ディルク･カイトの今年夏のフェイエノールト復帰の可能性は決して0ではない。イングランドのThe Telegraphはセレクションの若返りとサラリー削減を目指すリバプールが32歳になるカイトを夏に放出する意向であると報じた。
さらにオランダのDe Telegraafによればカイトの移籍に必要な移籍金はわずか110万ユーロだという。フェイエノールトにとってはリバプールでカイトが貰っているサラリー約400万ユーロに対して、最大でも100万ユーロまでしか払えないことがネックになると書かれている。
カイトがフェイエノールトでの引退を望んでいるのは周知の事実だが、金銭面、スポーツ面共に見ての実現可能なタイミングだけが問題だった。しかしフェイエノールトはこの4月にKNVBの定める財政健全度のカテゴリー分けでカテゴリー1を脱することが決まっており、夏からは移籍市場で資金を使うことが許される。テクニカル･ディレクターのマルティン･ファン･ヘールは「移籍金を出すのは選手が売れた場合に限る」と語っているが、今シーズンのフェイエノールトはピッチ上でも期待を上回るパフォーマンスを見せており、欧州戦はもちろん、カンピューンスハップと同時にCLも狙える位置につけているため、シーズン終了時に状況が一変している可能性はあるだろう。今シーズンのスピッツを務めたジョン･グイデッティがマンチェスター･シティに戻るのはすでに確定路線と見られており、フェイエノールトにとっては得点力のある絶対的なスピッツ獲得は欧州戦を戦うためにも必須。経験もありクラブのアイドルでもあるカイトがそれに理想的な選手であるのはフェイエノールトの誰もが認るところだ。
http://www.telegraaf.nl/telesport/voetbal/buitenlands/11852564/Vertrek_Dirk_Kuyt_in_zicht.html
