ヨハン･デルクセンは現在のフェイエノールトを驚嘆のまなざしで見つめている。フットボール･インターナツィオナールの編集長は今年最後のRadio Rijnmondのインタビューに応えた。「フェイエノールトで起きていることはファンタスティック。ロナルド･クーマンはほとんどあり得ないような成果を出している。私はこれまでずっとクーマンの能力を疑問視していたが、驚かされた」
昨年クーマンとフェイエノールトはアヤックスに続く2位となり、今年も好調を維持している。「クーマンはこれまでのキャリアでこれほど上手くやって来れたことはなかった。アヤックスとPSVでカンピューンになったが、あの時は誰が監督でもカンピューンになれただろう。AZではファン･ハールの後任としてかなり悪かったし、私はこれで彼のキャリアは終わるかもしれないと思ったが、しかしフェイエノールトで生まれ変わった。素晴らしい仕事をし、ここまで自分がトップコーチであることを示している。これを続けられれば将来再びFC Barcelonaにたどり着くことも、ボンズコーチになることもできるだろう」
フェイエノールトはシーズンの半分を終えて首位のPSVとFC トゥエンテにたった3pt差の4位。「クーマンは再びトップチームを作り上げた。いまフェイエノールトがやっていることはファンタスティックだが、最終的にアヤックス、FC トゥエンテ、PSVとカンピューンを争うには彼らはまだ不十分だと思う。セレクションの面では彼らの方が多少上。しかし私が見誤る可能性もある。フェイエノールトは2年続けて私を驚かせるかもしれない」
2012年の後半には多くのフェイエノールトの選手がオランダ代表にデビューした。「これはフェイエノールトがファンタスティックなユース育成を備えているという紛れもない証拠であり、ヨハン･クライフがそれをアヤックスにコピーしようとしているのも偶然ではない。しかし選手たちのブレイクはそういう環境にいられたからでもある。フェイエノールトはお金が無く、投資もできなかった。これまでは特に国外からも至るところから集まってきたが、お金のない現在はユースに頼るしかない。だから多少考えられないようなことも起きる。ユースの選手たちがみんな揃ってブレイクし、素晴らしいパフォーマンスを発揮している。貧乏なら工夫をしなければならないし、そこでチャンスを得る選手たちがいた。いまやブルーノ･マルティンス･インディは一人前の代表選手。大きなポテンシャルを持った素晴らしい選手であり、愛すべき若者でもある。華麗で優雅なフットボール選手だ。彼はCBでプレーするのが相応しい。彼がそこでもう2年プレーすれば、数年後には欧州のトップクラブへ行き、フェイエノールトに大きなお金が入るだろう」
現在はヨリス･マタイセンがステファン･デ･フライの隣にいるため、マルティンス･インディは左バックでプレーしている。「マタイセンの移籍は私は馬鹿馬鹿しく思うよ。彼らは自分たちのポリシーをねじ曲げたんだからね。フェイエノールトはこれからも多くのポジションで選手が台頭し、活躍してくる。しかし今はサラリー面で他の選手より上のマタイセンがいるため、マルティンス･インディが左バックでプレーしなければならない。高額なマタイセンのポジションに彼を置いた方がずっと良い」
デルクセンはダリル･ヤンマートもまた喜びのまなざしで見つめている。「私は数年前にADOデン･ハーグでプレーしているヤンマートを見てVIで将来彼はオランダ代表右バックになると言ったんだ。ヘーレンフェーンで多少逆風にあっていたが、フェイエノールトでは驚くべきスピードで成長している。クラーシについては全く驚嘆するしかない。エクセルシオールで見た時は熱心なMFだと思ったが、溢れ出る才能は感じなかった。今のレベルまで達するとは到底思わなかったよ。彼も代表選手になる可能性は否定しない」
http://www.rijnmond.nl/sport/30-12-2012/derksen-cruijff-kopieert-jeugdopleiding-feyenoord
