ヨング・オランイェは金曜にEK予選で好スタート。約7000人が集まったデ・アデラールスホルストでボンズコーチ フレッド・フリムのチームはキプロスの同世代に勝利。4-0という結果も大きな力の差を正確からすれば的確なスコアではないだろう。
試合前のヨング・オランイェの目標が勝利なのはハッキリしており、できれば大差で勝ちたい立場だった。ポーランドで行われるEK 2017へはグループウィナーだけが直接枠を得られるため、チームには少しの踏み外しも許されない。キプロスのようなフットボール小国相手には絶対にだ。
幸いにもヨング・オランイェは激しい雨の中で早々に、キプロス人たちに何も手に入れさせないという姿勢を示した。フリムの選手たちは即座に相手にプレッシャーを掛け、早い時間帯でのゴールを狙う。そしてそのミッションに成功。まず相手を背負ったフィンチェント・ヤンセンが上手いターンからポストを叩き、続くCKからこの試合大活躍だったジャン・パウル・ボエチウスの蹴ったボールを右バック ハンス・ハーテブールが完全にフリーな状況から頭で合わせて1-0.
ヨング・オランイェは腰を落ち着けることなく哀れなキプロスを完全に弄び続けた。相手チームは頻繁に侵入してくる巧みな両ウィンガー ボエチウスとリカルド・キスナ、そしてハードワークし、コンスタントに起点になり続けたスピッツ ヤンセンを全く抑えることができなかった。その結果ハイテンポで次々にチャンスが生まれる。すでに数回2点目に近づいていたヤンセンが20分過ぎにゴール。アケーの素晴らしいスルーパスでフリーなったこのAZのスピッツが強烈なシュートを決めた。
前半残り時間もヨング・オランイェはチャンスを作り続け、特にヤンセン、キスナ、ボエチウスには3-0にする惜しいシーン。前者二人はGK George Tasourisに阻まれ、HT直前のFC Baselのウィンガーのシュートは枠を外れた。
HT明けにアグレッシブなヨング・オランイェはさらに歓声をあげ続ける。8分過ぎに3点目。デビュー戦のリシェドリー・バズールがペナルティエリア内でボールを上手く転がし、シュートはゴール逆隅に決まった。
そして残り30分を切り、デーフェンテルの観客はオランイェの本当に見事な攻撃に拍手。さらに再三繰り返し脅威となっていたヤンセンが戻したボールをボエチウスがシュートしたがバーの上に。この攻撃はもっと得点に値しただろうが、1分後にヤンセンが自ら切り込んでフリーになり、左足のシュートで4-0.
残り15分でヨング・オランイェはウサマ・タナーネをデビューさせることができた。アンワール・エル・ガーシが怪我で辞退した後に召集されたヘラクレスのFWは即座に価値を示すプレー。最初のボールコンタクトでバズールをフリーにさせたが、彼のシュートは枠はいに。数分後にも再びこの二人が連携。今回はタナーネがフィニッシュをしたが、シュートはキプロスのGKがに阻まれた。
最後の数分間、キプロスの首を絞め続けたヨング・オランイェは手を緩め、相手チームは数回センターラインを越えたが、GK マイキー・ファン・デル・ハルトがアクションを必要とすることは一度もなかった。最後の見せ場は途中出場 ジョシュア・ブレネット。スラロームで相手守備陣をすり抜けたが、シュートは大きく枠を逸れた。
ヨング・オランイェは火曜にこのスタートをさらに続けることができる。18.45からトルコとアウエーで対戦。その結果でフリムは本当のチームの立ち位置を知ることになるだろう。
Statistieken:
Jong Oranje – Jong Cyprus 4-0 (2-0)
Scoreverloop: 4. Hateboer 1-0, 23. Janssen 2-0, 53. Bazoer 3-0, 65. Janssen 4-0
Gele kaart: Vilhena (Nederland), Ioannou, Kyriakou, Tasouris, Panayiotou (Cyprus)
Opstelling Nederland: Van der Hart, Hateboer, Van Beek, Rekik, Aké (87. Brenet), Hendrix, Boëtius, Vilhena (70. Haye), Bazoer, Janssen, Kishna (74. Tannane).
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/20115/jong-oranje-swingt-naar-zege
フレッド・フリム
「最初の試合に勝てたのはとても良い。我々はまだ一緒にやるのはこれが1回目だったし、数日間準備しただけ。それで約束していた決め事のほとんどが守られたのを見れたのは嬉しい。試合開始直後から距離感を密にし、ピッチを広く保ちたかった。そしてそれに成功し、すぐにゴールで報われもした」
「我々は良いフットボールをして、非常に華やかなプレーも時々あった。だが効率性も上げなければいけない。スコアはもっと大差でなければならなかったはずだ。さらに気が抜けて安易になる時間帯もあった。とても厳しく聞こえるだろうが、我々はそういうアプローチが必要。我々は目標を高く掲げているし、そのレベルに近づくためにこのやり方を突き詰めていかなければいけない。それでも今夜は楽しめたよ」
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/20116/grim-leggen-de-lat-hoog
ジャン・パウル・ボエチウス
「僕らは今日やるべきことは分かっていた。昨日フロート・オランイェが敗れ、今日は自分たちの名誉を保たなければならなかった。上手くいったよ」
「感触が戻ってきた。Baselで違う環境に身を置いて、フットボールも全く違う見方がされているんだ。スイスは多分無名のリーグだけど、ちょっとブンデスリーガっぽいし、良いフットボールがされているよ」
「僕らは良い世代。今週久しぶりにまた一緒になったけど、これまで何度も一緒にプレーしてきている。お互いがどこに動くべきか分かっているんだ。だから見ていて楽しいことが起こせる。姿勢とパフォーマンスには満足しているよ。今日は楽しかった」
http://www.telegraaf.nl/telesport/voetbal/oranje/24457181/BoetiusIk_zie_het_weer_zitten__.html
フィンチェント・ヤンセン
「たくさんボールを貰えて、上手く受けられた。みんな僕を上手く見つけてくれたよ。2ゴールを決められて楽しい夜だ。もっと決められた?そうだね、でも新チームだし、ほとんとみんなこれが一緒にやるのは初めてだからね」
「ヨング・オランイェはこの数年ずっと低調だったし、今夜は僕らでそれを立て直そうとしたんだ」
ヨリス・ヘンドリクス
「このチームにはタレントが多く揃っている。昨年のヨング・オランイェは悲劇的な終わりだったから、僕らでそれを払拭したかった。チームは精力的だったね。主導権を取り続けようと考えていた。90分間、1-0や2-0にした後もね」
大きな力の差があるとしても素晴らしい試合でした。スタイフェンベルフ退任からコスターのgdgd以降、新世代に移りながらなんと1年以上勝利が無かったのでどうかな~と思わなくもなかったですが、雨の中で不安を払拭するフレッシュでエネルギッシュなプレー。美しいフットボールとファイティング・スピリットとハードワークが一体となった、本当に久しぶりに良いものを観させてもらいました…。規律があり、怠けることが無く、適度に大胆。セットプレーもバリエーションが豊富で、これはフリムは想像以上に優秀かも…
特に昨シーズン苦しんだボエチウスとトニーが非常に素晴らしいプレーだったのが本当に嬉しいところ。フィンチェントもこのレベルではほとんどボールを失わずに起点となるだけでなくゴールも決めて、まだまだこの世代はファルケノールト組が中心です。
なぜか10番をつけていたバズールがゴール後にベンチのタナーネと抱き合ってたので、この二人はPSVユースで被ってるんですね。同じチームにもやってたのか連携も妙に良かったです。
本当にタレントが豊富でクオリティの揃った世代なのでこの2年でどれくらい伸びてくれるか期待したいところ。弱いのがGKと左バックのバックアッパー、エヒテ・スピッツがフィンチェントだけという9番もちょっと、というところですが、まぁまだまだこれからブレイクする子も多く出てくるはずなのでそれほど心配はしてません。次が大一番のトルコ-uitですが、しっかりやれば問題はありませんし、この世代はメンタルの強い選手が多いので大丈夫でしょう。今後予選以外の練習試合で強い相手とやってどんどん伸びていって欲しいものです。