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鉄のように強いフェイエノールト、デ・カイプでPSVを破る

日曜午後に行われたエールディヴィジ第24節、フェイエノールトはデ・カイプで見事にPSVを破った。前半0-1とリードされたロナルド・クーマンのチームだが、後半ルーベン・スハーケンとグラツィアーノ・ペッレのゴールで2-1の勝利。フェイエノールトにとっては今シーズン トップチーム相手の初勝利となった。ブルーノ・マルティンス・インディが30分過ぎに負傷交代している。

 

0-1のビハインドでHTに入ったフェイエノールトだったが、そのスコアにも関わらず前半チームを責められる点はほとんど無かったと言えるだろう。チームはアグレッシブに明確なプランを持ってプレーし、実際ほとんどチャンスを与えていなかった。ただ前半唯一の重大なミスでそのまま罰を受けたのはフェイエノールトにとって不運だった。

 

事件が起きたのは30分過ぎ、そこまで力強いプレーを見せていたヨルディ・クラーシが珍しいミスをしてしまった。PSV'ers二人に終われたこのMFが自陣でボールを失い、相手の素早いカウンターに。エルヴィン・ムルデルがティム・マタフスの前に飛び出したが、このスピッツはボールを横に出してジェレマイン・レンスがフリーでシュートを決めた。

 

このゴールはピッチ上の力関係に反したものであり、フェイエノールトは前半30分間優勢でPSVを何度も問題に陥らせていた。試合序盤にはティモティー・デライクがPSVの最終ラインを突破しかけたジャン・パウル・ボエチウスを慌てて引き倒し、15分過ぎにはルーベン・スハーケンのクロスからレクス・インマルスが放ったシュートが僅かに横に逸れた。

 

前半その後に得られたフェイエノールトの武功の数は大きいとは言えなかったが、それ故にHT明けにすぐに立て直して同点に追いついたのは見事だった。同点ゴールの起点となったのは間違いなくクラーシだ。スハーケンを奥へと走らせる素晴らしいパスで、前半の自らのミスに対するリベンジ。ボールを受けたスハーケンはマルセロの激しいチャージを受けながらも、沸き上がる意志の力を見せてそれに倒されることなくボーイ・ワーテルマンの守るゴールへと突き進み、そのままGKを破って1-1。

 

この同点ゴールがフェイエノールトの素晴らしい後半の前奏曲だった。特にPSVとの競り合いで見事なフットボール・ファイトで圧倒。フェイエノールダーたちはデ・カイプでどういうプレーをすべきか、そしてティートルの本命を倒すには情熱あるプレーが必要だということをを分かっているのを見せてくれた。

 

フェイエノールトのファイトとアタックは後半半ばにチーム2点目で報われる。クラーシのCKからPSVのボールを奪うと、ペナルティエリア際でヨリス・マタイセンがペッレにアシスト。この試合全くフリーチャンスが無かったスピッツだったが、左足で見事な弧を描いてデ・カイプに歓声を爆発させた。

 

ペッレのゴールがスリリングな終盤の始まりだった。特に最後の15分間でフェイエノールトは勝利を確かなものとするチャンスを何度となく作り出すも、PSVにトドメの一撃を与えることは失敗。最後の最後までデ・カイプに緊張感が残ったが、主審 ビヨルン・カイパースの最後の笛の瞬間に大歓声に包まれた。

 

Feyenoord – PSV 2-1

Scoreverloop:

34’ 0-1 Lens

47’ 1-1 Schaken

68’ 2-1 Pellè

 

Scheidsrechter: Kuipers

 

Geel: Nelom, Clasie, Mulder (Feyenoord), Derijck, Lens, Strootman (PSV)

 

Opstellingen:

Feyenoord: Mulder; Janmaat, De Vrij, Mathijsen, Martins Indi (30’ Nelom); Clasie, Immers, Vilhena; Schaken (87’ Verhoek), Pellè en Boëtius.

PSV: Waterman; Jørgensen, Derijck, Marcelo, Willems; Hiljemark (78’ Locadia), Wijnaldum, Strootman; Lens, Matavz (46’ Engelaar) en Mertens.

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130224_verslag_psv

 

ロナルド・クーマン

「前半から我々の方が優勢で問題は無かったが、攻撃面での説得力に欠けていた。右サイドにかなり可能性があったのにほとんど使えていなかったが、後半は初めから良かった。アグレッシヴにプレッシャーをかけて優勢に立ち続けた。普通ならPSVはリードを奪うととても危険なチームだが、我々はもうPSVフットボールをさせず、ファンタスティックなプレーでゴールも決めた」

 

「強いPSV相手にビハインドを跳ね返せたのは見事。我々の方が良いチームだったし、勝利に相応しかった。チームに大きな賞讃を贈りたい。後半のフェイエノールトは本当に良いチームだった。誇りに思うよ。再び素晴らしい雰囲気を作ってくれたサポーターにもね」

 

「ヨルディは少なくともあのポジションでボールを失うのは許されない。今日もたくさん良いプレーをしていたが、この失敗から学ばなければならないし、学んでくれるだろう」

 

「ブルーノはハムストリングの怪我。おそらく数週間の離脱になるだろう。100%ハッキリさせるには月曜まで待たないといけない」

 

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130224_koeman

 

ルーベン・スハーケン

「勝たなければならない試合なのは分かっていた。レヒューンの素晴らしいサポートでそれができて嬉しいよ」

「難しい試合だった。特に前半は大きな決定機が不十分だったからね。HTに監督にもっと激しくやれ、特に勝利を信じる気持ちを出せと厳しく言われたよ。僕らにとってこの試合に負けるのは首位争いを諦めるということ。それは後半の僕らを見ればよく分かったと思う。若手も男らしくファイトしたし、チームとして間違いなく勝利に相応しかった」

「試合後のパーティは素晴らしかったね。スタディオン全体が揺れるのは信じられない。鳥肌が立ったよ」

 

レクス・インマルス

「この雰囲気が僕がフェイエノールトへ来た理由の一つ。僕らがホームでは鉄のように強いという証拠がまた一つできた。今日は勝たなければならないということはみんな分かっていたし、それがやれて嬉しい」

 

「ルーベンの同点ゴールで僕らは試合に戻れた。前半も僕らの方が優勢だったと思うけど、僕らの側のミスでビハインドを負ってしまったからね。良い形で試合に戻り、そこからも前に押し続けなければいけないのをみんな分かっていた。2-1にした後は試合を決めるスペースが十分にあったけれど、3ptsの獲得はもう危うくはなかった」

 

「個人的にもこの数週間調子が上がってきているし、今日も上手くやれた。次も続けていきたいね。これからN.E.C.とローダ JC ケルクラーデと二つの重要なアウエーゲームが待っている。前回のPEC ズヴォレとのアウエーゲームから教訓を学んでいることをしっかり見せなければいけない」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20130224_reactie_schaken

 

グラツィアーノ・ペッレ

「僕らはファンに感謝しないといけない。彼らは僕らにとってとてつもなく重要な存在。ファンタスティックなサポートだった。自分がフェイエノールトでプレーしているのを誇りに思う。フェイエノールトのサポーターは欧州一だ。Juve, Milan & Interよりも上。世界一だよ」

 

「得点シーンは誰にもボールを奪われずにいられたから、あとは左足を信じた。オパにはいつも『シュートしなければゴールもできない』と言われてた。右利きでも狙わなければいけない場面だった」

 

「HTに頭を下げずに全力で前へ出なければならないと言ったよ。この試合は引き分けでは不十分、勝つしかなかったからね。僕らはこれからはティートルを信じて戦っていかないと。エールディヴィジは非常に奇妙なリーグ。どうなるか誰にも分からない」

 

ステファン・デ・フライ

「前半から僕らはPSVに劣ってはいなかった。後半は僕らの方がずっと上だった。みんなで炎の中を進み、それが僕らを強くしたんだ。彼らの中の信じる気持ちもどんどん小さくなっていった」

 

ダリル・ヤンマート

「ファンタスティックな勝利だ。僕らにはこれがどうしても必要だった。トッパーで勝てていなかったから勝ち点だけでなく、メンタルにおいてもね。やっと勝てたし、勝利に相応しくもあった。前半から僕らはシャープだったと思う。クラーシのミスまで僕らは1回のチャンスしか与えていなかった。ああいうのは誰にでも起き得ること。後半はさらにガスを注入し、もうエネルギーを温存するのを辞めた。監督にはもっと奥行きを出そうとするように言われたと。メルテンスがもう走れなくなるようにね。それで僕らにとっては有利になった」

 

「こういう相手に勝つにはみんながトップフォームでなくちゃいけなかった。そして効率良くゴールを決めること。チーム全体への賞讃は良い気分。いまはこの勝利を味わって、それからNEC戦へ向けを向ける」

 

 

素晴らしい勝利です。前半はまだ前へのプレスがかなる甘く、特に序盤は相手にボールを回されてましたが後半は何の文句も付けられない賞讃すべき出来。あれこそがフェイエノールトのプレー。例のごとくpsvの不安げな姿勢などデ・カイプ効果はあるでしょうが、来週からのアウエーでもこれが続けば夢も希望もまだまだ膨らみます。

 

出だしから激しい競り合いの多い試合でした。カイパースの笛も途中ややコントロールできなくなってた感はあるものの、大きな不満は無し。もうちょっと上手くなって欲しいですけど、無理かな・・・。まぁ後半はほとんど競り合いに勝ててpsvに何もさせなかったので問題無し。何と言ってもスハーケンのゴールです。倒れればファール貰えたでしょうが、素晴らしい強さを見せてそのままフィニッシュ。あれでスタンドに火が付いてチーム全体もどういうプレーをすべきか分かったでしょう。前半致命的ミスをしたクラーシも圧巻のプレー。ペッレについてはもう何も言うことはありませんね~。そして素晴らしかったのがダリル。何度となく右サイドから駆け上がり、チームの大きな勢いになっていました。正真正銘オランダ最高の右バックにだいぶ近づいてきたような。

 

唯一の懸念はブルーノの怪我。1ヶ月ほどで済めばまだ良いですが。まぁミケルには待ちに待ったアピールチャンスなので頑張って貰いましょう。