フェイエノールトはトレーニングキャンプの締めくくりとして土曜にマルベラ・フットボール・センターでClub Bruggeと練習試合を行い、2-1の僅差で敗れた。フェイエノールトのゴールを決めたのは後半開始直後のジャン・パウル・ボエチウス。
監督 ロナルド・クーマンがこの練習試合を真剣に考えていたのはスタメンから明らかだった。フェイエノールトはウィンターストップ前の数試合と同じスタメンを組み、負傷のルーベン・スハーケンに代えてアナス・アチャバールが入ったのが唯一の変更。
何度もやってきたフォーメーションの試合に入ったチームは楽々とボールを回してマルベラ・フットボール・センターの完璧なピッチで忍耐強くコンビネーション・プレーを続けた。左サイドから作った最初のチャンス、トニー・フィリェナのシュートから選手に当たって方向が変わったGKにとっては難しいシーンも、かつてのローダJCのGK フラーダン・クヨヴィッチによってはじき出された。
フェイエノールトには何の問題も無いように感じられたが、HTの笛と共に失望感でロッカールームに戻ることに。ピッチ中央からCarlos Baccaの見事なシュートがGK エルヴィン・ムルデルの意表を突き、フェイエノールトはビハインドを背負っただけでなくチーム内の落ち着きも失われてしまった。さらにレクス・インマルスも用心のルート・フォルメルに交代、ピッチ上で前半終了の笛を聞く事はできなかった。
それだけにフェイエノールトが後半開始直後に早々の同点ゴールで試合に戻れたのは見事だった。ボエチウスのミドルシュートがDFの足に当たり、逆サイドネットに。若きFWのゴールがスタンドに集まった数百人のフェイエノールト・サポーターに歓びをもたらしたが、その歓喜もすぐに収まってしまった。Ofoe Vadisがムルデルのファールを受けて得たPKを自ら決め、フェイエノールトは再びビハインドを背負う。
同点ゴールを狙おうとクーマンは60分過ぎからフレッシュな選手を投入。それはすぐに効果を現す。Club Bruggeが2-1のリードを守ることを選択してフェイエノールトにボールを持たせたことで、終盤はほとんどベルギー人たちの陣内でのプレーに。フェイエノールトのプレッシャーは途中出場 ギオン・フェルナンデスのゴールで報われたかに見えたが、オフサイドで取り消された。
クーマンは終盤はAユニオール スフェン・ファン・ベークなどさらに二人のフレッシュな選手を投入したが、追いつくことはできず。しかしピッチ上の選手たちにはサポーターから大きな拍手が送られ、マルベラでのトレーニングキャンプは幕を閉じた。
Club Brugge – Feyenoord 2-1
Scoreverloop:
12’ 1-0 Bacca
48’ 1-1 Boëtius
52’ 2-1 Ofoe Vadis
Scheidsrechter: Cervantes
Opstellingen:
Club Brugge: Kujovic; Hogli, De Bock, Duarte, Stenman; Vadis, Donk, Zimling (27’ Vazquez); Trickovski, Bacca en Lior.
Feyenoord: Mulder; Janmaat (79’ Leerdam), De Vrij (79’ Van Beek), Mathijsen (60’ Nelom), Martins Indi; Clasie (60’ Singh), Immers (37’ Vormer), Vilhena; Achahbar, Pellè (60’ Te Vrede) en Boëtius (60’ Fernandez).
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130112_verslag_clubbrugge
ロナルド・クーマン
「もちろんこの試合には勝ちたかったが、良いものがいくつも見られた」
「我々にとって良い1週間だったのは明らか。大きなグループでシーズン後半戦へ向けて準備ができた。用意は整ったと思う。チームはほとんど固まった」
「レクスは今週頭からハムストリングに違和感をもっていた。だから今日は用心で下げた」
「アナスは何度か上手くやっていた。ヤンマートに奥行きを出させる動きなど、我々は彼をもっと上手く使えたと思う。だが新しい試みだし、全員が彼をどう使うべきか分かるようになるまでしばらくかかる」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130112_reactie_koeman_brugge
ステファン・デ・フライ
「今日の失点はそんなに意味はない。僕らは悪いプレーはしていなかった。もちろん試合に負けたのは残念だけどね。タフな1週間だったよ。今日は十分良いモノが出せた」
ジャン・パウル・ボエチウス
「今日の僕はほとんど力を出せなかった。前半の僕らはそれほど危険なシーンを作れなかった。後半は良くなって行ってプレッシャーを掛けられるようになった。何度かポジティヴなものも見せられたし、フィジカルもメンタルもリーグ戦再開へ用意はできたと思う」
前半はアナスのところを全く使えず、見所はボエチウス絡みとペッレの華麗なボールコントロールとフォルメルの力強いキープくらい。レクスが一抜けでいなくなったので、フォルメルがコントローラーに入ってクラーシがちょっと前に出るあまり見ない形。というかクラーシがこの日は良くなかったです。お疲れかな・・・
後半はアナスが上手く中に入りながら周りと絡めるようになって、同点ゴールもアナスとトニーとの連携からボエチウスという94年組トリオでのもの。その後もまぁ何度か悪くは無いプレーは見せてましたが・・・ 使い方次第ですねぇ。どう考えてもサイドプレイヤーじゃないのでスハーケンが出れるならやっぱりスハーケン優先なのは間違いないか。
失点はどうしようもないヴェレルトゴールと一瞬のミスコミュニケーションから飛び出したエルヴィンがファール取られてPK。ちょっと厳しいジャッジ。他にも2回くらい危ないシーンはありましたかね。
何はともあれキャンプは無事終了。ぐっすり休んでトップコンディションでデ・クラシケルへ。