土曜夜に行われたエールディヴィジ第23節、フェイエノールトはデ・カイプでN.E.C.相手にに5-1と大勝し、直接のライバル FC トゥエンテとフィテッセが勝ち点を落としたチャンスをしっかりと活かした。試合序盤にビジターチームが先制するも、レクス・インマルスの同点ゴールの後はフェイエノールトがデ・カイプを支配し圧倒。グラツィアーノ・ペッレ(2x)とジャン・パウル・ボエチウス(2x)のゴールによって大差を付けた。HT直前にはペッレがPKを逃し、後半にはN.E.C.のセーレン・リェクスも11mを外している。
デ・カイプの前半には二つの面があった。フェイエノールトは多くの選手入れ替えを余儀なくされ、最強のスタメンからほど遠い11人に。体調不良のサムエル・アルメンテーロスに代わって怪我から戻ったルーベン・スハーケン、マルティンス・インディの出場停止によりミケル・ネロムがスタメン出場し、そして中盤では父親になったヨルディ・クラーシのポジションにジョン・ホーセンスの名前が入った。
序盤のフェイエノールトは慣れない様子で、チームはボールをキープすることにこれ以上なく苦労。特に中盤で何度もボールを失い、フェイエノールトはナイメーヘンから来たチームのプレッシャーをほとんどかわせなかった。その結果N.E.C.が先制したのはピッチ上の状況を完全に反映したものと言える。ゴールを決めたのはセーレン・リェクス。開始1分にも至近距離からほとんど逃しようのないチャンスをエルヴィン・ムルデルの拳に止められていたが、10分後に遙かに難しいポジションから決める事に成功。ミシェル・ヒグドンから落とされた浮いたボールを美しいシュートでムルデルを破った。
しかしこのゴールがフェイエノールトにとってこの試合のターニングポイントに。チームはこれ以外無いという正しい形で失点へのリアクションを見せ、前半残り時間は遙かにテンポを上げてプレー。左サイドでジャン・パウル・ボエチウスとミケル・ネロムから始まった攻撃を、ファーポストでレクス・インマルスが綺麗に締めくくったあとは、デ・カイプにはN.E.C.の姿はHTまでもはや存在しなかった。
この時間帯、フェイエノールトは次から次へとGK カレ・ヨンソンに襲いかかり、N.E.C.は結局たった1点のビハインドだけでHTに入れたことに拳を握りしめていただろう。フェイエノールトにそのリードをもたらしたのは、ダリル・ヤンマートのクロスを押し込んだペッレのゴール。4分後にはボエチウスがペナルティエリア内で倒されたことで、HT前に2点差を付ける完璧なチャンスがこのクラブ・トップスコアラーに訪れたが、ペッレの11mからのシュートはGKの手の中に収まった。
これによってフェイエノールトは前半の内に試合を決めることに失敗。HTに監督 ロナルド・クーマンは力強い前半の後にプレッシャーに晒されてしまったローダJC ケルクラーデとのアウエーゲームと同じシナリオになることを怖れていたが、チームはあの試合からしっかり学んでいた。後半早々にインマルスのパスからボエチウスが3-1として試合を決める。
N.E.C.は後半フェイエノールトのプレッシャーのもとでもうほとんどフットボールができず、ビジターチーム唯一の収獲だったリェクスのPKもエルヴィン・ムルデルがセーブ。フェイエノールトはその後の『試合は伸び伸びと自由にフットボールをすることができ、チームはさらに素晴らしいゴールを提示。60分過ぎにはペッレがネロムからのクロスに対し、絶妙の走り込みからの美しいフィニッシュ。残り15分を切った時間帯にはボエチウスが最終スコア 5-1となるゴール。GKと1対1となると、確信を持ってゴール逆隅に蹴り込んだ。
Feyenoord – N.E.C. 5-1
Scoreverloop:
11’ 0-1 Rieks
26’ 1-1 Immers
35’ 2-1 Pellè
55’ 3-1 Boëtius
59’ 4-1 Pellè
78’ 5-1 Boëtius
Scheidsrechter: Wiedemeijer
Geel: Janmaat, Boëtius (Feyenoord), Mulder, Van Eijden (N.E.C.)
Bijzonderheden: 39’ Pellè mist strafschop.
64’ Rieks mist strafschop.
Opstellingen:
Feyenoord: Mulder; Janmaat, De Vrij, Kongolo, Nelom; Vilhena, Goossens (66’ Bakkal), Immers; Schaken (81’ Verhoek), Pellè (75’ Te Vrede) en Boëtius.
N.E.C.: Johnsson; Vermijl (46’ Mulder), Van Eijden, Nielsen, Conboy; Koolwijk (46’ Gravenberch), Foor, Rieks; Hemleinn (73’ Jahanbakhsh), Higdon en Jantscher.
ロナルド・クーマン
「今日の試合では何度も苦しい時間帯があった。特に序盤だ。相手のプレッシャーをかわせなかった。選手を入れ替えたせいかもしれない。そこから再びファイトして試合に戻れたのは見事だったし賞讃に値する。テンポが上げて多くのチャンスを作った。前半の内に大差を付けてNECを引き離すべきだっただろう。だが後半はファンタスティックなゴールもたくさん決めて苦労せずに勝てた」
「序盤の苦戦は前へ出る解決策を見つけられないことが多かったせいだが、そこが次第に良くなって行った」
「グラツィアーノが必ずPKを蹴ると決まってはいないとこれまでも言ってきた。トニーも選択肢だが、ピッチ上ではキャプテンであるペッレが誰が蹴るかを決める。次のキッカーについてはもう一度話し合うつもりだし、次は多分トニーが蹴るだろう。いずれにせよ落ち着いて考えた上で決める」
「一つ良い流れが続いても冷静でいなければいけないのは分かっている。自分たちを見失わずにいることだ。その上でどうなるか見てみよう」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/koeman-complimenteert-elftal-na-ruime-zege
http://www.fr-fans.nl/nieuws/koeman-knap-dat-we-ons-in-de-wedstrijd-vechten-10659/
グラツィアーノ・ペッレ
「僕にとって最も美しいゴールというだけでなく、重要なゴールでもあった。トップ3に入るかな。ここでたくさん美しいゴールを決めてきたし、僕のフェイエノールトでの50ゴール目だからね。嬉しいよ」
「普段の僕らは最初が良くて最後が悪い。今日は1回それを反対にしてみようとしたんだよ、ハハハ」
「PKを蹴らせてもらうチャンスがまた貰えたら次はもっと上手くやりたい」
「僕らはビハインドから上手く立ち直ったし、そこにはとても満足してる」
http://feyenoord.netwerk.to/nieuws/artikel/31196__.php
ジャン・パウル・ボエチウス
「今夜は楽しめたよ。他の誰かが2得点しても僕は嬉しいけど、ようやく2点差以上付けて勝てた。失点したのは残念だったけどね」
「確かに序盤は良くなかった。上のチームが勝ち点を落としてたから勝たなければいけない試合だし、ピッチ上で言い合ったよ。最終的にはしっかり結果を出すことができた。自分たちでファイトできたし、この5ゴールは弾みになる」
「WKは僕が決める事じゃないし、参加できなくても酷いことじゃない。そうならなければ素晴らしい事だけどね。電話はいつだってしてもらっていいよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/25026-botius-denkt-niet-aan-wk-maar-ze-mogen-me-alt.html
レクス・インマルス
「今日は楽しめたよ。それはチーム全体に言えること。出だしの僕らは低調すぎて下がりすぎてしまったけど、サイドから解決策を見つけられた」
「僕はチームが苦しい状況に引っ張れるように指名されている人物。なるべく早く同点に追いつくのが重要だった。そこからはチームとしてやれたし、結果として素晴らしい勝利に繋がった」
「2位争いはまだ完全にオープンな状況。僕らがこれからの数週間、この流れを続けられるかどうかだ」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/bo%C3%ABtius-het-was-genieten-vanavond
クラーシ不在の影響でどうなることかという立ち上がりから、終わってみれば久々の大勝。全て2人分以上働いたレクスのおかげです。なんだかんだ言われながら今シーズンも9ゴール目、もちろん数字以上の貢献度で非常に重要な選手なのは言うまでもなく、終盤に向けて調子がまた上がってきたようで心強いです。久々のネロムも攻撃面ではしっかり貢献。コンゴロはもうマタイセンと入れ替えても誰も文句言いませんが・・・。
PK’erはいい加減何とかして欲しいポイントなので、今後はトニーか。そろそろフォルメルが戻らないかなぁという感じもありますが。
農民さんたちが頑張ったおかげで2位の可能性もまだまだ十分出てきました。もう一度ポジティヴな雰囲気で最後まで頑張って欲しい所。