日曜日に行われたエールディヴィジ第7節、ナイメヘンでNECと戦ったフェイエノールトは3-0で敗れリーグ戦3連敗となった。カモヘロ・モコチョがエールディヴィジデビュー。セク・シセがつま先の痛みのために欠場した。クラブは来週改めてシセのつま先の検査を行い、必要なら再手術の可能性もあるとマリオ・ベーンの試合前コメント。
NECはジョージが怪我、ホーセンスがベーカー戦のレッドカードで欠場。フェイエノールトはベンチ外のシセに代わりビセスワールがセレクション入り。
試合の入りはそれほど悪くなかったフェイエノールト。この日もカモヘロ・モコチョのインスピレーションあるパスと、ジェルソン・カブラルの積極的な突破でNECのゴールに向かっていた。
カブラルがゴール右エリア内でワンフェイントから左足シュートもシレセンがセーブ。
木曜日にベーカー戦を行いコンディション不調に見えたNECだが、次第に本来のコンパクトさを取り戻し、中盤が長い距離を走り出すとフェイエノールトはついて行けなくなる。
ヴィルの上がりにワィナルドゥムが間に合わずフリーでシュートを打たれたが運良く枠外。しかしダーヴィッツに右サイドえぐられてのクロスにゴール前のスペースをシェーネに突かれて失点。
このゴールで動きが良くなるNECとまったくフットボールができなくなるフェイエノールト。序盤良かった組み立ても悪くなり、NECのランニングについて行けず。
ロングボールからフレミンクスの頭でフェズラウに抜け出されたがファン・ダイクが1対1でセーブ。さらにラインが乱れたがフェズラウのシュートはバーの上で命拾い。
HT明けにワィナルドゥムとカブラルの両ウィンガーをビセスワールとスハーケンに替えて後半開始。
入れ替わった両ウィンガーは後半序盤こそ良い動きを見せてチャンスに絡んだ。左サイドのFKからルク・カスタイニョスの頭でゴールかと思われたが、最後に触ったレールダムがオフサイド。しかしカスタイニョスではなくNECの選手の頭に触っていたため、難しいシーンではあったがフェイエノールトにとっては痛いミスジャッジだった。
しかし交代策も大きな助けにはならず、フェイエノールトの攻撃は勢いがつかないままたちまちNECに主導権を奪われる。
フェズラウ、フレミンクスの決定的シュートもファン・ダイク。ツィームリングのシュートもファン・ダイクが手に当ててクロスバー。
なんとか追いつきたいフェイエノールトはブラインスからようやくカスタイニョスにスルーパスが通るが、フィニッシュはゴールわずかに左と痛恨のミス。
残り10分、ケルフィン・レールダムが負傷しリッキー・ファン・ハーレンに。
シブンのフィードからシェーネに抜け出されるとデクレルがついて行けず。クロスをテン・フォールデに決められて勝負あり。最後はCKからナイティンクにヘディングで叩き込まれて3-0とトドメ。
N.E.C. – Feyenoord 3-0
Scoreverloop:
19’ 1-0 Schöne
83’ 2-0 Ten Voorde
90’ 3-0 Nuytinck
Scheidsrechter: Kuipers
Geel: Sibum, Vleminckx (N.E.C.), Cabral, Leerdam (Feyenoord).
Opstellingen:
N.E.C.: Cillessen; Will, Van Eijden, Zomer, Amieux (46’ Nuytinck); Schöne, Sibum, Zimling, Davids; Vleminckx (80’ Ten Voorde) en Fejzullahu (81’ Otten).
Feyenoord: Van Dijk; Leerdam (82’ Van Haaren), De Vrij, Bahia, De Cler; Mokotjo, Bruins, Fer; Wijnaldum (46’ Schaken), Castaignos en Cabral (46’ Biseswar).
マリオ・ベーン
「選手たちが私とやりたくなくなならない限り、私は辞任は考えない」
「後半も良くなかったが、まだマシだった。この敗戦はとても痛い。私はフェイエノールトの監督なだけではなくサポーターでもある。我々はいまは一丸となって助け合わなければならない。何かを変えるのはそれからだ」
「クラブとしては二重の打撃。ロッカールームでは若い選手たちが非常に落ち込んでいる。だが我々は前へ進まなければならない。私の仕事は若い選手たちから疑いを取り除き、自分たちを信じてまた次の試合へ臨めるように手助けをすること。来週はデ・フラーフスハップ戦だ」
「ずっと試合を続けられたのは我々のGK ロブ・ファン・ダイクのおかげ。我々が見せたプレーは絶望的なものだった。ポジションを離れすぎてあらゆる場所で遅れを取った。今朝バスに乗り込む時は良い気分だったし、良い結果が出せると確信していたが、現実はまったくそうならずとても残念。これ以上どん底に近づかないように来週頑張らないといけない」
ジョルジニオ・ワィナルドゥム
「水曜のベーカー・トーナメント敗退の後で今日はリベンジしたかったけど、できなくてとても残念。僕らはみんな上手く行くために必死にやろうとしているが、自信を無くしている」
「交代は僕のプレーが悪かったから。ピッチで何か特別なものを出したかったが、今日はできなかった」
ステファン・デ・フライ
「みんな次の試合でパフォーマンスを上げなければならない。僕らは難しい時期にある。今日は何度かフットボールをしようとしたけれど、上手く行かなかった」
「トゥエンテ、PSV戦の前の次のデ・フラーフスハップ戦は非常に重要だ。もし勝てなかったら、かなり難しくなるだろう」
「大事なのは自分たちを信じ続けること。僕らはとても若いグループなんだし、きっとここから強くなれる」
ルク・カスタイニョス
「僕は落ち着きを保っているし、どうこうすべだと他人が言うことを気にしていない。自分にできることは分かっているし、監督に言われたことをやろうとするだけ」
「確かにあのシーンは決めなければならなかった。あれを決めていれば、終盤はまったく違った展開になっていた」
ここまでそれなりに良いプレーをしながらもゴールが奪えず、という試合でしたが今日は文句なしに『希望の光の欠片も見えない惨敗』。NECのようにコンパクトにフットボールをするチーム相手だと何もできないということが露わになりました。特に前半良い時間帯にジニのコンディションの悪さが厳しかった。
守備面は特にダーヴィッツのロングランに誰もついて行けず、ゴール前の局面ではシェーネとフェズラウにかき回され、後ろから上がってくる選手は全員フリーという破滅的状況。ロブ父さんのセーブがなかったら凹凹にされていた試合でした。
中盤は今のところモコチョが底でフェルがやや前目、ブラインスはほとんどトップ下にいないで後ろをウロチョロしながらなんとなくボールに触っているという感じで、攻撃も3トップとかな~り距離があるせいかフェルがあまりボールに絡めず攻撃に厚みが出せてません。カスタイニョスが孤立してるのがかなりかわいそうなので、近くでプレーできるクオリティがあるのはジニだけなんですが・・・。
3連敗で世間はいよいよマリオ・ベーン辞任の可能性を論じてますが、現時点で辞任はないでしょうね、性格上。今季難しいシーズンになるのはみんな分かっていたのでクラブが辞めさせることも考えられないですが、例えばこのまま5連敗オーバーで10連敗近くまでいったらやむを得ず監督交代になるかな~(代わりがいるかどうかは別にして)。のデ・フラーフスハップ戦に負けたら普通にそれくらいの可能性があるのが恐ろしいところ。
不安定な若いチームがこのままズルズル行くのか、たまには良いゲームを見せながら成長していってくれるのか、来週の試合に期待しましょう。