帰還後最初の数週間ですぐはっきりしたことがある。『ディルク･カイトは今シーズン フェイエノールトでの成功のために全てを投げ打つ覚悟がある』ということだ。「フェイエノールトへの復帰が正しい決断だったと確信している。戻るのにリスクはあったし、自分が拡大鏡で見られる立場なのは分かっていたこと。でもそんなことはどうでも良いんだ。フィテッセ戦の自分のプレーがあちこちで批判されても、僕は家で『3試合で9pts。望んでいたとおりのスタートだ』と思うだけだよ」
「知ってのとおり、僕はオランダでハウデン･スヒューンを獲った。エールディヴィジのトップスコアラーになった。近年はイングランドとトルコでタイトルを獲った。個人的栄誉や賞は僕の求めるものじゃない。僕はフェイエノールトで最大限の結果を得たいんだ。周りを引っ張り、責任を担う。PKを蹴る。そして僕らが勝つ。僕にはそれで十分だよ。フェイエノールトは僕が望んでいたとおりのスタートを切った。これが今後さらに築き上げていくベースになる。その中で僕もまだまだ自分の力を見せられるはずだ」
カイトは攻撃面のリーダーとして運命づけられているように思えるが、プレシーズン後にクラブがミヒル･クラーメルを獲得し、監督 ジョヴァンニ･ファン･ブロンクホルストは代表104キャップの彼をバイテンスペーラーとして起用すると語っている。
「『現時点では』と監督は言っていたね。カジム･リチャーズとクラーメルで僕らの選択肢は増えた。でも監督が明日僕をそのポジションで起用するなら僕はそこでプレーする。僕は一つのポジションに留まることもしないし、サイドでも価値を持てる。スピッツの後ろの10番？それもやれるだろう。Liverpoolでは”second striker”のような役割も求められていたからね。本当の10番としてではなかったけど、監督がどこであれ僕がチームのためになる方法で置いてくれるポジションで僕はプレーする。どのポジションでも僕はチームにキャラクターを与えられる。それは例えばユトレヒトとのホームゲームでも見えただろう。僕がここにいるのはまだやり終えていないからだ」
このベテランが国外で学んだことは多い。 「オランダでは良いフットボールをすることが極端なまでに支配している。良いフットボールをすることがまず前提になっているんだ。その上で『僕ら』が勝てば、それは素晴らしいボーナスといった感じ。でも僕は国外でそれがまったく逆だと実感した。まず試合に勝つことを考えるべきで、それができれば自信が増す。そしてそれによってフットボールが良くなっていくんだ」
そう語ったカイトもフェイエノールトのプレーがもっと良くならなければならないことは分かっている。「でもこのチームの基本構造は良いと思う。フィテッセ戦ではほとんど一つのチャンスも与えなかった。3ヶ月前は彼らが1-4で勝ったんだからね」
http://www.fr12.nl/nieuws/33252-kuyt-ik-ben-hier-omdat-er-nog-een-stukje-is-d.html
