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オランイェ、無難にモルドバを下しEK予選3連勝

金曜夜にEK予選3試合目をアウエーでモルドバと戦ったオランイェはフンテラールの3試合連続となるゴールで0-1の勝利。3連勝を飾った。

スタメンは予想通り。デ・ゼーウ、スハールス、フェルトハイゼンの3人がベンチ外。

モルドバブラバン隊による国歌演奏。なぜか2番に入りとまどうオランイェの選手たちと大ブーイングのモルドバ人。

試合開始2分いきなりFKからボール処理を誤ってモルドバに取られて危うい場面。ステケレンブルフがセーブ。

慌てずいつも通りじっくりボールを回すオランイェ。注目のファン・デル・ファールトがコントローラーとしてボールを捌き、時にはスナイデルとの連携で前に出てアクションを起こす。

モルドバの守備になかなかチャンスを作れなかったオランイェだが、16分スナイデルからフリーのフンテラールにパスが通って最初の決定機も左足シュートはGKに弾かれる。さらにそのCKをフンテラールが大外に回り込んでダイビングヘッドも惜しくも枠外。

37分スナイデルから高い位置に上がったファン・デル・ファールトに繋がり、フンテラールのシュートはポストに当たってそのまま先制ゴール。フンテラールはファン・デル・ファールトからのパスが足元に入ってしまったものの慌てることなく冷静に処理し、好調さを窺わせた。

右サイドのカイトは肩の負傷からまだコンディションが戻ってないのか躍動感の無い動きで精彩を欠き、左サイドのアフェライも何度かドリブルで仕掛ける姿勢を見せるものの、アクションを起こすのがボールを受けてからで、また中への動きを狙いがち。SBの上がりもほとんど無くオランイェはサイドで奥行きを作れないものの、それでもファン・デル・ファールトを中心に圧倒的なポゼッションで中央を何度か切り崩した。特に普段ボールタッチの多いファン・ボメルがほとんど目立たず、ファン・デル・ファールトのボールタッチの多さがパスのテンポを上げることが改めて明らかに。

モルドバにはほとんどチャンスを与えず一方的に攻め続けてHT。

45分:ポゼッション74%シュート数7(2)

後半カイトがやや中にしぼってボールを受けるようになると右サイドが機能。カイトとファン・デル・ヴィールのコンビで右サイドをくずしスナイデルが左足るーぷで狙ったがGKがファインセーブ。さらにCKからハイティンハのヘッドがバー。

ファン・デル・ファールトがややポジションを高めに取り、ファン・ボメルのボールタッチが増える。後半も前半と同じテンポで右サイドを中心に攻めるオランイェだがフンテラール、カイトらがチャンスを逃し、アフェライもカウンターからのシュートを決められず今日もノーゴール。

後半はモルドバもより積極的にフットボールを始め、セットプレーから数回チャンスをつかむと後半半ばからは主導権を得たが、オランイェも落ち着いて対応し1点差を危なげなく守りきった。

90分:ポゼッション67%シュート数14(4)

79分にはモルド人が一人乱入しオランダゴール前でガッツポーズ。

90分にアフェライに替えてなぜかエマヌエルソン。何もせずに終わる。

ファン・デル・ファールトが2009年6月10日以来のフル出場。

SBS6で解説していたクーマン兄弟の予想はエルヴィン0-2、ロナルド1-3で二人とも外れ。

STATISTIEKEN:

Moldavië – Nederland 0-1 (0-1).

Scoreverloop: 37. Huntelaar 0-1.

Scheidsrechter: Florian Meyer (Dui).

Opstelling Nederland: Stekelenburg; Van der Wiel, Heitinga, Mathijsen, Pieters; Van Bommel, Van der Vaart; Afellay (90. Emanuelson), Sneijder, Kuyt; Huntelaar.

ベルト・ファン・マルワイク

「前半は良いプレーをしていたと思う。試合の90%は支配していたし、フランクが数えたところによると9回は決定機があった。前半は3点は決めておくべきだっただろう。無駄に相手を生き延びさせてエキサイティングな時間を与えてしまった。」

「前半のモルドバはいつもよりかなり守備的だった。後半はいくらか攻撃的になった。ここでは多くのチームが苦労するだろう。我々は非常に規律を持ってプレーした。フットボールという点では満足している。ただ決めたゴールが少なすぎる。特にカイトのチャンスは10回あれば9回は決まる場面。それにマルクも最終ラインでファールを犯した。モルドバの作った危険な場面はセットプレーからのハイボールだけなのだから、あれは愚かなことだ」

マルク・ファン・ボメル

「かなり良い試合だった。後半モルドバにいくらかチャンスを与えたが、もっと早くに試合を決めなければならない」

「パス交換の難しいピッチでテンポを引き出しにくかった。だがウェズレイとラファエルがラインの間を上手くつなげてくれたと思う。6人のDFに囲まれていたクーラス・ヤンにフリーでボールを渡せた場面も何度かあった」

「後半も危ない場面はなかった。まだ1-0だったから常に十分注意深くやっただけで、不満はない」

「ファン・デル・ファールトとのコンビは悪くなかったのは間違いない。だがナイジェルがいないことで足りない部分はある」

ラファエル・ファン・デル・ファールト

「特に前半のプレーはとても素晴らしかったんじゃないかな。もっとゴールを決められなかったのが不味かった。後半も2,3回良い攻撃があったのは確か。でも決まったのはたった1点だけ。2-0、3-0にしていれば素晴らしい試合だった。でも全体的に満足しているよ」

「90分ファン・ボメルと組んだのは初めてだったけど、上手くいったと思う。たくさんボールに触れるから楽しいポジションだ。好きではないけど守備もやれた。スウェーデン戦もこのポジションでやりたいね」

デ・ヨングのタックル騒動に明け暮れた今週。微妙なムードの中でプレーにどう影響するのか不安な面もありましたが、落ち着いてなかなか良いゲームをしてくれたのでは。これまでのソリッドさを失わないまま、ファン・デル・ファールトがそのクオリティを発揮してチームのテンポを上げていました。後半はあまりボールに触れないシーンが多くチーム全体が流れを失う時間帯がありましたが、守備面の貢献は予想以上で好調さを感じさせます。

ウィンガーに怪我人の多い両サイドはなかなか縦に突破できないものの、後半はカイトとファン・デル・ヴィールが良い連携を見せたり、フンテラールもきっちり3試合連続ゴール。チャンスも何度か逃しましたけれど・・・。

気になるのはやはり両サイドが裏を狙う場面が皆無だったこと。コンパクトにやろうとしてるのは分かりますが、あまりにもポジション取りが低すぎ。ポゼッションの割に相変わらずシュート数が少ないのが悩みの種です。

ファン・ボメルが右足を少し痛めたようですが、次はいよいよアムステルダムでのスウェーデン戦。チームのベースはこのまま行くでしょうが、もう少し攻撃面で改善を期待しましょう。