土曜夜に行われたエールディヴィジ第28節、フェイエノールトは少なくとも1日首位に立てるチャンスをつかめなかった。クラブトップスコアラー グラツィアーノ・ペッレを出場停止で欠いたロナルド・クーマンのチームはsc ヘーレンフェーンとのアウエーゲームで一瞬も良い時間帯を作れず。それでも長時間、少なくとも1ptの望みはあったものの、終盤に2ゴールを許し、2-0で何も得る事はできなかった。前半にレクス・インマルスが担架に乗せられてピッチを後にしている。
ヘーレンフェーンでフェイエノールトが相手にしたのはホームチームだけでなくピッチコンディションもだった。クーマンのチームは序盤凸凹のピッチに明らかに苦しみ、特にDF陣のトラブルから何度もバックパスを受けたエルヴィン・ムルデルは最後の瞬間に弾むボールの処理に苦戦していた。
守備の問題を解決するには他の方法を探した方が良いとフェイエノールトが気づくのに時間が掛かったことが、チームが冷静さを欠いたまま試合に入ってしまったことの兆候だった。ボール持った時に雑で、時にヘーレンフェーンをトラブルに陥れるための最良の手段を探り探りプレーしているようだった。
ルーベン・スハーケンとジャン・パウル・ボエチウスの2スピッツシステムで試合に入っていたフェイエノールトは、レクス・インマルスをディープステ・スピッツに上げて3FWに。しかしこのプレースタイルで勝利への道を探る時間はあまり得られず、30分過ぎにインマルスが怪我でピッチを去ってしまった。緊急のためのスピッツはヘーレンフェーンのDFとの激しい接触により、そのまま担架に乗せられてピッチを後に。
フェイエノールトにとってはHT前15分間に前半最大のチャンスが3回あったのを決められなかったのが残念だった。ヨルディ・クラーシとボエチウスのシュートが共にGK クリストファー・ノルトフェルトの手の中に収まった後、HT直前にルーベン・スハーケンがベストチャンス。ブルーノ・マルティンス・インディの素早い最前線へのFKに飛び込み、つま先でボールに触れたがGKを破る事はできなかった。
ヘーレンフェーンはチャンスの数では前半それほど変わらなかった。マルコ・ファン・バステンのチームはよりボールを持ってフェイエノールト陣内でプレーしていたが、得点に大きく近づいたのはフィリップ・ジュリチッチのシュートがムルデルの見事なセーブに阻まれたシーンのみだった。それに対してホームチームは後半まず2回の決定的なチャンス。60分過ぎにジュリチッチのシュートがムルデルを抜いてポスト直撃し、数分後にはアルフレッド・フィンボガソンのシュートがゴール前を横切った。
逆にフェイエノールトはピッチの反対側でヘーレンフェーンの守備陣を本当に苦しめるには至らず。ボールにしっかりヒットできなかったヴェスリー・フェルフークのシュート以外は、ノルトフェルトのゴールにほとんど近づけなかった。
長時間に渡って1ptに甘んじなければならないと思われたフェイエノールトだったが、終了直前に鼻先を突かれる。ジェフリー・ハウウェレーウの良い持ち上がりからアルフレッド・フィンボガソンがGK ムルデルの前で突然フリーに。ヘーレンフェーンのクラブトップスコアラーは非の打ち所のないインサイドキックでしっかりとチャンスを決めた。
3分後にはヤシネ・エル・ハナスィがホームチーム2点目で試合を決める。素早いスローインからムルデルのゴールへ向けてフリーで突き進み、そのままGKとの1対1を冷静に決めて2-0とした。
Sc Heerenveen – Feyenoord 2-0
Scoreverloop:
85’ 1-0 Finnbogason
88’ 2-0 El Ghanassy
Scheidsrechter: Blom
Geel: Clasie (Feyenoord), De Roon (sc Heerenveen)
Opstellingen:
Sc Heerenveen: Nordfeldt; Gouweleeuw, Kruiswijk, Van den Berg, Kums; Van Anholt, Raitala, De Roon; El Ghanassy, Finnbogason en Djuricic.
Feyenoord: Mulder; Janmaat, De Vrij, Mathijsen, Martins Indi (86’ Goossens); Vormer, Vilhena Clasie; Schaken, Immers (30’ Verhoek) en Boëtius (70’ Cissé).
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130330_verslag_heefey
ロナルド・クーマン
「当然の敗戦。ヘーレンフェーンの方が良かった。開始直後から本来の我々ではなかった。不安を抱えながら試合に入ってしまい、勇気を持って前へ出れなかった。失望している。あれだけムルデルへのバックパスが多くては、ヘーレンフェーンのようなチーム相手にかなり難しくなる」
「30分過ぎからは良いフットボールをできるようになり、スハーケンに良いチャンスもあった。あの時間帯にはまた期待も持てた。それでもヘーレンフェーンの方が良かったがね」
「結局の所 負けて当然。競り合いに負けるよりも勝つ方が多い選手があまりに少なかった。我々はフィットネスとアグレッシブさで負けていた。これはフェイエノールトにはそうそう無かったこと。今日はヘーレンフェーンの方が良いチームだった。ベンチでは『また0-1にもできる』と言っていたが、それが正当ではないのも分かっていた」
「ティートルレースから一歩後退した。しかしまずは明日の他のチームの結果を待とう。いまの我々はシーズン前に期待した順位にいる。とは言っても、今日の我々が本来の姿でなかったのには非常に失望しているがね。カンピューンになりたいという野望は試合の中で見えてこなかった。次の試合へ向かうよ。クレイジーなリーグということをライバルたちも見せてくれるだろう」
「インマルスの怪我の具合は待ってみないと分からない」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130330_reactie_koeman_heefey
ステファン・デ・フライ
「正当な敗戦。僕らは雑だったし、不要なボールロストが多すぎた。それが最終的に首を絞めることになった。ペッレの不在もかなり大きかった。」
「エールディヴィジは何が起きるか予想できないけど、これでティートルレースはかなり難しくなった」
ヨルディ・クラーシ
「僕らは全く本来の自分たちじゃなかった。どうしてチームになれなかったか、説明するのは難しい」
「ペッレの不在は弁解にはならない。僕らにはプランAもプランBもプランCも無い。これはチームとしての失敗」
「肩は30~30秒間酷かったけど、その後は良くなった」
ルーベン・スハーケン
「誰一人本来のレベルにいなかった。僕を含めてね。でも理論的にはまだティートルのチャンスも残っている」
ダリル・ヤンマート
「誰もボールを欲しがらなかった。全く本来の僕らではなかった」
予想通りのプレッシャーを前に、競り合いの中で勇敢さもアグレッシブさも見せられず妥当な敗戦・・・。「ペッレ抜きでも勝てるというのを見せてやろう」とモチベーションを上げられなかったテクニカル・スタッフも、上がらなかった選手たちも全員含めての完敗です。
前半はまだ多少プレスからボールを奪うシーンもあったので何とかなってましたが、後半はそれも無くなって稚拙なボールロストだけが残る最悪の展開。何度か相手ペナルティエリアに近づくシーンはあったものの、結局プランBもCもDも決定的な答えを見出すとろこまでは行かず。
フォルメルあたりは頑張ってましたが、特にクラーシが尽く競り負けてたのでちょっとどうにもならないですね。次節出場停止なのでじっくり休んでコンディションを戻して欲しいところ。ブルーノもダリルもみんな途中で痛んでボロボロ状態でしたが・・・。
それでも多少良いところを探せば、フェルフークはコンディション良さそう。そしてシセはオプションとして十分見込みありな気が。レクスがシーンズ終了かもしれない状況で来週はクラーシもいないため、ホーセンスにもチャンスが来るか。とにかく当初の目標トップ4を死守しつつ、できれば2位を目指して勝ち続けて、後はクレイジーな事が起きるのに期待。