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VVV相手に立ち直りを見せたフェイエノールト、2ヶ月ぶりの勝利!

水曜夜に行われたエールディヴィジ第11節、日曜のアイントホーフェンでの悲劇的惨敗の痛みが残る中でデ・カイプにVVVを迎えたフェイエノールトは見事な立ち直りを見せて後半の3ゴールで3-0の勝利。ゴールを決めたのは2ゴールのジョルジオ・ワィナルドゥムとアンドレバイーア。本来はワィナルドゥムの初のハットトリックでの快勝になるはずだったが、VVVerの主審エドヤンセンによって正当なゴールが取り消されてしまった。

PSV戦で歴史的惨敗を喫してから3日、エールディヴィジ17位のVVV戦には必ず良い結果を上げなければならないという大きなプレッシャーが選手たちにはかかっていた。しかしマリオ・ベーンのチームには少なくともデ・カイプの43000人のサポーターの助けがあった。冷たい夜にも関わらず惨敗後のロッテルダマースを今こそ支えようとしたレギオン。試合直前のウォーミングアップからマリオ・ベーンとチームに大きな声援を送り、"FEYENOORD TILL WE DIE"の大横断幕と共に亡くなったフェイエノールトサポーターたちを追悼する花火とキックオフ後の静かな12分間の間はチームマフラーをかざすジェスチャーで、その後は声でチームを支え続けた。

オランダ中がだけでなくCNNなど海外メディアからも注目を浴びる重要な一戦となったVVV戦、マリオ・ベーンのチームは力強い立ち直り振りを見せ、前半からほとんどの時間帯で主導権を取ったものの、この日も残り30mからの崩しに問題を抱えて大きな決定機を創るまでには至らなかった。前半VVVのGK ヘンテナールが気をつけたのはカリム・エル・アマーディのミドル(浮いた)とルク・カスタイニョスのクロスにワィナルドゥムが飛び込んだのを防いだシーンだけだったろう。

フェイエノールト陣内ではステファン・デ・フライがCBに留まったことで出場停止のケルフィン・レールダムに代わり右バックに入ったブルーノ・マルティンス・インディがやや落ち着かない動きを見せたがデ・フライらが落ち着いてフォロー。VVVもほとんどフェイエノールトのゴールに近づくことはなく、HT直前にCKからパトリック・パーウェがわずかに届かなかったシーンが最大のチャンスだった。

HT直前にルーベン・スハーケンが手を痛めてディエゴ・ビセスワールに交代。そのまま左サイドに入り、ジョルジオ・ワィナルドゥムが久々に右サイドに戻ったフェイエノールトフィテッセ戦以来の3ptsを得る為には後半はよりペースアップしなければならないとロッカールームで気づいただろう。

アンドレバイーアの持ち上がりからラインの裏にカモヘロ・モコチョへのパスが通り、逆サイドへのクロスに飛び込んだジョルジオ・ワィナルドゥムがダイレクトであわせたがこれはバーの上に。しかし前半には見られなかった相手DFの裏のスペースを付けるようになり、直前のビセスワールの突破と合わせて、ようやく攻撃にダイナミックさが生まれだした。

52分に問題のシーン。ティム・デ・クレルのCKからジョルジオ・ワィナルドゥムのヘディングがゴールライン上にいたジョスエに弾かれ、VVVerの主審ヤンセンによってゴールを認められなかったが、リプレイを見る限り確実にゴールを割っていた。ゴールライン上にいたデ・クレルが抗議してイエローカード

その5分後には右サイドでカスタイニョスがパーウェとの1対1からペナルティエリア内に切れ込んだところで倒されるも、これもVVVerの主審ヤンセンはシミュレーションを取ってカスタイニョスへイエローカード。この重要な試合でVVVerの主審が採用されたことに懐疑の念を持っていたレギオンは声を上げて激しく主審へプレッシャーをかける。

得点力不足に苦しむロッテルダマースにとってわずかにでも欲しい運にも見放されて厳しい時間帯を迎えるが、負傷欠場のロン・フラールとリロイ・フェルに代わってキャプテンマークを巻くチーム最年長のロブ・ファン・ダイクがVVVの攻撃をゴール前でしっかりとストップ。途中出場のウチェボのパワーあるドリブルにやや手を焼いたがこの日は最終ラインでデ・フライが素晴らしい集中力を見せた。

その後もペースを取り戻して前々へとプレッシャーをかけ続けたフェイエノールトについに先制点が生まれる。エル・アマーディからカスタイニョスのポストプレー、再びエル・アマーディからテンポ良くライン裏へ浮き球のパスが出るとワィナルドゥムが反応。飛び出したヘンテナールよりも一瞬早くボールに触れると、ループ気味にバーを叩いたボールは地面にバウンドしてゴール上のネットへ。紛れもないゴールがようやく生まれ開放感に包まれるデ・カイプと全員で喜び合うロッテルダマース。

右サイドでワィナルドゥムが目が覚めたようなプレーを連発し、左サイドでもビセスワールがヘンテナールに弾かれたものの、ダイレクトで力強いシュート。71分にはVVVがFKからネットを揺らしたが、これはボイマンスのハンドで当然のイエローカード。試合を決める2点目が欲しいマリオ・ベーンはエル・アマーディを下げてスモロフを投入。

74分ブラインスの浮き球パスがカスタイニョスに通ったがレーマンスに体を当てられてコントロールできず。しかし右サイドを中心に攻め続けたフェイエノールトはブラインスのFKからバイーアが頭で決めてようたく2点目。3ptsをほぼ手中にしてゴール前のレギオンの前で叫ぶバイーア。これでマリオ・ベーンは負担の大きかったカスタイニョスを下げてリッキー・ファン・ハーレンを投入。

ロスタイムにはロッテルダマースに3点目。高い位置に上がったデ・クレルが切れ込んでのクロスにワィナルドゥムが飛び込んで自身2点目を決めるとデ・カイプは久々のパーティの雰囲気に包まれた。

Feyenoord – VVV-Venlo 3-0

Scoreverloop:

65’ 1-0 Wijnaldum

84’ 2-0 Bahia

90’ 3-0 Wijnaldum

Scheidsrechter: Janssen

Geel: De Cler, Castaignos (Feyenoord), Boymans, Timisela (VVV-Venlo)

Opstellingen:

Feyenoord: Van Dijk; Martins Indi, De Vrij, Bahia, De Cler; Mokotjo, Bruins, El Ahmadi (72’ Smolov); Schaken (44’ Biseswar), Castaignos (85’ Van Haaren) en Wijnaldum.

VVV-Venlo: Gentenaar; Timisela, De Regt, Paauwe, Fleuren; Toth, Josué (60’ Uchebo), Leemans (86’ Nkume; Ahahaoui, Boymans en Viana (77’ Verbeek).

マリオ・ベーン

「この満員の観衆は信じられない。あの日曜のような敗戦の直後にこういう体験ができるクラブは本当に少ないと思う」

「あのPSV戦の直後でこの試合には非常に大きなプレッシャーが合った。選手たちには前もって、これはみんなのキャリアで最も重要な試合の一つだと言っていた。みんなこの試合に勝つ為に一生懸命やってくれた。幸運にも結果もついてきた」

「前半思うようにやれているように見えたが、中盤のボールの動きは良くなかった。だから我々のスピッツ ルク・カスタイニョスが孤立してしまっていた。HT後にはディエゴ・ビセスワールがウィンガーとしてプラスアルファの勢いを与えてくれた。ルイジ・ブラインスもよりカスタイニョスに近い深い位置に上がって我々のプレーにスピードが出た。ゴールが生まれるのはそう遠いことでは無かった。それにもちろん我々は純粋なゴールの決め方も忘れていなかったからね」

ワィナルドゥムのゴールが取り消されたシーンについて

「現在のフットボールでまだゴールラインを割ったかどうかを十分にコントロールできないのは信じられない。また不運に見舞われたかと思った」

「後半を基準にすれば我々は勝利に相応しかった。この結果が選手たちに落ち着きを少しでも与えてくれると良いんだが。ロッカールームでこういう結果を何試合か続ければ我々はリンカーライチェに戻れると話をした。まずはこの勝利を喜びたい。それから日曜日のAZ戦に向かう」

「選手たちがこの勝利で自信を持ってくれることを願っている」

アンドレバイーア

フェイエノールトにとってこの2ヶ月は長かった。あの日曜日の後で我々に必要だったのはただ一つ、勝つことだけだった。これがその相応しい答え」

「前半も我々は全くチャンスを与えていなかったが、我々も決して危険なプレーはしていなかった。後半はコンスタントにチャンスを作り続けることができた。ジニの最初のゴールが認められなかった時も、『繰り返してなるか・・・』と思ったよ。我々はここしばらくかなり調子を落としていたが、幸いにもまた正しい道に戻れた。とにかく良い結果と3ptsだ」

「僕のゴールはチームを解放するものだった。それに僕自身の自信にもなる。DFにとってゴールを決めるのは嬉しいもの」

「今という時ほど、まだこれだけチームを支えてくれるサポーターがいるのをありがたいと思ったことはない。非常に特別だし、チームにとって大きな支え。この数日間、本当にサポーターたちが僕らを助けようとしてくれているのを実感した。彼らはずっと勝利を待ち続けなければならなかったけど、今日やっと勝利を贈ることができた」

ジョルジオ・ワィナルドゥム (エールディヴィジライヴのマン・オブ・ザ・マッチ)

「特に1点目が良かったね。急にGKが目の前に来て、速くアクションをしなければならなかった。一瞬バーに弾かれたかと思ったけど、幸運にも決まってくれた」

「後半はお互いを見つけるのをもっと速くして、前にもっとプレッシャーをかけてプレーした。大事だったのが、ボールを持っていない時の奥行きを出す動き。HTに監督に強調された。先制点はまさのそれで生まれたんだ」

PSV戦の後でたくさんのフェイエノールトサポーターが怒っているのを見たし聞いた。それは当然の感情。でも火曜のトレーニングではサポーターからの一体感を感じたんだ。そしてこのVVV戦ではウォーミングアップ中から素晴らしい拍手と歌を貰った。僕の名前のチャントもまた歌ってくれた。僕のゴールでファンのサポートにお返しができて嬉しいよ」

「ずっと難しい時期が続いていた。時々良いプレーもしていたけど、運が味方してくれなかった。それがVVV戦でみんな一緒にやって来たんだ。やっと3ptsを取れて本当に嬉しいしホッとしている」

本当に待ち望んだ久々の快勝!あの主審のせいでどうなることかと思いましたが、スタンドが本当に素晴らしくて感動ものの試合でした。

後半は久しぶりにフェイエノールトらしいフットボール。やっぱりジニが輝くと全然違うのでスハーケンはこれでスタメン落ちかな。裏のスペースをつけさえすればビセスワールも仕事ができる。

レールダムが戻ったらやっぱり右バックに入るんでしょうが、ブルーノも慣れないポジションで後半はしっかり頑張ってくれました。ステファンはもう最高。早く契約延長して長くデ・カイプでプレーしてください。

問題の中盤の組み合わせはとりあえずウィンターストップまでこの3人か。ブラインスも後半の出来ならまぁなんとか。でも10番ならスモロフの方がずっと良いんですけど。

ルクは惜しいチャンスがあったけど、今日も良い動きをしていたしチームが後半のようなフットボールを続けられればゴールはすぐ決められるはず。

順位は変わらず15位も16位VVVとの差を広げて勝ち点ではリンカーライチェまであと一歩。次はアウエーでAZ戦。我らがキャプテン フラールも戻ってくれるかもしれないし、ヨナタスもペッレも抑えてもらって今季初の連勝と行きたいところです。