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フェイエノールト、キエフで敗れるも可能性を残す

フェイエノールトはCL プレーオフに進む望みを失ってはいない。ロナルド・クーマンのチームは火曜夜にDinamo Kievに対して2-1で敗れたが、ルーベン・スハーケンのアウエーゴールのおかげで可能性を残しつつキエフから帰ることができる。

 

月曜のOlympiysky stadionでの記者経験ではチームとしてしっかりした組織で勇気あるプレーをすればフェイエノールトにもチャンスがあると予言していたクーマン。約300人のフェイエノールト・サポーターを含む50.000人観客で満員になったOlympiysky stadionでの試合はその大部分がクーマンのプラン通りだった。2スピッツシステムを採用したフェイエノールトの守備はよく組織され、HTまでに相手に大きなチャンスはほとんど与えず。

 

あまり満足できなかった点は、Dinamo KievのDFラインの裏にあったスペースを有効に利用できなかったことだ。前半8本のシュートを放ったフェイエノールトだったが、GK Maksym Kovalを本当にトラブルに陥れた瞬間は無かった。

 

最初の30分間、フェイエノールトで最も危険な選手だったのはダリル・ヤンマート。このDFは何度もオーバーラップをしかけ、計4回Kovalの守るゴールを狙ったが成功には至らず。ヤンマートはゴール脇に逸れた最後のシュートの直後に股関節の負傷によって交代を余儀なくされた。

 

前半両チームとも無得点に終わったが、判定勝ちを決めるならフェイエノールト。自信をつかんでロッカールームから戻って来たチームは後半開始10分でゴールを決めてみせる。

 

この先制点はレクス・インマルスとルーベン・スハーケンの素晴らしいコンビネーションから。左サイドでボールを受けたインマルスがゴール前のスハーケンへクロスを送ると、このFWがダイレクトでネットを揺らして待ちに待ったアウエーゴール。来週のデ・カイプでのリターンゲームへ向けて大きなゴールとなった。

 

しかしフェイエノールトはこのリードを長く楽しむことはできず。ステファン・デ・フライの不運なクリアボールをエルヴィン・ムルデルが間一髪セーブした場面とセットプレー以外ほとんど危険なシーンを作っていなかったDinamo Kievが60分を前に同点に。右サイドからのハイクロスを楽に処理できるように思えたムルデルだったが、パンチングしたボールは不運にも目の前にいたインマルスの背中に当たり、そのままゴールへ。

 

前半ほとんど印象の無かったDinamo Kievだったが同点に追いついたことで勢いづき、残り30分間主導権を取るとフェイエノールトはこの時間帯はそれをなんとか必死に止めるので精一杯に。

 

チームとしての最初の形はまだ残っていたフェイエノールトだったが、DF陣の最初の判断ミスがDinamo Kievによって即座に罰せられてしまう。残り20分を前に右サイドからのクロスに対してブルーノ・マルティンス・インディがスピッツ Ideye Brownを視界から見失い、結果2失点目に。すでにウクライナ・リーグで4得点を決めているBrownがヘディングでムルデルの壁を破った。

 

Brownは終盤もピッチ上で最も危険な男に。2-1とした10分後にもこの夜自身2点目を狙ったが、シュートはバー直撃。その直後にもムルデルの目の前に迫ったが、フェイエノールトのGKが1対1を制した。キエフでのダメージを最小限に抑えたフェイエノールト。来週のデ・カイプでは1-0で勝てばCLプレーオフへ進むことができる。

 

Dinamo Kiev – Feyenoord 2-1

Scoreverloop:

49’ 0-1 Schaken

56’ 1-1 Immers (ed)

69’ 1-2 Brown

 

Scheidsrechter: Marriner (Eng)

 

Geel: Immers

 

Opstellingen:

Dinamo Kiev: Koval; Silva, Betao, Mikhalik, Popov; Kranjcar, Veloso; Ninkovic, Yarmolenko, Vukojevic (55’ Milevsky); Ideye.

 

Feyenoord: Mulder; Janmaat (33’ Singh), De Vrij, Martins Indi, Nelom; Leerdam, Vormer (72’ Vormer), Clasie (89’Kongolo), Immers; Schaken en Cissé.

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120731_kiev_verslag

 

ロナルド・クーマン

「60分までは良いプレーができていたが、失点後はディナモがこの試合最も強力だった」

 

「今日はあまりにも簡単にゴールを許してしまった。このレベルではああいうミスは許されない。このレベルではディテールが勝負を分けるんだ。あれは我々にとって良いレッスン」

 

「最後の30分間を見てもKievがすでにリーグ戦に入っているのが分かる。フィジカル面で彼らの方が多少我々よりも先に進んでいる。しかし来週のリターンゲームでは我々のコンディションも今日より良くなっているはず」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120731_koeman_kiev

 

エルヴィン・ムルデル

「先制したけれど負けてしまった。辛いけど、満足できる部分もあると思う。来週がホームゲームなのを考えればこれも良い結果。12人目の選手がいればどんなこともやれる」

 

「同点にされたシーンは不運だった。でも終盤いいセーブが出来たのは嬉しいよ。チームのために重要な存在になりたいからね」

 

ダリル・ヤンマート

「妥当な結果だと思うけど、もっと良い結果も出せたはず。0-1まで悪いところは何も無かった」

 

「昨日股関節を打ったんだ。良くなったんだけどシュートした時にまたぶり返してしまった。あれ以上全力では続けられなかった」

 

ルート・フォルメル

「0-1で帰るよりは良いと思うけど、せめて1-1で終わりたかった。2-1にされたのは残念。キエフは切り替えが上手く行っていなかったし、僕らはそれをもっと利用すべきだった。スペースもシュートチャンスも十分あった。来週もそれがあることを期待しているよ」

 

 

久々のCLの舞台。誰もこのレベルの経験が無い中で試合の入り方は悪くなく、ディナモキエフが上手く噛み合ってないお陰もあって「勝てなくはない相手」という感じでした。先制までは完璧な流れでしたが痛恨のミスで同点にされ、逆転にされてからは完全サンドバック状態。結局2-1で済んでよかったよかったという試合でした。理由が精神面かフィジカル面か両方か分かりませんが、まぁああいう展開も仕方ないですね・・・

 

収獲としてはディナモキエフはチャンスを与えなければ積極的なプレーをせずに「待ち」状態になるのが情報通りだったということで、こちらのミスから失点するまでは嵩にかかって攻めてくることもなく、つけいる隙を与えなければ互角にやれる相手・・・多分。

 

ただ4-4-2が機能していたかと言われると、多少微妙な感じ。最初の30分間はダリルの積極的な動きで数的優位を保てたものの、本来MFのレールダムは右バックに入るとなぜかいつも通り大人しくなってパスも下手に・・・。シンはボールを持った時はかなり良いですが、持ってない時の守備力はレールダムより下。さらにフォルメルが下がった後は中盤の粘りが全くなくなってしまいました。ディナモキエフのDF陣の守備力、キープ力を見た感じだと逆転される前にどこかで4-3-3に移って良かったような気がします。デ・カイプでの第2戦はどうなるか。

 

レクスはアシストもして悪くはないんですが・・・オフェンス・リーダーとしての期待にはまだまだ応えられてません。なるべき早く本来の輝きを見せて欲しいものですが、このまま長引くといろいろやっかいなことに。とりあえずボールロストが多すぎるのをなんとかしてくれないかと。