日曜日に行われたエールディヴィジ第15節、ユーロボルフに乗り込んだフェイエノールトはフローニンゲンに2-0で敗れ16位に落ちた。ロッテルダマースは試合の大部分をホームチームに対してそれほど劣っていなかったが、大きな決定機を決められず、フローニンゲンのスピッツ ティム・マタフスに二つのチャンスを確実に決められてユーロボルフで勝ち点を得ることはできなかった。ルイジ・ブラインスは股関節の負傷で欠場。アディル・アウアサルも病欠でベンチ外。
土曜日にエクセルシオールとフィテッセが共に勝利していたため、この試合に負ければ16位に落ちることが分かっていたフェイエノールト。マリオ・ベーンのチームは下位を抜け出すために序盤積極的にプレッシャーをかけて良いスタートを切ったように見えた。今日もディエゴ・ビセスワールが右サイドから積極的に裏を狙い、中盤ではカリム・エル・アマーディが高めのポジションから積極的な攻撃参加を見せた。だがビセスワール、ワィナルドゥム、エル・アマーディがミドルレンジから狙うだけで枠は捉えられず。
7分にはフェイエノールトゴール付近でのフローニンゲンのFKからエリア内でワィナルドゥムがハンドを犯したのをファン・フルテンが見逃してくれたが、決して優勢ではなかったフローニンゲンがワンチャンスをモノにして先制する。ガルシアのミドルシュートをロブ・ファン・ダイクがなんとか弾きCKとなると、ゴール前の競り合いからファーに流れていたボールを待ち受けていたマタフスが豪快に蹴り込んだ。
数分後には中盤底のカモヘロ・モコチョから最前線のルク・カスタイニョスへ素晴らしいパスが通ったが、伸ばした右足であわせたシュートは枠を外れてしまい、大チャンスを逃した。
今シーズン初の組み合わせとなったモコチョ、リッキー・ファン・ハーレン、エル・アマーディの3センターはそれほど機能しているとは言えず、フローニンゲンのプレスもあってデ・カイプでの最近2試合に比べて中盤でのテンポのパスワークと裏へのパスが出ないフェイエノールト。フローニンゲンに圧倒された印象もないが、前半はカスタイニョスのワンチャンス以外ほとんどチャンスは創れなかった。
40分前には右サイドでステファン・デ・フライがロングボールを競り合ったタディッチから顔面に肘打ちを喰らうもファン・フルテンが見逃す。デ・フライとビセスワールのサイドはこの試合タディッチとステンマンに対して劣勢が続き、その数分後にはタディッチのクロスにマタフスが頭で狙ったがファン・ダイクがセーブ。
HT直前にはフラールが右足首を捻り痛めひやりとしたが、後半もそのまま出場。エールディヴィジライヴのスタジオ解説を務めていたジオは「フェイエノールトの3センターがフローニンゲンの選手をフリーにしている場面が多い」と指摘。
後半に入っても中盤のパス回しは改善されないものの、押し上げて主導権を取るフェイエノールト。しかし前のスペースを突く選手がおらず、なかなか決定機を創れない。52分にはバイーアのポジションミスからガルシアに裏に抜け出されるがファン・ダイクが飛び出してセーブ。直後にはタディッチが今度はカスタイニョスの顔面に肘。これもファン・フルテンが見逃す。55分右サイドの展開からデ・フライのクロスにゴール前エル・アマーディが頭であわせ、ようやく可能性を感じさせる攻撃を見せたがこれも枠を捉えられず。
残り30分を切ってまたホームチームペースになると、マリオ・ベーンは中盤で思うように仕事ができなかったファン・ハーレンを下げ、ジェルソン・カブラルを投入。トップ下に戻ったワィナルドゥムとのコンビでビセスワールが切り込んでの左足シュートもGK正面。カブラルは左サイドで何度も積極的なアクションと良いクロスを見せたが、それでも大きなチャンスには亜繋がらず、逆にカウンターからマタフスに脅かされる。
残り10分になり、マリオ・ベーンはティム・デ・クレルを下げてブルーノ・マルティンス・インディを投入、3バックにしてフラールを前線に上げる策を取ったが、結局フラールにボールが届くことは無く、左サイドのバクーナのクロスからバイーアのマークを外したマタフスにあっさりトドメを刺された。
FC Groningen – Feyenoord 2-0
Scoreverloop:
14’ 1-0 Matavz
84’ 2-0 Matavz
Scheidsrechter: Van Hulten
Geel: Granqvist (FC Groningen)
Opstellingen:
FC Groningen: Da Silva; Kieftenbeld, Ivens, Granqvist, Stenman; Hiariej (85’ Ajilore), Garcia (69’ Holla), Sparv; Van de Laak (46’ Bacuna), Matavz en Tadic.
Feyenoord: Van Dijk; De Vrij, Vlaar, Bahia, De Cler (80’ Martins Indi); Mokotjo, Van Haaren (62’ Cabral), El Ahmadi; Wijnaldum, Castaignos en Biseswar.
マリオ・ベーン
「攻撃において我々はあまりにパンチ力不足だったが、ファイトしたことについては我々は満足できる。数回良いフットボールを見せたことがあった。それを次の試合に繋げていくことが重要」
「16位はフェイエノールトに相応しい順位ではないが、それが現実。我々は残留争いをしなければならない。我々のセレクションの大部分を占めるAユニオールの選手たちは昨シーズンほとんどの試合を勝っていたが、いまは違うやり方が求められる。」
「フローニンゲンは現在の我々には無い経験を持ったチーム。我々はチーム内にリーダーを欠いているが、この状況でやっていくしかないし、怪我人も多い。だが怪我人が何人が戻って来れば、経験ある選手たちによって我々のタレントも引き上げられてフェイエノールトは再び上昇できると私は確信している」
「我々はリーグ戦において本当に勝ち点が欲しい状況にあるが、毎週話しているように選手たちのクオリティは下位にいるには高すぎる。だからフェイエノールトが降格することはあり得ない」
ロン・フラール
「ゴールに近づいても決められない。それでとても難しくなっている。1-0になってから少なくとも70分間、得点する時間は十分にあっただろう」
ジョルジニオ・ワィナルドゥム
「僕らはフットボールをしようとしたが、フローニンゲンの16mの守備が良くて得点するのが難しかった。僕らは簡単にゴールを許してしまった。今日のフローニンゲンは僕らよりもスマートだった」
ロブ・ファン・ダイク
「我々のチャンスは片手で数えられほど。特に後半は良いフットボールをしたが、勝つためには得点を決めなければ。何も手にできずに帰らなければならないのはとてもフラストレーションが溜まる」
「我々は15試合を終わって16位。この順位が不当なものだとは誰も言えない。ウィンターストップ前にリンカーライチェに戻りたければ、次からの数試合は必ず勝ち点を取らなければならない」
試合自体は良くもなく悪くもなく、デ・カイプを出ればこんな感じかと。フローニンゲンも決して良くはなかった気がしますが、非常にチームが完成してきていて効率よく決められました。
新しい組み合わせだった3センターはそれほど機能せず。前半頑張ってたカリムも後半はまた駄目な人に。リッキーはずっと中途半端なポジショニングでアクションを起こせず、モコチョは「見えて」はいたけれど、キックの正確さに欠けた。
守備陣も慌てる場面が多く良くなかったですね。バイーアは何ができるんだろうかとデ・クロメにまた突っ込まれかねない出来。お父さんはナイスセーブを連発してましたが、プレスを受けた時のキックはほとんんどミス。うーむ。
いよいよ「残留争い」の雰囲気が出てきたところで、年内残り4試合はADO(H)、ヴィレムII(A)、エクセルシオール(H)、そしてアウエーでのデ・クラシケルという日程。デ・カイプでのADO戦と残留争いの相手の2チームには確実に勝ち点が欲しい。デ・クラシケルは今大変そうな相手の状況次第ですね。多分吸血鬼の人はいないだろうし。