負傷したティム･クルルとリロイ･フェルを欠いてWK予選2試合目のハンガリー戦へ、月曜にブダペストへと移動するオラン代表。トルコ戦での幸運な勝利(2-0)に浮かれる中でも、ボンズコーチも選手たちも試合の中で守備面に多くのミスがあったことを自覚している。
ルイ･ファン･ハールはエールディヴィジで台頭してきたタレントの力を信じると、トルコ戦勝利後に強調した。「今振りかえれば、私のボンズコーチとしての一期目は年長グループを長く留めすぎた。これは有望なタレントが見あたらなかったというロジカルな面もあった。だが幸運にも今はそれを見つけられている。これから重要なのはそういう若者たちがオランイェでクラブと同じプレーを見せること」
実際トルコ戦はそうではなく、ファン･ハールはダリル･ヤンマートとヨルディ･クラーシのパフォーマンスに満足せず、ブルーノ･マルティンス･インディとイェトロ･ヴィレムスは後半ナーヴァスから立ち直ったと判断。一方では途中出場 リカルド･ファン･ラインと膝の怪我でハンガリー戦欠場となったリロイ･フェルについて賞讃を惜しまなかった。
いまやファン･ハールのもとでオラン代表のポジションを予約されている代表選手はおらず、それはナイジェル･デ･ヨング、ラファエル･ファン･デル･ファールト、イブラヒム･アフェライが招集されなかったことからも分かる。マールテン･ステケレンブルフ、ヨリス･マタイセン、クラース･ヤン･フンテラールはトルコ戦でベンチに座り続けた。あくまで1試合毎に判断していくとファン･ハール。「ドアは全員に対して開かれている。しかし選手たちは自分の力でその中に入って行かなければならない」
ベルト･ファン･マルワイクの後任である彼は負傷したフェルの代わりとして金曜のヨング･オランイェで光ったアダム･マヘルを招集。ボンズコーチはさらに、この数日失望を見せていたマールテン･ステケレンブルフか、それともミシェル･フォルムのどちらをクルルの代わりにハンガリー戦で起用するか決めなければならない。
誰がプレーしようと今のオランイェには多くのミスが起きるはず。しかしファン･ハールはその点では将来を楽観視している。「トルコ戦勝利で我々が2，3歩は前進した。こういう試合をこなしていかなければならない選手たちが何人もいるんだ。急に最高のレベルでプレーする事になれば、緊張するのは当然」
トルコ戦でのオランダは同じくドラスティックに若返りを図った8年前のマルコ･ファン･バステンのボンズコーチ時代のWK予選初戦と多くの共通点があった。ファン･バステンはチェコ戦での幸運な勝利(2-0)によって予選をスタートし、結局その後は予選ではほとんど苦労することなくドイツでのWKにたどり着くことができた。
