Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

フェル、3人のイコンと座談会

フェイエノールトのイコンであるヨープ・ファン・ダーレ(63)、ベン・ヴァインステケルス(55)、ジョン・デ・ヴォルフ(48)とリロイ・フェル(21)が一同に会し、ノスタルジアに浸りつつ、クラブ愛からの批判も。

最高のアヤクシートの名前は誰でも挙げられるでしょうが、歴代最高のフェイエノールダーは誰でしょうか?

Wijnstekers: ヨープ・ファン・ダーレと言いたいところだけど、クーン・ムーラインだね。

De Wolf: 私の時代にはこれという人はいない。それ以前のムーライン-ヤンセン-ファン・ハネヘムというリストの中の誰かだろう。

Van Daele(フェルに向かって):君はその3人のプレーは見たことがないだろうね。

Fer: ええ。僕がフットボールを見始めたのは1994年からです。

Wijnstekers: ムーラインは本当に偉大だった。1月のお葬式を見ただろう。1万人以上の人々が路上に立って彼に最後の敬意を表したんだ!ほとんどの人々が彼がフットボールをしているのは1度も見たことがないというのにね。それが全てを物語っている。

Van Daele: 私はムーラインともファン・ハネヘムともフットボールをした。ムーラインはピッチ上でいなくなることも時々あったが、ファン・ハネヘムは決してそんなことはなかったよ。だから私はクロメを推したい。クーンとプレーしていた時は私はまだ小僧だった。彼はKerkum, Pieters Graafland, Kreijermaat, Romeijn en Haakと共に年長グループに属していた。まだみんなセミ・プロの時代でトレーニングは週に4時間だけ。もし彼らがいまのフェイエノールトでもそうしていたら・・・。(一同笑い)

Fer: 僕はずっとロビン・ファン・ペルシのファンでした。最高のフットボール選手です。子供の頃から彼が目標だったんですよ。

スタイルに名前を付けるのは楽しいものですが、フェイエノールトはとりわけ大柄で力の強い男(mannetjesputters)として知られています。

Wijnstekers: ヴィム・ヤンセンは戦略家だったが、袖をまくっていた。ディルク・カイトはどう思う?

De Wolf: タイトルを獲っていたら誰も良いと思う。それがフェイエノールトでのディルクには無い。私がプレーしたチームにも現在のフェイエノールトのようにそれほど良い選手はいなかったが、4年間で5つのタイトルを獲った。ヤンセンもファン・ハネヘムもいなくなって、監督になっていたね。

ファン・ハネヘムのもとでやるのはどうでした?

De Wolf: 彼はする事とさせる事をはっきり分けていたと思う。トレーニング・キャンプの間、彼は度々みんなのベッドに座って冗談を言って楽しんでいた。一方で選手たちには多くの責任を負わせ、それで我々を縛っていた。

Van Daele: 一緒にプレーする選手としてはいつも大変だったが、真のプロフェッショナルだった。

Wijnstekers: 誰かがミスをする度に罵り倒された。ピッチ上には明確なヒエラルキーがあり、それがプレーに上手く作用していた。現在のフェイエノールトにはそういう部分が少し欠けているね。もう男らしさが無いんだ。みんなフェイエノールトで十分に打たれ懲らしめられているのか疑問に思う。

De Wolf: ある時にロッカールームに戻ったらファン・ハネヘムに『良いプレーだったよ、デ・ヴォルフ』を言われたのが忘れられない。彼は酔っているんだと思ったよ。私はまったくボールに触っていなかったんだからね。ヴィレムは『自分がどう良いプレーをしたのが分からないのか?君はみんなに上手くやらせたんだ』と言った。まぁ、Oeh Ah (Ed de Goey)にはそんなことは期待できなかったね。

Wijnstekers: 私もよくみんなをこき下ろしていたよ。自分自身がとんでもないミスをしてもね。自分の殻に閉じこもってはいけないんだ。

いまはみんなが車を引いていかなければならないね、リロイ。

Fer: 少しはそうですね。でも僕等の誰一人としてゲンコツを挙げたりはしませんよ。キャプテンのロン・フラールも。僕だってまだ21だし。

De Wolf: いいかい、リロイ、『年齢はそれほど関係無い』。君はもうセレクションに加わって3,4年になる。リーダーシップを取ることをみんなに期待されている人物なんだ。私も君ならそれができると思う。あとは君がその気になるだけだ。

Fer: 確かに。でも今シーズンの序盤は逆境に逆境が続いたんです。上手く行かなかったし、自分はチームに力を注入できるような代行者じゃないんじゃないかと思いました。それからは周りのみんなのサポートを求めるようにしていたんです。ホームでのトゥエンテ戦だけは上手く行きました。相手を抜かせることなく、自分の存在感を見せられた。でも1週間後のPSV戦で怪我をしてしまった。カムバックしても、すぐにスタメンには戻れなかった。そこからは他のみんなにこうすべきだとは言うこともありません。

De Wolf: 生来のリーダーシップを持つ人間なら、それをいつも口に出すもの。怪我をしてた時や、不調の時でもね。だから君はどうやら生来のリーダーシップは持っていないのかもしれない。まぁそれは私にも当てはまるがね。若い時にチームメイトと一緒に契約した時、のルイ・ファン・ハールにそう言うことを面と向かって言われたよ。

Fer: 本当ですか?あなたが?(一同笑い)

De Wolf: 私がリーダーになったのは後半生になってからなんだ。

Van Daele: リーダーシップを取るには大口を叩いてもいけない。

Wijnstekers: その通り。私はいつもボールに向けて狂ったように走っていた。それを見てチームメイトが『ヴァインステケルスを見てついていけ!』と思った。それで私はナンセンスな行為だとしても、そうやってシグナルを送ることにしたんだ。

Van Daele: 我々が貧困が美徳だった世代出身だったことも考慮に入れるべきだろう。真夏には子供のようにトップブーツでフットボールをしていた。履くモノが他に無かったんだ。そんなことは問題じゃなかった。

De Wolf: 批判しているわけではないが、今の少年たちが16歳で契約してしまうという問題も確かにあると思う。彼らは環境が保証されているんだ。私はバスに乗ってトレーニングに行かなければならなかった。それを乗り過ごしたら30分間雨の中でも待つしかなかった。

Van Daele: そうそう、ルク・カスタイニョスはまだ4ヶ月前はトラムで家に帰っていたね。

Fer: あとリオは自転車です。Ryo Miyafietsie.

Wijnstekers: 私たちは妬むこともなかったね。しかし辛抱するしかなかったのも事実だ。

Van Daele: みんなあまりに安易に思っていると思う。C1、B1、A1ではピッチでみんなに怒鳴られ、さらにトップチームではフットボールをする上での多くの決まりに直面させられるのはとてもフラストレーションが溜まるものだからね。フェイエノールトの失敗はベテランがいなくなって卵ばかりになったことだ。

2002年にUEFAカップを獲ってから、何が行けなかったのでしょう?

Van Daele: 私はフェイエノールトのマネージメント陣がこの数年間トップクラブをどう運営すべきかほとんど分かっていなかったと思う。いまや我々はもうトップクラブではない。私がフェイエノールトでプレーしていた時はまだ上手くいっていた。一人に大金と資産が集まればどうなるか、私にはよく分かっていた。その何もかも無くなってしまった。

近年のフェイエノールトアヤックスのように巨額の選手を売ることはありません。

Van Daele: 我々が大金を得たのはロイステン・ドレンテだけだ。ロビン・ファン・ペルシはたったの3milで売られた!あまりに少なすぎる。

Fer: 本当におかしな話です。アヤックスは自分たちが子供の頃から育てた選手を大金で売って、フェイエノールトよりもはるかに大きなお金を得ている。ユースでは僕等はほとんどいつもアヤックスに勝っていたのに。僕等はいつもカンピューンになっていました。

Van Daele: 今も我々のB1にはタレントが揃っているが、その中で最高の6人の内二人がすでにいなくなった。一人はチェルシーへ、もう一人はマンチェスター・シティへだ。

Fer: 彼らがそういう選択をするのは想像はできます。とても大きなクラブですから。僕だってそういうチャンスはありました。B1ではインテルナツィオナーレに、A1ではユヴェントゥスから強い関心を受けてました。僕の父親が若い年齢で僕がいなくなるのを好まず、学校を終えるように言ったんです。僕は自分で選択をしなかった事を喜んでますよ。

De Wolf: 私が16でチェルシーへ行くチャンスがあったら、行っていただろうね。すぐにビッグクラブだし、良い契約を結べる、もし失敗してもいつでも他へ移れる。

Fer: 決してお金がスポーツ選手の選択を支配すべきでは無いです。

Wijnstekers: 良い話を聞いたよ。1度マリオ・ベーンと話をしたが、彼は選手たちと会話をして、彼らが何を成し遂げたいか聞いているようだ。ある選手は『いつかアーセナルへ行きたい』と言った。マリオは『素晴らしい。じゃ、我々はそうなるように仕事をしよう』と言うんだ。今は客がプレーしなければならないとしても、そこをしっかり強調しなければならないと思う。フェイエノールトで上手く行けば、そこから素晴らしい将来が開けるんだとね。

De Wolf: 私としてはみんながまだ純粋にクラブのためを思ってくれていたら素晴らしいと思う。選手たちに将来どこでプレーしたいかと聞くのは、むしろ人間的な面だろう。

Fer: 僕もジョンに賛成です。監督に聞かれたのは人間的な目標だと思います。監督にはみんなの将来を決める事は出来ないし、それは自分でやるしかない。マリオ・ベーンはそれを本当によく分かってますよ。

どこに行きたいかと聞かれたら君は何と答える?

Fer: 僕の夢はいつもイングランド・リーグ。

De Wolf: 君ならフィジカルでも前進力でもプレミア・リーグで十分やっていけると思うよ。

Van Daele: あそこでプレーするために壁があると思っているのかい?

Fer: ええ。違いますか?

De Wolf: 私は1度イングランドでEmile Heskeyと対戦したことがある。彼は16で、私はその父親でもいい歳だった。しかし怪物だったよ!私より頭二つは大きく、三周りは幅があった。リロイも若い年齢で非常に力強いが、彼は運動量もかなりあった。それがイングランドでやっていくのには必要だろう。

Fer: 僕の選択の時はもうすぐです。5月5日に代理人マルティン・ファン・ヘール、エリック・フッデ、監督と交渉をする予定です。それからもう一度話し合いになるでしょうね。

Wijnstekers: 解放の日か!リロイがあと5年残ってくれることを期待しよう。

Van Daele: 我々がいつもこうあって欲しいと望むものと、現実はしかし違うものだ。

Fer: 難しい選択です。フェイエノールトにはたくさん恩がありますが、自分の成長を止めたくない。だからクラブのプランを聞こうと思います。来シーズンのセレクションにはまだ不確定な部分がある。スピッツ・ポジションは全く決まっていないし、ステファン、ロン、ジニが残るのかどうかも決まっていない。それにMFにはもっとパワーが必要。僕等は来シーズンもっと良くならないといけないし、そうしないと僕も良くなれない。

Wijnstekers: スピッツはやって来る!私を信じなさい!

Fer(笑いながら): フェイエノールト・ファンの情熱はファンタスティックだと思います。でも時々僕にとって難しいものでもある。街では‘Bijtekenen!’(サインしろ!)とばかり声をかけられる。インターネットでも同じような文章が目につきます。

De Wolf: 君がサインすることを彼らが望んでいるのを喜ばないと。君にいなくなって欲しいと思われるよりずっと良い。そういう見方をするもんじゃないよ。

リロイ、もし君が出て行くことになっても、フェイエノールトにいつか戻ると言ってみんなを喜ばせてくれるかい?

Fer: チャンスがあったら、必ずそうします。みんなが僕を覚えていてくれるように。

Wijnstekers: よく言った、少年。

30分後、デ・ヴォルフはフェルとヴァインステケルスが兄弟のように円卓を囲んでいるのを見つけた。

「見ろ、私はリロイにサインさせようとまだ働いているんだ。素晴らしいクラブ愛だろ」

http://www.fr-fans.nl/?p=lees&id=1278