木曜夜に行われたELグループステージ第4節、フェイエノールトはHNK Rijekaに2-0で勝利したことでグループGの首位争いに完全に戻った。フレッド・ルテンのチームはカリム・エル・アマーディとレクス・インマルスのゴールによって必要だった結果を得て、さらに前回のRijekaでの3-1の敗戦のリベンジをデ・カイプで果たした。7月末から怪我で離脱していたハリド・ブラルーズも途中出場で復帰している。
フェイエノールトが開始20分で2-0のリードを得たことはチームにとって予想外の贅沢。フレッド・ルテンのチームは今シーズン チャンスをモノにするのに何度も苦しんでいたが、このグループステージ2回目のホームゲーム序盤のフェイエノールトはいつになく効率的だった。
アウエーゲームではスピッツ Andrej Kramaricが3得点で試合を決めたが、この2回目の対戦ではコリン・カジム・リチャーズが重要な役割を果たす。自ら得点することさえ無かったが、ターゲットマンとして大きな価値を示した。先制点の起点となったのはこのFWだ。試合序盤にスフェン・ファン・ベークからの前戦へのボールをコントロールし、エル・アマーディへとドンピシャのタイミングで正確に送ると、彼はそのままゴール前に飛び出してしっかりとシュートも決めた。
10分後には股関節の負傷から戻ったエルヴィス・マヌが得たCKでリードを2点に。同じく怪我から戻ったレクス・インマルスがイェンス・トールンストラの蹴ったボールを見事なヘディングであわせて2-0.
フェイエノールトにとってはFC Zorya Luhanskとのホームゲームで開始30分で3-0にして以来の途中経過。あの時のチームは3-3にまで追いつかれて相手に試合に戻るチャンスを与えてしまった。フェイエノールトは後半もやはり危険なシーンを作りかけてはいたが、自分たちを楽にすることはできず。
前半非常にアグレッシブに前へとかなりのプレッシャーを掛けていたフェイエノールトだったが、後半はかなり下がって相手を待ってしまい、ベストチャンスはビジターチームにあった。しかしKramaricが2回のチャンスポジションに入ったものの、どちらもシュートを跳ね返される。1回目はこのクロアチアのトップスコアラーにケネト・フェルメールが立ちはだかり、10分後にはミケル・ネロムが一か八かのスライディングでクリア。
そうして最大の危機を切り抜けたことでチームはとにかく終盤まで失点することは無く凌ぎ、ホームとアウエー、お互いの結果と得失点差で共に五分にできたことが後半最大の収獲と見て良いだろう。これでフェイエノールトは欧州での冬越えを自分たちで決める事ができるチャンスを得た。
Feyenoord – HNK Rijeka 2-0
Scoreverloop:
8’ 1-0 El Ahmadi
19’ 2-0 Immers
Scheidsrechter: Thomson (Sco)
Geel: El Ahmadi, Immers (Feyenoord), Sharbini, Samardzic, Leovac (HNK Rijeka)
Opstellingen:
Feyenoord: Vermeer; Wilkshire (73’ Boulahrouz), Van Beek, Kongolo, Nelom; Clasie, Immers, El Ahmadi; Toornstra, Kazim-Richards en Manu (62’ Boëtius).
HNK Rijeka: Vargic; Tomecak (79’ Vesovic), Leskovic, Samardzic, Leovac; Cvijanovic, Sharbini (50’ Kvrzic), Jajalo, Moises (61’ Krstanovic); Kramaric en Jugovic.
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/feyenoord-hnk-rijeka-europa-league-2014-2015/verslag
フレッド・ルテン
「欧州で2-0勝利。とても満足だよ。今日は正真正銘の欧州戦だったと思う。そこで前半あれだけ支配できれば満足できる。我々はグループの争いに完全い戻り、冬越えも視界に捉えた」
「前半はフットボール、認識力、エンターテイメント性の面で素晴らしかった。後半は落ちてしまったがね。欧州では度々ある。相手が何か別のことをやって来て我々はフリーマンを見つけられなくなり、前半のような落ち着きがなかった。さらに前半でかなりのエネルギーを使ってしまったからね。これは欧州戦では付きもの。Rijekaにもチャンスはあったが、我々には幸運にもケネトがいた」
「あれはオフサイドでは無かったと思う。だから3-0になっていたはずだ」
「カジムは今日も我々を助けてくれた。彼にはあと多少の運が必要。我々は彼に満足しているよ。ウィンターストップにスピッツ獲得の可能性があるのか私は知らない。私は短期的なことだけに完全に集中している。日曜にはまたフィテッセ戦だ」
「エルヴィスは日曜のフィテッセ戦は問題無く出れると思う。ウィルクシャーは正確な診断を待たなければならないが、おそらく無理だろう」
http://www.fr12.nl/nieuws/29002-rutten-niet-bezig-met-nieuwe-spits-content-me.html
カリム・エル・アマーディ
「僕はそれほどゴールを決めないけど、このゴールはとても嬉しい。あれがチームにかなり自信を与えてくれた。監督から早めにゴールを決めなければいけないと前もって言われていたんだ。それが上手くいって。序盤にゴールをすればフットボールをするのも簡単になる。おかげで前半の僕らはずっと支配していた。今シーズンの僕らは今夜の前半のような良いプレーはそうそう無かったよ」
「後半は良くなかったけど、3pts取れて嬉しいよ。それにまた無失点だ。僕らは毎週良くなっているし、失点をほとんどしていないから自信も増している。、今夜も欧州で無失点に抑えることができた。アウエーゴールを入れれば僕らの方がこの2試合で上だからこれは大きい結果だ。これはグループステージの決定的段階で重要な役割を果たすからね」
「得点後にエルヴィン・ムルデルの方に向かったのは、彼が僕は今シーズン2得点以上できないと言っていたからね。まぁ見ていなよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/29001-el-ahmadi-zoekt-mulder-op-hij-denkt-dat-ik-er.html
レクス・インマルス
「ファンタスティックな夜。冬越えの可能性を守るためには勝つしかなかった。2週間の怪我から戻っての自分のゴールもおまけについたから余計に嬉しいよ。CKはイェンスが良いボールを蹴ってくれたし、練習通り。昨年は僕らはほとんどセットプレーから得点できていなかったからね」
「後半の僕らは弱気になったのかどうか分からない。ビハインドを背負った相手がプレッシャーを掛けてきたことで苦しんだ。フリーマンを見つけられず、前半のような冷静さを保てなかった。でも2-0のスコアを保てたことは大きな賞讃に値するよ」
「この勝利はチームへの賞讃。これで2位になって冬越えへ向けて完全にオープンになった。このまま行けば冬越えだからね」
http://www.fr12.nl/nieuws/29000-immers-dit-vasthouden-en-lekker-overwinteren.html
ケネト・フェルメール
「デ・カイプで欧州戦をやるのは格別に楽しいよ。観客の躍動を見れるのはとても素晴らしい事」
「この勝利で冬越えへのレースに戻れた。Sevilla相手にもホームでは全力で勝ちにいかないといけない」
http://www.fr-fans.nl/nieuws/vermeer-heel-mooi-om-te-zien-hoe-het-publiek-tekeer-gaat-14309/
後半はなかなか苦労しましたが、妙に効率良かった前半のおかげで無事に勝利。欧州でも無失点に抑えられたのは良かったですね。フェルメールが頑張りました。ウィルクシャーがまた痛んだのが残念ですが、ブラルーズも問題無くやってくれそうなので一安心。バックスの層はあまり厚くないので・・・
カジムがなかなかゴールを決められないでいる中で得点力のない中盤と思われているMF陣が揃ってゴールを決められたのはかなりの好材料。レクスはもっと決めてもらわないと困りますが、カリムもその気になればああいうプレーがかなりできる選手なのでここからさらに一皮むけられると助かります。