木曜夜に行われたフェイエノールトのクロアチアのチーム相手の初の公式戦は失望の結果に終わった。ELグループステージ第3節でHNK Rijekaが監督 フレッド・ルテンのチームに3-1で勝利。ロッテルダマースの唯一のゴールは後半にFKを決めたイェンス・トールンストラ。ホームチームではスピッツ Andrej Kramaricが3得点を刻んだ。マチュー・ステーンフォールデンが欧州戦デビューを果たしている。
前日に行われた最終トレーニングでStadion Kantridaのピッチがビリアードテーブルにはほど遠いとすでに学んでいたフェイエノールト。選手たちは練習後に芝が凸凹であることを話していたが、その時には1日中降り続いた雨でピッチがさらに遙かに酷い状態になることは分からなかった。
残念ながらプレーが非常な困難なピッチで、しかしフェイエノールトは試合序盤に素晴らしいボール回しを見せる。チームは常に中盤でフリーマンを見つけ、そこから何度も攻撃を組み立て、その大部分が左サイド。そこにいるエルヴィス・マヌがフェイエノールトで最も危険な選手なのは対面した左バック Ivan Tomecakも実感しただろう。最初の15分間 この彼はマヌに何度も抜かれ、5分過ぎにはマヌには最大のチャンスがあったがGK Ivan Vargicに阻まれてしまった。
マヌはその後さらに最終ライン際から鋭いクロスを入れたがクリアされてしまい、これを最後にフェイエノールトの相手ゴール前でに危険なシーンは次第に散発的なものに。チームは徐々にRijekaによって押し戻され、特にHT直前の時間帯は失点しなかったことは幸運と言えるだろう。何度かホームチームのミドルシュートをしっかり止めていたケネト・フェルメールが、前半終わりにAndrej Kramaricと1対1を迎えるも、このGKが身を投げ出してボールを止め、クロアチア・リーグ トップスコアラーのゴールを防いだ。
すでに前半から活発だった試合だが、後半はそれに完全に火が付くことに。まずKramaricが60分を過ぎてゴール。左サイドからの攻撃の終着駅となって至近距離からボールをゴール内に蹴り込んだ。だがRijekaが先制したこの時間帯もフェイエノールトが優勢であり、マヌにはこの試合最大のチャンスが2回あった。前半は不運でまだ話が済んだが、後半開始10分で彼はGK Vargicと2度1対1になり、少なくとも1点は決めるべきだっただろう。
しかしKramaricの1点目から2分もせずにフェイエノールトもイェンス・トールンストラの魔法のようなFKで歓声を上げることができた。このMFは25mの距離から見事な回転でボールをゴールに蹴り込み、アウエーボックスの一緒に旅してきたサポーター数百人を恍惚状態に。この時点で引き分けはまったく相応しいスコアだった。
だがロッテルダマースの喜びも長く続くことはなく、そこからの10分間でKramaricがフェイエノールトの膝を着かせる結果に。クロアチアのトップスコアラーの2点目でフェイエノールトは70分目に再びビハインド。ペナルティエリアの外を狙った裏へのロングボールから浮かせたシュートでフェルメールを破った。さらに数分後にはルテンのチームのせめて引き分けにという願いも完全に消える。テレンス・コンゴロのファールに対し、主審 Tom Hagenが副審のアドバイスを受けてペナルティ・スポットを指さし、この棚ぼたのチャンスもKramaricが決めてフェイエノールトは3-1という不必要な敗戦で家に帰ることに。
HNK Rijeka – Feyenoord 3-1
Scoreverloop:
63’ 1-0 Kramaric
65’ 1-1 Toornstra
70’ 2-1 Kramaric
76’ 3-1 Kramaric (strafschop)
Scheidsrechter: Hagen
Geel: Wilkshire, Nelom, Clasie (Feyenoord)
Opstellingen
HNK Rijeka: Vargic; Jajalo, Sharbini, Tomecak, Leskovic (64’ Samardzic), Cvijanovic, Mitrovic, Leovac, Moises 89’ (Krstanovic), Jugovic (84’ Kvrzic) en Kramaric.
Feyenoord: Vermeer; Wilkshire (46’ Karsdorp), Steenvoorden, Kongolo, Nelom; Clasie, Immers, El Ahmadi; Toornstra, Kazim-Richards (80’ Te Vrede) en Manu (80’ Boëtius).
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/hnk-rijeka-feyenoord-europa-league-2014-2015/verslag
フレッド・ルテン
「100%チャンスは何度もあったのに決められなかった。特にエルヴィスには惜しいシーンが何度もあった。結局数回の判断ミスで試合に負けてしまった。これは不必要な敗戦」
「この酷いピッチで素晴らしいポジションプレーが何度も見れたのはポジティヴな気持ちにさせられるよ。特に前半と後半の最初の部分はフットボールが良く、フリーマンを見つけられていた。だが結局はゴールを決めなければいけないんだ。それができなかった。非常に残念」
「リックにとっては厳しい学舎になってしまった。若い選手には学費を払わなければならないことがある。このミスを乗り越えなければいけない、そうして初めて道に立てるんだからね」
「カジムについて心配はしていない。我々が全くチャンスを作れなくなったら心配するよ。私は自分の選手に対して忍耐力があるからね。我々がやるべき事をやり続ければ自ずと良くなっていく」
「Standard LuikとSevillaが今夜引き分けたことでグループは全チームが非常に近いところにいる。つまりまだどんな可能性もあるということ。我々がホームで2勝することだってもちろんできるだろ?いまはなるべく早く頭を切り換えてなければいけない。3日後にはまだリーグ戦で次の重要な試合が待っているからね。日曜はまた試合開始が早いが、KNVBは面白い協会だ」
「ルークは少し前からアキレス腱にいたみがあり、後半はもう無理だった。現時点で日曜のカンブール戦でどうかは私には言えない」
http://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/rutten-%E2%80%98onnodige-nederlaag%E2%80%99
http://www.fr12.nl/nieuws/28775-rutten-de-jonge-spelers-moeten-leergeld-betal.html
ヨルディ・クラーシ
「試合の中で得たフィーリングではこの結果は不必要。最初の15分間は良いスタートだった。自分たちのミスで彼らにプレッシャーを与えられるという気にさせてしまい、そこからの時間帯でトラブルに陥ってしまった」
「後半は相手が自分たちの方が良いと言うフィーリングを持って、さらに早めのプレッシャーをかけてきたことで僕らは雑になってしまった。これは僕ら自身の責任」
http://www.fr-fans.nl/nieuws/clasie-zij-kregen-het-gevoel-dat-ze-de-betere-waren-14092/
エルヴィス・マヌ
「後半のチャンスは決めなければいけなかった。説明はできない。ああいう場面ではシュートをすれば入っていたけど、今回はそうじゃなかった。これもスポーツには付きもの」
「僕らは良いフットボールができるけれど、Rilekaは容赦無くこちらのミスをついてきた。僕らは良いフットボールを続けて行くしかない。これが下り坂なんていうことは誰にもできない。勝ち点を取れる可能性はまだ充分あるし、僕らは冬越えだってできる。ホームで3ptsを取っていかないと、特にRijeka相手にはね」
http://www.fr12.nl/nieuws/28776-manu-heeft-geen-verklaring-die-bal-moet-er-ge.html
イェンス・トールンストラ
「非常に辛い。前半は何も問題無かった。後半も先制するチャンスがあったのに逆にビハインドを負ったのが残念。失点シーンの守備が良くなかったと思う」
「同点ゴールについてはあまり何とも思ってないよ。その後すぐにまた失点してしまったからね。いずれにしても1-1のままキープしなければいけなかったのに、残念ながらそれができなかった」
「今夜の僕らが自分たちのトップに届いていたとは僕は思わない」
http://www.fr12.nl/nieuws/28777-toornstra-denkt-in-resultaat-we-moesten-het-o.html
マチュー・ステーンフォールデン
「前半と後半の差が大きすぎる。HTに僕らは良い結果を出せると言っていたんだ。1-1にして僕らは勝ちにいって少しポジションを上げたところで彼らが僕らの守備の背後に蹴ってきてミスになった。僕の責任だ。一つのミスが即失点になるのが欧州戦とエールディヴィジの違い。チャンスはあったし、勝てたはずだからとても悔しいよ。ここからホームゲームが2試合あるから、そこで4pts取れればまだ可能性はある」
http://www.fr-fans.nl/nieuws/steenvoorden-we-gingen-vol-voor-de-overwinning-14089/
リック・カルスドルプ
「ちょっと涙が出たよ。僕がチームメイトのみんなをぐらつかせてしまった。前半の僕らは上手く行っていたのに、僕が入って悪くなってしまった。この敗戦は僕自身のせい。ようやくまたプレーチャンスを貰えて、調子も良かったのに・・・」
お互いにチャンスはあったのでどういうスコアになってもおかしくなかったですが、残念ながら今日はマヌが不発・・・。まぁシュート数がマヌとマヌ以外で違いすぎるのが根本的な問題なんですが、これを解決するのは現状ちょっと難しそう。特に右サイドがトールンストラになってからカジムが日に日に悪くなっていくような気が・・・
プレー自体は普通に結構良かったです。チャンスの質と数を見てもFKの1点しか取れなかったのはほとんど事故みたいなものですが、まぁこういう日も・・・
後半の3失点はリックのせいではなく、ブラルーズを入れなかったルテンのせいというか、右バックの補強をもう1枚しなかったファン・ヘールのせい、というのが正しいところ。リックにとっては非常に辛い試合になってしまいましたが・・・本来のポジションで見れるのはまだまだ先ですかね。レクスも非常に好調ですし。
とにかく”ペッレ以後”という問題を今はマヌの独力にかなり頼り切ってるので、そろそろスピッツを中心とした連携が出てこないとこの先辛いです。中盤のボール回しは非常に上手く行ってるんですけどねぇ。