Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

エンスヘデで惜敗し年明け3連敗。しかし下を向くことはない

日曜に行われたエールディヴィジ第21節、エンスヘデでFCトゥエンテと対戦し、今シーズン初めてアウエーで説得力のあるパフォーマンスを見せたが勝ち点を得ることはできなかった。ロッテルダマースは現ランズカンピューンに対して後半ジル・スヴェルツのゴールで先制し、2010年3月以来のアウエーゴールまであと15分だったがヴォウト・ブラマの同点ゴールを許し、途中出場のブライアン・ルイスにロスタイム2-1とされた。

後半戦出だしの2連敗、特にデ・フラーフスハップ戦の敗戦直後、チーム内は自信喪失と落ち着かない雰囲気に包まれていたが、マリオ・ベーンは兜を脱ぐことなく次の試合に集中し、失望させる結果にも関わらずガッツと勇気を持ってフットボールをやり続けると主張していた。

そしてマリオ・ベーンのチームは監督のメッセージを日曜のデ・フロールシュ・フェステで目に見える形にし、前半、特に最初の15分間素晴らしいプレーをした。約20分にトゥエンテのバイラミが遠目からのシュートを打ったファーストチャンスまで、フェイエノールトは片手で数え切れないチャンスを創り出していた。特に10分過ぎのCKからフラール、カブラルが狙ったシーンは大きなチャンスだった。

前半半ばを過ぎてホームチームが主導権をつかむとフェイエノールトDF陣は防戦一方になったが、ロッテルダマースが本当にピンチになる場面はほとんど無かったと言って良い。マリオ・ベーンがピッチに送り出した4人のDFだけでなく、エルヴィン・ムルデルもまったくミスの無いプレーを見せた。ロサレスの浮かせ気味シュートをバーの上に弾き、テオ・ヤンセンがジニ・ワィナルドゥムを振り抜いての右足シュートもしっかり防いだ。

HTの0-0というスコアはピッチを正しく反映していたと言えるものだが、フェイエノールトは後半最初のチャンスを得点に結びつけた。右サイドのスペースでボールを受けたジル・スヴェルツがGK ミハイロフの動きを見せて絶妙なループシュートで見事にネットを揺らした。フェイエノールト2011年初ゴールであり、スヴェルツ自身フェイエノールトのユニフォームを着ての20試合目での初ゴールである。

さらに数分後にはトゥエンテのFKからカウンター。ルク・カスタイニョスがドリブルで上がり、ゴール前のパスは走り込んだジェルソン・カブラル、ルイジ・ブラインスの二人にあわなかったものの、ゴールエリアまで戻ったテオ・ヤンセンが右足でまさかの処理ミス。ブラインスが慌てたミハイロフの前にボールに触ろうとしたがミハイロフにセーブされ、追加点の千載一遇のチャンスを逃した。しかしカスタイニョスがロングボールをキープできるようになり、度々カウンターを見せるフェイエノールト。またその数分後には右サイドのディエゴ・ビセスワールから前を向いてボールを受けたワィナルドゥムがスペースをドリブル。そのままワントラップでダグラスをかわし左足で強烈なシュートを放ったが惜しくも枠を捉える事はできなかった。

フェイエノールトにとってこの数分間の貴重な追加点のチャンスを逃したことが高くつく事になる。60分過ぎにオラ・ジョン、そして残り25分で負傷離脱明けのルイスが投入されるとトゥエンテの攻撃が加速。一段高いレベルに上がったトゥエンテの攻撃に対しフェイエノールトの守備は混乱に陥る。チャドリのシュートはムルデルがなんとか防いだものの、フリーにしたブラマに連携からゴールを許してしまう。

残り15分間、フェイエノールトは現ランズカンピューン相手にドローを狙い、攻撃はスピードのあるアタッカーを走らせるだけになった。何度もあった決定的ピンチを凌ぎ3分のロスタイムに入ってこのままドローかと思われたが、トゥエンテの左サイド ジョンのスローインを受けたテオ・ヤンセンがブラインスをかわしてクロスを入れるとスヴェルツとケルフィン・レールダムの間のスペースに入り込んだルイスが頭でムルデルを破った。

最後はルイスのクオリティの前に敗れたフェイエノールトだが、アウエーでカンピューンチーム相手に素晴らしいパフォーマンスを見せた事実には変わりなく、再び今後の試合に十分期待を持たせる内容だった。

FC Twente – Feyenoord 1-2

Scoreverloop:

53’ 0-1 Swerts

76’ 1-1 Brama

90’ 1-2 Ruiz

Scheidsrechter: Liesveld

Opstellingen:

FC Twente: Mihaylov; Rosales, Wisgerhof, Douglas, Tiendalli; Landzaat (62’ John), Brama, Janssen; Bajrami (74’ Ruiz), Janko en Chadli.

Feyenoord: Mulder; Swerts, De Vrij, Vlaar, De Cler; Bruins, Leerdam, Wijnaldum; Biseswar (85’ Simon), Castaignos en Cabral.

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail/S1/10010000037860-999-10010000000003.aspx

マリオ・ベーン

敗戦後のロッカールームは失望がありつつも、闘志溢れる雰囲気が続いていた。

「これをベースに毎週ハードワークを続けていけばここ数週間のよりもこれからの試合はもっと多くのものを得られ得るはず。それは選手たち全員分かっている」

特に前半20分は中盤にいつもフリーマンがおり、コンスタントにトゥエンテにプレッシャーをかけ続けた。

「その顎もHTまで良い感じだった。トゥエンテが素晴らしい選手たちを揃えており、非常に上手くフットボールをできるチームという事はみんな知っている。だが私には後半我々がゴールを奪えそうな手応えが大きくなっていた」

その予感は現実のものとなり、ジル・スヴェルツの素晴らしいゴールで先制。

「その後が重要な局面だった。我々には点差を広げるチャンスが数回あったんだ。我々が陥っていた負のスパイラルを遂に抜け出せる予感がしたよ。残念ながらその後は見ての通りだ」

「最終的にロスタイムに失点して何も得られなかった事はとても残念。また気が滅入る結果になったが、選手たちのファイトには満足できる。まだ重要な試合が13残っているんだ。今日と同じようなプレーを見せられれば、今度はスコアの良い方に立てれるだろう」

ロン・フラール

「信じられない。もちろんトゥエンテの方が良かっただろうが、僕らは最後の所は崩されていなかった。こういう結果に終わったのは残念」

ジル・スヴェルツ

「昨シーズンのAZではいまよりももっと悪かった。スポンサーと会長がいなくなったんだからね。フェイエノールトでも多くの事があったけど、嘘は言いたくない、みんな選手としても出せる事がもっとある。監督にまた呼んで貰えて嬉しかった。でもシーズン残りフェイエノールトに取っては全試合がフィナーレだ」

「もう完全にフィットしたと思う。AZでは浜辺で特別メニューをやっていた。海の近くに住んでいたから、そこをたくさん走ったんだ。とても身になっていたと思うよ。でもマリオ・ベーンの信頼を得られた事が一番かな。あとはみんなが全力を出してひたむきに前へ進んでいく事だ」

今シーズンまだ勝利無しのアウエーですが、デ・フラーフスハップ戦の悲劇的敗戦からよく立ち直ってファイティングスピリッツを見せてくれた選手たちにとりあえず感謝。一回り大きくなって大人への階段を一歩上がったかな、ということで年明け3連敗は気にしない事にしましょう。

ルイスが入った後に相手の動きについて行けず、ワィナルドゥムとデ・クレルが中央に入ってブラマがフリーになってしまいましたが、ブラマのゴールという世にも珍しい怪奇現象は仕方ない。最後のゴールもシモンがテオ・ヤンセンに詰めとけよとか思わなくもないですが・・・

守備はみんな頑張ったと思います。ムルデルは良いセーブを見せているし、デ・フライは絶好調ヤンコ相手にフラール以上に存在感あるプレー。スヴェルツ、デ・クレルの両サイドも攻守に光ってました。いつもそうやってくれよデ・クレル。

ブラインスはもうちょっと前に出てきて欲しいけど前線へ好パスを何本も通し、レールダムは積極的な動きで攻守に繋ぎ役として貢献。来週にはフェルが戻って来ます・・・。

問題はやはり攻撃。スペースがあればジニがなんとかする雰囲気はあるけれど、まだまだポジションプレーができていない。ボールをはたいては動きを止めるブラインスにまだまだ苛ついてしまいます。

カブラルはクロスの精度が足らず、シュートも弱いのが多い。それに比べてビセスワールはマシなクロスを入れていたが全体的に存在感不足。ジニはいつものトラップから左足シュートが今日も入らず。ルクはダグラス相手にボールをキープする回数も多く頑張っていたが多分シュートは無し。

チャンスはあったものの、まともにフットボールをして相手を崩す攻撃が見たいです。

さて、次節は胸スポンサーと別れてユニがダサくなったフィテッセとのアウエー戦。今節ローダに快勝してますので無駄に自信を付けてそうでうざいですね。しかし来週はいよいよフェルが戻って来るはず。そして突然マルセル・メーウウィスのレンタル獲得が決定。めでたく平均年齢が上がりました。元ローダJCで鳴らしたコントローラーということで、いま交渉中のファン・ヘールがなんか言ったんじゃないかという気もしないでもないですが、昔のパフォーマンスを見せてくれれば良い補強になるんじゃないかと期待。これでブラインスはめでたくお役ご免です。レールダムも頑張ってますが、スタメンで出られるコンディションならフェルとメーウウィスでコントローラーは決まりしょう。これでチームが安定して攻撃にも厚みが出てくれれば良いんですが。