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フレッドおじさん追悼試合、カスタイニョス&カブラルのゴールでヘーレンフェーンと引き分け

日曜に行われたエールディヴィジ第14節、デ・カイプにヘーレンフェーンを迎えたフェイエノールトは後半圧倒されリードを奪われたものの、終盤のジェルソン・カブラルのシュートに救われ2-2で引き分けた。先制点となった1点目を決めたのはルク・カスタイニョスで3試合連続ゴールでエールディヴィジ通算4ゴール目。またディエゴ・ビセスワールが後半途中に負傷交代した。

今週亡くなったクラブのイコン フレッド・ブランケマイアー氏を悼む意味合いもあり、週末降り続いた雨の中42.000人が集まったデ・カイプ。スタンドにはフレッドおじさんの大段幕が掲げられ、黙祷の後に試合が始められた。

フェイエノールトのスタメンは前節ローダJC戦と変わらないが、この日フェイエノールトは好調な滑り出しを見せた。カスタイニョス、ワィナルドゥム、ビセスワールが前線で活発な動きを見せ、ヘーレンフェーンの不安定な守備を突く。ワィナルドゥムがドリブルが大きくなって相手選手と接触イエローカードを受けたが、右サイドでビセスワールがヨン・ア・ピンから再三FKを得てヘーレンフェーンゴールに迫る。それで得たCKの流れからティム・デ・クレルからライン裏でフリーのワィナルドゥムへ。シュートをストゥール・エレガールトに止められるもリバウンドに反応したカスタイニョスがしっかりと決めて先制。

その後ヘーレンフェーンアサイディ、ベーレンスの両サイドを中心に反撃。この日ドストに代わってスピッツに入ったヴィクトール・エルムにクロスを入れてフェイエノールトゴールを脅かす。フラールがバウンドするボールのトラップをミスしミカ・ヴァイリネンにシュートまで持って行かれるがステファン・デ・フライがギリギリ戻ってカバー。

フェイエノールトも右サイドのビセスワールから再三カスタイニョスへ鋭いクロスが入るが合わせられず。

20分過ぎから再びフェイエノールトのテンポが上がり、中盤でテンポ良くボールを回してヘーレンフェーンのDFラインの裏へボールが出るようになるとフェイエノールトの縦への動きにヘーレンフェーンは全くついて行けず明らかに混乱。しかし例のごとくなかなかチャンスを活かせないフェイエノールト。人数優勢の場面でカリム・エル・アマーディが自ら蹴ったシュートはGK正面。カスタイニョスがカウンターで抜け出し、ビセスワールにラストパスもわずかに届かず。

カスタイニョスがコーニングから足首にハードタックルを喰らう。コーニングにはイエローカード。さらに左サイドでボールをキープしていたワィナルドゥムの足をベーレンスが足の裏で蹴る凶悪ファール。一発レッドカードものの行為に対してリースフェルトはカードを出さなかったが、ワィナルドゥムは激高してベーレンスに詰めより、デ・クレルが間に入って落ち着かせる。

前半主導権を取っていたフェイエノールト。後半も同様のペースで試合に入り、カスタイニョスが再三裏のスペースを突いて起点となりチャンスを作る。しかしヘーレンフェーンにボールを回されサイドに展開されると、フラールバイーアがつり出され、ゴール前に飛び込んだヴァイリネンにクロスを押し込まれて同点に。リッキー・ファン・ハーレンが戻っていたが詰められず、デ・フライは逆サイドのも一人もカバーしていて、背中から当たったが止められなかった。

さらにビセスワールが負傷しスハーケンへ交代。右サイドでヨン・ア・ピンを圧倒し存在感を見せていたビセスワールが下がったことでフェイエノールトの攻撃は劇的に停滞してしまう。動きの良くなったヘーレンフェーンのプレスをかいくぐれずロングボールが多くなりカスタイニョスが孤立。嵩にかかるヘーレンフェーンアサイディに替えて新鋭のウィンガー ナルシンを投入。逆サイドに回ったベーレンスとデ・フライのマッチアップも分が悪くフェイエノールトはピンチを招く。

マリオ・ベーンは主導権を取り戻す為にブラインスを下げてカブラルを投入。しかしなぜかボールはスハーケンに集まり流れを変えられないでいると、ナルシンのクロスからファーポストのヴァイリネン、ゴール前のパスをエルムに突き刺されて逆転を許してしまう。ヴァイリネンについていたデ・フライがオフサイドラインだったにも関わらず、中央でエルムについていたフラールバイーアともなぜかエルムを残してラインを上げる致命的なミスを犯してしまった。

リードを許したフェイエノールトはようやく反撃に出ようとする。やっと良い位置でボールを持ったカブラルのクロスにワィナルドゥムが頭で狙い、枠の左にそれたが久しぶりのチャンスを作った。

負傷したデ・フライに代わりDFを減らしてスモロフを投入。直後左サイドから切り込んだカブラルが右足一閃、エールディヴィジ初ゴールとなる美しい同点ゴールを決めて同点に。残り10分さらに3ptsを狙って攻勢に出たフェイエノールト。88分にはワィナルドゥムがスベックにエリア内で引き倒されたがリースフェルトは笛を吹かず。スハーケンがネットを揺らしたが、これはファールを取られた。カブラルもその後はボールを持ってもアクションを起こせず、2-2のまま終了。

ホーム2連戦で6ptsを狙ったフェイエノールトだが、ローダJCヘーレンフェーン共に引き分けの2pts止まりとなった。平日の代表戦を挟み、来週末第15節ではユーロボルフで4位につけているフローニンゲンと対戦する。

Feyenoord – sc Heerenveen 2-2

Scoreverloop:

12’ 1-0 Castaignos

53’ 1-1 Vayrynen

75’ 1-2 Elm

81’ 2-2 Cabral

Scheidsrechter: Liesveld

Geel: Wijnaldum (Feyenoord), Koning, Svec (sc Heerenveen)

Opstellingen

Feyenoord: Van Dijk; De Vrij (80’ Smolov), Vlaar, Bahia, De Cler; Van Haaren, Wijnaldum, El Ahmadi; Biseswar (54’ Schaken), Castaignos en Bruins (65’ Cabral).

Sc Heerenveen: Stuhr-Ellegaard; Koning (46’ Janmaat), Breuer, Kruiswijk, Jong-a-Pin; Grindheim, Svec, Vayrynen (80’ Haglund); Beerens, Elm en Assaidi (63’ Narsingh).

マリオ・ベーン

「後半主導権を手放してしまい、1-1になった後はみんな下がってしまった。我々は前半と後半の出来の差が大きすぎる」

「もっとリードを広げるチャンスはあったが、そのフィニッシュを決められなかった」

「後半は完全に負け。1-1にされて頭を下げてしまい、ヘーレンフェーンにリードを許してしまった。ラッキーなゴールで2-2にできたが、後半全体を見れば出来過ぎだろう」

「我々はこの2試合に連勝したかった。ファンが支えてくれるホームアドバンテージを活かしたかったんだ。先週も今日も勝つチャンスはあったのに、それをつかめなかった」

ジェルソン・カブラル

「途中から入って重要なゴールを決められたのは嬉しい。パスの出しどころがなかったから、ゴールめがけてシュートしたんだ。上手く決まってくれたよ」

エールディヴィジで最初のゴールを決めたらスタンドの兄弟に合図を送るっていつも言っていたんだ。兄弟は僕の全てだからね」

「苦戦した理由の説明は僕にはできない。2-0にするチャンスはあったけれど決められなかった。前半は自分たちのプレーをしていたんだから後半も続けなければならなかった」

「入る時になんとかしなければというプレッシャーは無かった。僕はただ楽しくフットボールをしたいんだ。チームのために、自分自身のためにベストを尽くすだけ。もっと良いフットボール選手になるために、学びたいからね」

「あまり言いたくないけど、率直に言って今日の僕らは2ptsを落としたと思う。でも1ptは獲れた。後半はかなりヘーレンフェーンに苦しめられたからね」

天国で見ていたであろうフレッドおじさんのためにも勝ちたかった試合でした・・・。前半は本当に良かったんですが、後半は酷すぎ。どこかで読んだようなマリオのコメントが悲しい。

失点はミスがらみですが、まぁいずれ失点はしてたでしょう。ヘーレンフェーンにガンガン来られてずるずるラインを下げてしまったのが「敗因」。スハーケンとはいったいなんなのか。

ルクは3試合連続ゴール。プレー振りもすっかり立派なフェイエノールトスピッツに。後は周りがどれだけ彼をフォローできるかという問題。ビセスワールが結構良いボールを入れてくれているので、そちらは期待できそう。ワィナルドゥムは後半どこかえ見えなくなり、リッキーももう少し積極的に顔出してくれなと困るなぁ。フェルが戻ったらどうするんでしょうね。やっぱりフェルトカリムのコンビだろうか。リッキーのFKは今日のを見ても外しがたい。

ビセスワール、デ・フライ共に怪我の状況は後日判明。多分二人とも重傷ではないでしょう。