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デ・ヨングの離脱で中盤の構成は?

この2年間マルク・ファン・ボメルとナイジェル・デ・ヨングのコントーラーコンビを基盤にチームを作ってきたベルト・ファン・マルワイクだが、今回のEK予選2試合ではデ・ヨングを外す決断をした。

4-2-3-1を継続するのは間違いなく、キャプテンのファン・ボメルと誰がコンビを組むのかに注目が集まるが、第1候補はやはり経験で優るラファエル・ファン・デル・ファールトだろう。この夏移籍したトッテナムでスタメンをつかみ好調なプレーを見せている85キャップを持つスペルマーカーは、先月のフィンランド戦では恒例の途中交代に不満を見せたが、今週ボンズコーチと話をして「もう終わったこと」と遺恨は残していないことをアピールした。ファン・マルワイクもファン・デル・ファールトとの話し合いが良好な形で終わったと述べているが「しかし彼がモルドバ戦でMFの中盤でプレーするかどうかは言わないでおこう」とまだ明言を避けている。

ボンスコーチの選択肢には他にイブラヒム・アフェライ、デミー・デ・ゼーウ、スタイン・スハールス、ヴォウト・ブラマがいる。南アフリカWK準決勝ウルグアイ戦では出場停止のデ・ヨングに代わり同じコントロールMFを本職とするデ・ゼーウが出場したが、競り合いで顔面を強く蹴られた影響で精彩を欠きHTに交代。アヤックスでの今季のプレーももまだ昨季のレベルに達しているとは言えず不安が残る。またスハールスは代表ではここ数年少ないチャンスで良いプレーを見せることはできておらず、信頼を勝ち取れていないし、ブラマは代表ではまだ新鋭であり、ファン・マルワイクが突然代役を任せることは考えられない。

PSVでは昨季からコントロールMFとしてフットボールセンスを存分に発揮しているアフェライだが、ファン・マルワイクはほぼ常に2列目の攻撃的な位置で起用し、守備面でのリスクを負おうとはしてこなかった。しかしチームを前へと動かし、自らもスピードを持って前へ出て行けるアフェライの希有なクオリティにコントロールMFとしての起用を期待する声は南アフリカでのWKの時からファン・ハネヘムなどオランダフットボール関係者の中で高まっていた。この2年間で堅固さと安定感は身につけたが、美しいフットボールはしていないと評価されているオランイェ。現在のフットボールを劇的に変えられる選手がいるとするなら、それはアフェライだという声は少なくない。