フェイエノールトは月曜夜に延期されたフィテッセ戦で欧州戦が確保される3位を決める事ができず。勝てば決定だったが、フレッド・ルテンのチームはホームで1-4の敗戦。これによりフェイエノールトは今週末にPEC ズヴォレに勝たなければならないか、もしくはまだ3位の可能性があるライバル AZとフィテッセが勝ち点を落とすのに期待しなければならない。デ・カイプでの今シーズン最後のリーグ戦だったこの試合は、開始前にイヴォンヌ・ローデワイクスを追悼して感動的な黙祷が捧げられた。
HT直前にロホディ・アシェンテがケネト・フェルメールを破るシュートを決めたのは、フェイエノールトにとって大きな打撃だった。不当に与えられたFKのリバウンドからこの左バックがニアを突く見事なシュートを放ち、アウエーチームは2点のリードに戻して折り返し。
フェイエノールトはその直前にイェンス・トールンストラの追い上げのゴールで自信を取り戻していてばかりだったが、チームは最初の30分間で2失点。まずファレリ・カザイシフィリの遠目からのシュートが上手くフェルメールを抜き、15分後にはヤン・アリー・ファン・デル・ハイデンがホームチームの不味い守備を突いた。ジャン・パウル・ボエチウスが2回の機会でボールをクリアできず、そこからスフェン・ファン・ベークの不注意なヘディングによってボールはファン・デル・ハイデンの足元に。彼はもうフェルメールを破るだけで良かった。
フェイエノールトは前半残り時間もほとんど自分たちのプレーができなかったが、チームはお互いのためにファイトを続け、トールンストラのゴールで希望が戻ったのは、そのファイティング・スピリットのお陰でもあっただろう。ゴール左に現れた右バイテンは見事なトラップから一度相手をかわし、強烈なシュートでネットを揺らした。
その直後の痛い一撃によって、後半は攻撃を選ぶしかなくなったのフェイエノールト。それによってチームは前半より良くなり、チャンスシーンも生まれたが、フィニッシュだけ思うようにいかず。
今シーズンこれまでもそうだったように、ルテンはフェイエノールトに何度も違いを作ってきたエルヴィス・マヌとアナス・アチャバールの二人の途中投入に賭けた。20分以上の流れを変える時間が二人には与えられたが、それでもこの残り時間で本当に攻撃的なプレーは生まれず、逆にフィテッセが何度もカウンターから危険なシーンを創り出していた。
さらに運もフェイエノールトには味方せず。途中出場 マルフェロラウス・ナカンバが自陣ペナルティエリア内で頭上のボールの目測を誤りハンドを犯したのを主審 カイパースは見逃し、フェイエノールトにPKは与えられず。終了直前にはさらにコリン・カジム・リチャーズのゴールを、相手を軽く押したという理由でカイパースが認めなかった。
フェイエノールトがトールンストラのポストを叩くシュート以上のチャンスを作れなかったことで、ビジターチームもそれ以上のリスクを冒さず。それでもロスタイムにフィテッセがラビアトのゴールで1-4としたことで、フェイエノールトは4試合連続勝利無しに。3位争いはますます激しくなり、フェイエノールトには週末にPEC ズヴォレ相手のアウエーゲームが待ち構えている。
Feyenoord – Vitesse 1-4
Scoreverloop:
13’ 0-1 Qazaishvili
31’ 0-2 Van der Heijden
38’ 1-2 Toornstra
43’ 1-3 Achenteh
90’ 1-4 Labyad
Scheidsrechter: Kuipers
Geel: El Ahmadi, Kongolo (Feyenoord), Ibarra, Achenteh (Vitesse)
Opstellingen:
Feyenoord: Vermeer; Karsdorp, Van Beek, Kongolo, Nelom (68’ Achahbar); Clasie, Immers, El Ahmadi (82’ Vilhena); Toornstra, Kazim-Richards en Boëtius (63’ Manu).
Vitesse: Room; Diks, Kashia, Van der Heijden, Achenteh; Pröpper, McEachran (89’ Kruiswijk), Qazaishvili (76’ Nakamba); Ibarra (74’ Wallace), Traore en Labyad.
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/uitslagen/feyenoord-vitesse-eredivisie-20142015/verslag
フレッド・ルテン
「大きな失望。日曜に向けて頭を切り換えるのが重要だが、まずはこの試合結果を消化しなければならないだろう」
「前半は守備陣にスペースを埋める勇気が無く、相手に中盤でフットボールをするスペースを与えすぎた。チームが上手く行かなければ、ピッチ上のあらゆるところで出遅れる気分になるもの。後半はそれが変わり、かなり違って見えたが、我々は良い試合をしたとは言い難いだろう」
「この結果はフェイエノールトに相応しいものではないし、あってはならないこと。しかし正当な敗戦だ。前半の内容で我々は負けた」
「みんなにとって失望の結果だし、この1週間もタフなものになるだろう。容易にこの流れを変えられるものではないが、流れを変えることはできると思う」
http://www.fr12.nl/nieuws/31680-ik-ben-in-staat-dit-om-te-draaien.html
ヨルディ・クラーシ
「前半45分を通して僕らはほとんどチャンスを作れなかった。どう言うべき?これは僕らは本当に圧倒された最初の試合だった。1-4という結果も不満は言えない。約束事がまた果たされなかった」
「POになったら悲劇。僕らは3位になれると望みを持ち続けないといけない」
http://www.fr12.nl/nieuws/31672-clasie-eerste-keer-dat-we-echt-weg-werden-ges.html
スフェン・ファン・ベーク
「今日の僕らは悲劇的で、実際何もかも失敗していた。ほとんどチャンスを作れず、フットボールをせずにロングボールだけ。それですぐに最悪になることはないけど、全てのセカンドボールを競り負ければかなり難しくなる」
「来週は絶対に3ptsを取らないといけない。難しいタスクになるだろうけど、僕らが良い状態なら、可能なはずだ」
http://www.fr12.nl/nieuws/31684-van-beek-over-pec-dat-wordt-een-lastig-karwei.html
ジャン・パウル・ボエチウス
「フィテッセは本当に僕らに屈辱を与えた。彼らは常に僕らより一歩先にいっていた」
「幸いにも僕らはまだ自分たちd決められる。POに回る必要は無いんだ。3位になれば、順位的に悪いシーズンではない。負け数を見ればこれ以上ない失望だけどね。僕らはいい時期もあったけど、今は本当に悪い時期」
http://www.fr12.nl/nieuws/31685-boetius-vitesse-heeft-ons-gewoon-echt-vernede.html
ここ最近のお互いの調子がそのまま出れば普通に負けます、という試合。序盤は早めにプレッシャーをかけようとしてまだ多少なんとかやれていたものの、やはり下がりすぎて広がったスペースをプロッペルに良いように使われて手も足も出ず。後半もフィテッセが同じ調子で来ていたらかなりポゼッションで差を付けられていたんじゃないかと・・・
シーズン前半の良い時はスフェンとテレンスが高い位置でプレーできていたのが大きかったですが、その後それが下がってしまい、次第にチームの重心も後ろに来て、いまは前に行きたい人と後ろに行きたい人でバラバラという最悪の状態。
いよいよ今週末が最終節。POを勝ち抜ける気は全くしないので、なんとかなって欲しいものですが、ルテンが辞めるくらいしか手が無いか。