フェイエノールトはSevilla FC相手に見事なサプライズを起こしてELグループステージ最終節を前に今大会ベスト32入りを決定した。近年のクラブ史において最も記憶に残るものの一つとなったこの夜、イェンス・トールンストラとカリム・エル・アマーディのゴールによってスペインのトップクラブに2-0で勝利。これによりフェイエノールトはSevillaを抜いてグループGの首位に立ち、10年ぶりの欧州での冬越えを確定させた。
ELグループステージの第5節に向け、Sevillaの監督 Unai Emeryはフェイエノールトがスペインでのアウエーゲーム(2-0)以来大きく成長していることを見逃してはいなかった。Emeryは試合前日に同業者 フレッド・ルテンのチームを賞讃していたが、木曜にはその評価が正しかった事を自らの目で確認することになった。
フェイエノールトがSevillaでの試合において2-0ビハインドでHTを迎えたのはチームが2回のFKでシャープさを欠いていたためだったが、デ・カイプでの前半ではスパンヤールデンが真剣なシュートを放つことは1度も無かった。これは大部分がフェイエノールトの功績。ビジターチームは早めのプレッシャーを仕掛けてきたものの、フェイエノールトは全くパニックに陥ることは無く、何度も良いフットボールを見せて主導権を引き寄せた。
だがルテンのチームの前半のシュート数も片手で数えられるほどで、Sevillaが拳を握りしめる必要があったのは前半の最後だけだった。ゴール前近くからカリム・エル・アマーディがクロスを出したが味方には合わず。その前にはヨルディ・クラーシが放ったシュートがGK Sergio Ricoにセーブされている。
グループのもう1試合でHNK Rijekaが10人のStandard Luikに2-0でリードしていたため、HTにはSevillaに勝てばフェイエノールトがELのベスト32を決められるのはかなりハッキリしていた。デ・カイプに大きな解放感がもたらされたのは後半序盤にトールンストラが先制ゴールを決めた瞬間。カジム・リチャーズ、エル・アマーディ、ボエチウスのコンビネーションがSevillaの守備陣をバラバラにしたことで、このMFはフリーでシュートを決める事ができた。
Sevillaの監督 EmeryはほぼすぐにCarlos BaccaとGerard Deulofeuというスタープレイヤー二人を投入。Sevillaは首位をいキープするために少なくとも1ptが必要であり、当然プレッシャーをますます強めてきた。
その結果としてスペイン人たちの守備の後方のスペースも広大に。フェイエノールトは後半半ばにそれを活かし、レクス・インマルスが力強いプレーからボエチウスに見事なスルーパスを送ったが、このFWはGK Ricoとの1対1を決められず、シュートはサイドネットに。
フェイエノールトはもっと早く試合を決めることができたが、Stéphane Mbiaのゴールがオフサイドで取り消され、残り10分を切ってようやく決着。カリム・エル・アマーディが美しい弧を描くミドルシュートでスペイン人GKを破り、欧州での冬越えは間違いのないものに。
ヘット・レヒューンにとってこのゴールがフェストを祝うサインに。最後の笛が吹かれ、ペーター・ハウトマンのアナウンスによってHNK RijekaがStandard Luikに勝利し、フェイエノールトの冬越えが決まった事でそのフェストはこれ以上なく大きなものになった。
Feyenoord – Sevilla FC 2-0
Scoreverloop:
55’ 1-0 Toornstra
81’ 2-0 El Ahmadi
Scheidsrechter: Vinčič (Slo)
Geel: Van Beek, Kazim-Richards, El Ahmadi, Boëtius (Feyenoord), Arribas, Krychowiak (Sevilla FC)
Opstellingen
Feyenoord: Vermeer; Boulahrouz, Van Beek, Kongolo, Nelom; Clasie, Immers, El Ahmadi; Toornstra, Kazim-Richards en Boëtius.
Sevilla FC: Rico; Coke, Arribas, Carriço, Kolo; Reyes (81’Vitolo), Krychowiak, Mbia, Suárez (61’ Deulofeu); Aspas (61’ Bacca) en Gameiro.
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/feyenoord-sevilla-fc-europa-league-2014-2015/verslag
フレッド・ルテン
「この結果は私にとって驚きでは無い。良い時間帯も悪い時間帯もある正真正銘のトップゲームだった。我々がこの試合を自分たちの方へ引き寄せることができたのが本当に嬉しい。我々は非常に規律あるプレーをした。本当にとても成長していると思う。全員がお互いのミスをカバーし合えている」
「前半はSevillaのプレッシャーをかいくぐるのに苦労していた。後半は1-0になってから苦戦したが、試合の大部分はコントロールできていた。特に守備面は良かったし、ケネト・フェルメールも必要な数回の瞬間でしっかり準備ができていた。3-0か4-0にすることもできただろう。正当な勝利だ」
「5試合で9ptsは夢にも思っていなかった。スタート時の我々はまだチームを作っている途中だったからね。この若いチームで1試合を残して冬越えを決められたのはとても見事だ」
「良いフットボール・アーフォントだったよ。忘れられない夜だ。我々が倒したのはカップ・ホルダーなんだからね。いつも通り最大24時間はこの幸福感を味わおう。日曜にはまた重要なPSV戦がある。そこで我々がどれだけやれるか楽しみにしている」
http://www.fr12.nl/nieuws/29289-trotse-rutten-geniet-dit-gevoel-wil-ik-voorlo.html
イェンス・トールンストラ
「最高だよ。素晴らしい夜だ。僕のこれまでのキャリアで最高の試合。僕はもうデ・クラシケルもプレーしたけど、結果、雰囲気の面で言えば今日の試合には及ばない。最後の数分間のサポーターの興奮状態を見れば、絶対に忘れられないよ」
「ボエチウスの本当にファンタスティックなアクションだった。彼は自分でシュートすることもできたけど、上手くパスを出してくれた。ゴールを決めた後の僕は実際JPの方に行って感謝すべきだったんだけど、あの瞬間はエクスタシー状態で全てがあっという間だったんだ。膝で滑るのも普通はやったことがないからね。ピッチ上であんな解放感を味わえたのは素晴らしい事」
「ハリド・ブラルーズにすぐに僕らは明日にはまた地に足を着けてやらなければいけないと言われたところだよ。この勝利は僕らにとって大きな勢いをくれるけど、明日になればもう意味は無い。次は日曜だ」
カリム・エル・アマーディ
「僕らが最後に冬越えをしたのは10年前。とんでもなく素晴らしい事だよ!僕らが成長しているのは誰の目にも明らかだ」
「シュートは考えずに蹴った。綺麗なゴールだね。でも僕らが勝ったことが何より重要」
「今日は両親がスタンドに来ていたんだ。初めてじゃないけど、僕がゴールを決めることはそれほど無いからね。二人にはもっと来てもらわないと」
「これが欧州のファイティング・ゲーム。実際彼らはCLでもプレーできるレベルのチームだ。僕らはそれにしっかり競り合っていたし、後半もチャンスがいくつもあった」
http://www.fr-fans.nl/nieuws/el-ahmadi-trots-het-was-de-eerste-keer-dat-ze-komen-kijken-14598/
テレンス・コンゴロ
「僕らの守備面は良かったけど、これは大部分がチームとしてのパフォーマンス」
「自分たちのストロング・ポイントを出せば良い結果が付いてくるのは分かっていた。自分たちの力は分かっているし、誰に連勝を続けている訳じゃないからね。難しい夜になるのももちろん分かっていたこと。相手のプレッシャーを受けて時々落ち着きを失っていたけど、カリムが2-0にしてやっと、もう間違いは起こりようがないと分かった。一体感を失わずに続けられたのは全員が賞讃に値する。このチームでこのパフォーマンスが出せたのは素晴らしい事」
「ロッカールームではみんな開放的になって喜んでいるよ。フェイエノールトにとって10年ぶりの冬越えというのは分かっていたからね。だから今日は喜んで良いけど、その後はまたすぐ次の試合に向けて集中する」
「僕のこれまでのベスト・ゲーム?いつだってもっと上手くやれる。今日も何度か競り合いに負けた」
http://www.fr-fans.nl/nieuws/kongolo-ik-kan-nog-veel-meer-dan-in-vandaag-heb-laten-zien-14599/
ジャン・パウル・ボエチウス
「みんなから賞讃をもらったよ。もちろんゴール前のアクションは綺麗だったけど、大事なのはゴール。でも重要な仕事ができて嬉しいよ」
「カウンターからのチャンスシーンはシュートを外してしまったガッカリしたけど、結局僕らはそこから2-0にできた。これはとても素晴らしい勝利。Sevillaは小さなチームじゃないからね。多くの選手が去ったこのチームで、僕らは今日自分たちの力を証明した」
http://www.fr-fans.nl/nieuws/boetius-blij-dat-ik-belangrijk-ben-14606/
素晴らしい試合、素晴らしい勝利です。久々の欧州の舞台でまさか冬越えできるとは・・・グループがもつれたお陰もありますが、見事と言う他ありません。
前半は相手のプレッシャーでなかなか組み立てできず苦しんでましたが、主導権を取り続けてHT明けに先制。カジムはシュートシーンこそ無かったものの、ポストプレーなどフットボール面ではしっかり貢献。カリムも素晴らしいパフォーマンスでしたが、何と言ってもボエチウスが戻って来たのが大きいですね。これくらいやってくれればマヌの怪我が癒えてもすぐ入れ替える必要はないでしょう。
スフェンとテレンスも今日も見事なプレーで、最後はカリムが綺麗に決めて何と快勝。あとはStandard-uitで勝てばグループ首位でベスト32のドローでシード枠を得られますが、まぁどこまでいけるか。まずは日曜にあるかどうかのPSV-uitです。