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雨の中フローニンゲンに大勝!デ・カイプに笑顔が戻る

日曜午後に行われたエールディヴィジ第25節、デ・カイプにフローニンゲンを迎えたフェイエノールトエールディヴィジ4位のチームを相手にゲームを支配、特に後半圧倒し5-1で大勝した。マン・オブ・ザ・マッチのジョルジニオ・ワィナルドゥムが4得点、終了前にロン・フラールもゴールを決めた。

雨のデ・カイプで行われたこの試合、フェイエノールトにとってはHTが絶好のタイミングだった。前半45分間中40分で素晴らしいフットボールを見せたロッテルダマースだが、最後の5分間で突然フローニンゲンに押し返された。そのきっかけを作ったのはDFラインのジル・スヴェルツのミス。ニクラス・ペデルセンにボールを奪われてあっさりゴールを許した。

フローニンゲンのゴールまでフェイエノールトエールディヴィジ4位のチーム相手に何の問題も無かったと言える。ジョルジニオ・ワィナルドゥムの2ゴールによってロッテルダマースは2-0と安心のリードを得ており、フローニンゲンのゴールへ向かうプレーはあまりにぞんざいだった。

対照的にフェイエノールトは前半から主導権を取ってコンビネーションあるフットボールを展開。ピッチ上での危険なシーンのほとんどをフローニンゲンのゴールサイドで作り出した。ロッテルダマースの二つのゴールは共にサイドから。右サイドのビセスワールのクロス、そして7分後には左サイドで力強いプレーを見せたリオがアシストを決め、共にフィニッシャーはワィナルドゥム。まずこぼれ球を押し込み、次はペナルティ・エリア外から見事なシュートを突き刺した。

後半も単発の攻撃のみのフローニンゲンに対し、ロッカールームからフレッシュな勢いで後半に入ったフェイエノールトはリオのプレーから数分で再び2点差のリードを得る。日本人左ウィンガーはペナルティ・エリアでマイケル・キーフテンベルトに倒されてPKを獲得。ワィナルドゥムが決めてこの午後自身3点目。

フローニンゲンの反撃はほとんどチャンスに結びつかなかず、GK エルヴィン・ムルデルがアウエーチームの攻撃に注意した場面は1回のみ。右サイドからのロングシュートをセーブすると、リバウンドをドゥサン・タディッチが狙ったがポストに当たった。

ピッチの反対側ではウィンガー リオとビセスワールの名前がフローニンゲンのDF陣に脅威を与え続けていた。リオは前半よりも若干加速力が衰えたモノの、何度も対戦相手を抜き去り、ビセスワールは終了10分前に逆サイドで決定的な仕事をしてみせた。フレドリク・ステンマンを巧みなフェイントで抜き去ると、スウェーデン人DFに引き倒されてフェイエノールトのPK。再びワィナルドゥムが決めてこの午後自身4点目。自身のこれまでのシーズントータルゴール数をたった1試合で決めて見せた。

フェイエノールトの輝かしい試合を締めくくったのはロン・フラール。終了5分前に20mのFKを強烈なシュートで打ち抜いた。

Feyenoord – FC Groningen 5-1

Scoreverloop:

23’ 1-0 Wijnaldum

30’ 2-0 Wijnaldum

41’ 2-1 Pedersen

48’ 3-1 Wijnaldum (strafschop)

83’ 4-1 Wijnaldum (strafschop)

85’ 5-1 Vlaar

Scheidsrechter: Nijhuis

Geel: Kieftenbeld, Pedersen, Stenman (FC Groningen)

Opstellingen:

Feyenoord: Mulder; Swerts, De Vrij, Vlaar, De Cler; Meeuwis, Wijnaldum (89’ Fer), Leerdam; Biseswar, Castaignos (86’ Larsen) en Ryo (85’ Cabral).

FC Groningen: Da Silva; Kieftenbeld (73’ Hiariej), Ivens, Granqvist, Stenman; Sparv, Enevoldsen (73’ Garcia), Tadic, Holla; Matavz (63’ Bacuna) en Pedersen.

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail/S1/10010000038009-999-10010000000003.aspx

マリオ・ベーン

「特に3-1になった後に我々は見事なフットボールができることを見せた。ウィンターストップ後の我々は昇り調子だったが、結局引き分けばかりだった。だからこの3ptsは大歓迎だ」

「HT前にスヴェルツ個人のミスから1点差に詰められた。実際スヴェルツのミスから失点したのはウィンターストップ後初めてではない。しかし前は負けたが今回は勝った。後半チームでそのミスを帳消しにしたんだ。守備面でも私は彼に困っていないよ」

「ジーノには大きなポテンシャルがあり、彼はそれを発揮するためにハードワークしている。この数週間確かに彼は不調だったが、私はいつも彼を信頼し続けていた。ただ今日の彼はちょっとやり過ぎとは思うね。4得点はしなくても勝てただろう」

「前半はまだあまり両サイドを使えていなかったとHTに強調した。後半はそれが報われた。いくつかの時間帯でこの試合我々はかなり良いフットボールを見せただろう。このプレーが続く事を願っている。そうすれば同じ勝ち点を取っていけるだろう」

「今は1試合1試合やっていこう。我々には良い結果を出すクオリティがあるし、この勝利が起爆剤になればまだ何がどうなるか分からないからね」

ロン・フラール

「これが僕らに必要だった。これをずっと待っていたんだ。望んでいた通りの結果だ。自分たちのスタディオンでこういう完璧なプレーができたのは素晴らしい事。選手、サポーター、テクニカル・スタッフの解放感は大きい。フェイエノールトはこうでないと」

「ここ数週間フットボールの面ではだんだん良くなっていた。先週のADO戦では残念ながら勝ちを逃したけど、この勝利はシーズン残りに向けて大きな展望を与えてくれる」

ジョルジニオ・ワィナルドゥム

シャンパンは妹にあげるよ。今日は彼女の誕生日なんだ。試合は後でStudio Sportで見返すけど、自分のゴールはまだ頭の中に残っているから、特別そこだけを見るということじゃないよ」

「今日のゴールは僕にたくさんのものをくれるだろう。ずっと待っていたから今は素晴らしい気分。今なら批判に言い返すのは簡単。でも同じプレーを何週間も続けなくちゃいけない。まだ1回上手くボールが飛んでくれただけだからね。4ゴールはもちろん嬉しい。多分フェイエノールトで同じ事をした21歳はいないんじゃないかな。でもお祝いを始めるのは早すぎる。僕らは1試合1試合やっていって、フローニンゲンの戦のようにゴールを決めていく。そうすれば今シーズンまだ十分ポジティブな形で終えられるはずだ」

「ここ最近たくさんトレーニングしていたんだ。それでインサイドでのシュートも考えずに打てた。今日チャンスを決められて、トレーニングにかけた時間が報われたよ」

「僕らはあまり先を見すぎずに今日と同じプレーをすることだけを考えなくちゃいけない。ミスで1点許したけど、そこから上手く切り替えられた。守りに行かずにもっとゴールを取ろうとしたんだ。その姿勢が報われたのは嬉しい」

というわけで緊迫したトッパーの裏放送というタイミングで、まさかの今シーズンベストの素晴らしい勝利です。攻守の切り替えにはもうちょっとスピード感が欲しいですが、中盤のポジションプレーはかなり改善されたんじゃないでしょうか。やはり全員が良い緊張感と責任感を持ってチームのフットボールに関わろうといういう精神状態になれれば自然とこういうフットボールができるチーム。特に前半のジニの2ゴールは大きかったです。ホラもスパルフもフリーにさせてくれ放題なので久しぶりに伸び伸びとプレー。やはり躍動感のあるジニは素敵。フェイエノールダーのハットトリックは昨シーズン最終節のロイ・マカーイさん以来。1試合4得点は1990年のハリー・ファン・デル・ラーンまで遡ります。5年前の苦いデビュー戦の記憶もこれで塗り替えられたでしょう。

ジルの「おまえそれパスじゃなくて誰が見てもトラップミスだろ」というプレーで馬鹿な失点から5分間また微妙な雰囲気でしたが、HT前のプレーということでタイミングに救われました。後半は両ウィンガーがやりたい放題。ユーロボルフでは泥んこフットボールが十八番のフローニンゲンもデ・カイプではフェイエノールトのスピードにまったくついて行けず。

エルヴィンは後半ロングシュートのセーブは良かったけど、CKの対応が不安定だったり、ペナルティ・エリアギリギリで足を滑らしてかっこ悪い日でした。ステファンとフラールのコンビは安定。スターウォーズ暗黒卿にしか見えないハイストラが負傷明けのマタフス使ってくれたことが逆に良かったですね。全然怖くなかったです。久々のフラール砲も決まりました。デ・クレアも問題なし。ジルはボールを持った時は良いけど、馬鹿なミスしたので-5点。このままではダニとバルトが戻って来る夏に半年でお払い箱だよジル。

メーウウィスさんとケルヴィンはかなり良かったんじゃないでしょうか。中盤は完全に支配してました。リラの出番が当分無さそうです。

両ウィンガーリオのドリブル突破とディエゴのクロスは今のフェイエノールトの大きな武器。できればシュートも決めたかったですが惜しかったですね。ルクはお疲れさまでした。みんなが取れない時に頑張ってください。

まぁ何よりもクラブに笑顔が戻ったのが一番です。試合終了後のフラールのリアクションが解放感の大きさを物語っているでしょう。今後もサブトッパーとの対戦が続きますが、このプレーが続けば問題は無いはず。ここで再びチームの安定感が問われますね。

順位は胡散臭い成金クラブと昇格カンピューンを抜き去って13位。エクセルシオールがVVVに負けたので16位との差も6ptsに開いて、安全圏らしい31ptsまであと3pts。まぁ誰も降格するなんて思ってなかったですから(笑)。

オランダのフットボールカレンダーは平日ベーカー戦を挟み、フェイエノールトは日曜日にフリースラントで9位ヘーレンフェーン戦。今週はヴィレムIIに大逆転負けと赤っ恥かいてるので、ホームのファンの前でも恥をかかせてあげましょう。