは検察によって取り消された。

 

10月の第6節 Vitesse - PSV最終盤での見間違いによるペナルティキック取り消しに非常に近い状況だろう。今回は「足での接触があった」と判断してペナルティキックを与えた主審に対し、VARは「手で押した接触」により許容できる判定と判断して介入を控えた。Vitesse - PSVでVARとして介入したMakkelieが今回 主審として同じ理由で介入を望んだのは興味深い。

 

VAR protocolでは「判定自体が明確な誤審」の場合のみVARは介入できるため、「判定理由の間違い」は考慮されない。UEFAが行っているような、判定理由を主審とVARの間で共有するコミュニケーションがprotocolに加われば、主審としてはより安心して試合に望めるだろう。ただそのコミュニケーションの外にいる人々にとっては「判定理由の間違い」は認知するのが困難であり、VARが介入する基準についてさらなる混乱が生じる可能性は十分にある。

 

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