オランダ代表は水曜夜にベルギーとの親善試合を行い、スペクタクルな試合の末に4-2で敗れた。オランイェはHT明け直後2分間での2得点でリードを奪い、勝利を手にするかに思えたが、相手に4分間で3得点を奪われて逆転負け。オランイェにとってはEKの3連敗から続いて4試合連続の敗戦となった。
ようやく母国が予選突破できるのではとの期待感が感じられるHet Koning Boudewijnstadionは、残り15分でRomelu Lukakuがリードを奪った時点でスタンドの雰囲気が爆発。数分後にごく最近までアヤクシートだったJan Vertonghenが4-2となるゴールを決めてスタジアムは大騒ぎとなった。
なんとかもう一度予選を突破して本大会へととの希望を抱いているベルギーにとって、この水曜の試合はその希望が大きく膨らむ内容だっただろう。何年にも渡って彼らは才能ある世代を抱えてきたが、何年にも渡ってEKでもWKでも予選を突破することができないでいた。この水曜夜にサポーターが‘Rio 2014’のシャツを着ていたのもそうした理由だった。Witsel, Hazard en Chadliといった選手たち、そしてスバ抜けて力強いCBによって、ベルギーの夢は間もなく実現されるはずだ。
そういう国を相手に、オランダ代表は先のEKでの屈辱を晴らさなければならなかった。新ボンズコーチ ルイ･ファン･ハールはすでに前日に自身のスタメンを発表。何人か新しい名前はあったが、CBのコンビは以前のチームから変わらず。そのヨリス･マタイセンとジョン･ハイティンハじゃ前半ゴールを決めたBentekeに大苦戦し、組み立てでもほとんど思うようにできなかった。
前半目に付いた点としては、右サイドのルシアーノ･ナルシンが何度もそのスピードを活かし、さらに1度はしっかりとしたクロスも上げる事ができた。スピッツのクラース･ヤン･フンテラールはなかなかボールを収めることができず、アルイェン･ロッベンは試合に印象を残すのに苦労。
スペクタクルなショーは後半開始と共に始まる。フレッシュな新戦力の投入でオランイェの攻撃的なコンビネーションが解き放たれた。デビュー組のブルーノ･マルティンス･インディからロッベンがクロス、ナルシンが同点となるシュートと流れたボールをベルギー人たちはほとんど追うことができず。そして2分後にも中盤に持ち上がったマルティンス･インディのパスからロッベン、最後はフンテラールががら空きのゴールへと押し込んだ。
しかしこの2得点も後半の目の離せない展開の幕開けに過ぎなかった。ベルギー人たちも自らに言いきかせ、Jan Vertonghenはエールディヴィジで自身を有名にしたオーバーラップ、Steven Defourは強烈なシュート、De Bruyneは力強いヘディング、さらにWitselはミドルシュート。しかしその全てのステケレンブルフが素晴らしいセーブではじき返した。
しかしここからベルギーの大きなフェストが始まってしまう。まずナイジェル･デ･ヨングのボールロストからPSV'er Dries Mertensがステケレンブルフとの1対1になってベルギーに同点ゴール。そこからはあっという間だった。Lukaku がオランダ守備陣の躊躇を突いてゴールを決め、さらに元アヤクシート Jan Vertongheが最終スコア4-2となるゴール。
Statistieken:
België –Nederland 4-2 (1-0).
Scoreverloop: 11. Benteke 1-0, 53. Narsingh 2-0, 55. Huntelaar 1-2, 75. Mertens 2-2, 77. Lukaku 3-2, 79. Vertonghen 4-2.
Scheidsrechter: Atkinson (Engeland).
Gele kaart: Gillet (België) Van der Vaart, Willems.
Nederland: Stekelenburg, Van Rhijn, Heitinga (46. De Vrij), Mathijsen (46. Viergever), Willems (46. Martins Indi), N. de Jong, Van der Vaart (46. Maher), Sneijder, Narsingh (68. Lens), Huntelaar, Robben.
Niet gebruikte spelers: Krul, Afellay, Van Persie, Kuyt, Vorm, Emanuelson, Dost.
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/13375/spectaculair-verlies-oranje
ルイ･ファン･ハール
「最初の30分間は非常に悪かった。チームにかなり緊張が感じられた。あまりのボールロストが多く、組み立ても良くなかった。前半の方がチャンスを作れたのは奇妙と言える。ベルギーの危険なシーンはカウンターからだったが、それも我々が与えてしまったチャンス。悪い瞬間に悪い場所でボールを失っていた」
「後半は見たかったものが見れた。ポジションプレーへの配慮が良くなった。リードも奪って試合をコントロールしていた。多くの経験の無い選手たちと共にプレーしていたのに奇妙なことだろうか？ああ、そうかもしれない。特に前半にプレーしていた経験ある選手たちがチームの約束事を守っていなかったのは驚くべき事だ」
「最終的に我々は個人のミスで自分たちで試合から離れてしまった。ベルギーを試合に戻してしまったのは個人のミスによるもの。特にナイジェル･デ･ヨングのミスがこの試合のターニングポイントだった。そして我々はもう組織的プレーをしなくなり、圧倒された。ベルギーの力もFIFAランクリストほど高くないだろうが、そういうことをしていては勝てない。我々は最後の30分間あまりに多くのミスをし、そして完全に止まってしまった」
「予選を前に良いテストゲームができたことについては私はベルギーに対して喜んでいる。ハンガリーとトルコとの連戦まであと3週間しかない。この短期間に私はもう一度選択をしなければならない。トルコは簡単な相手ではない」
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/13376/verloren-door-persoonlijke-fouten
ウェズリー･スナイデル
「最初の30分は良くなかったが、徐々に自分たちのプレーができるようになった。後半のスタートはファンタスティックだったし、自分たちがやりたいプレーができていた」
「最初は雑で、組み立てを焦りすぎていた。それでも前半6回はチャンスがあった。二つの個人のミスで試合を逃してしまったのが残念。もっと集中力を長く保たないといけない」
アルイェン･ロッベン
「60分までは僕らは素晴らしいプレーをしていたと思う。その後に組織が無くなってしまった。後半はデビュー組4人のDFラインでプレーしたけど、彼らのプレーは全く悪くなかった。ただ慣れなければいけない点はあったけどね」
「まぁ親善試合だし悪くはないよ。このグループには非常に大きなポテンシャルがあると思う。今日僕は右ではなく左サイドでプレーしたけど、問題は無かったんじゃないかな。監督がチームにとって重要だと思うのなら、僕はそのとおりプレーする」
ファン･ハールの初戦ということでいろいろ注目されましたが、結論から言えばデビュー組の成果は上々ではないでしょうか。ファン･ラインは期待通り攻撃面でクオリティを見せ、現時点でも十分vdヴィールの存在を忘れさせてくれます。
ブルーノは良いところも悪いところもあるいつもの彼でしたが、2つのプレ･アシストは期待以上でお釣りが来ます。CBコンビはフィールヘーフェルがいつも通りどんどん中盤に上がっていったのでステファンはやや大人しい感じでしたが、フンテラールへの素晴らしいフィードも一つありました。まぁルカクレベルを相手にしたことはないのでいい経験になったでしょう。マヘルも無難にこなしていた感じ。
後半立て続けに失点しましたが、ルカクの桁外れ感は置いといて、DF陣だけの問題では無いのでとりあえずあまり気にしない、という考え方はできます。もちろんダグラスやらブルマやらナイティンクやらハウウェレーウやら、CBの候補はゴロゴロいるのでしばらく横一線状態かもしれませんが、とりあえず今日も30点くらいの出来だったマタイセンはもういいのでは。
それよりも実際問題は1コントローラーですね。組み立てが上手く行かない時にデ･ヨングだとかなり難ありなのは明白。クラーシ待ちか、とりあえずのストロートマンか。
まだまだいろいろテストしながら予選を戦っていくことになりますが、まずはいきなりトルコ＆ハンガリーという大一番。さぁどうなる。
