アヤックスのタイトルを嫌うフェイエノールトファンがPSV戦敗戦を望むのではとの一部報道が話題を呼んだこの週末のエールディヴィジ。終わってみればデ･カイプのサポーターはいつも以上の大声援でフェイエノールトのリベンジ達成を助け、反スポーツマンシップと批判を受けたのはアムステルダムのクラブだった。
アヤックス－エクセルシオール戦が行われたアムステルダム･アレナではデ･カイプで動きがある度に大画面に映像を流し、前半フェイエノールトの先制ゴール、後半エンゲラールへのレッドカードとフェイエノールトの勝ち越しゴールにはスタンドから大歓声。明らかにこれで勢いに乗ったアヤックスが後半エクセルシオールを圧倒して1-1と拮抗していた試合も結局4-1に終わった。
我慢ならないのはエクセルシオールの監督アレックス･パストール。試合後にこの行為を「反スポーツマンシップ」と強く批判した。
「ここの人々がフェイエノールトのゴールに喜んでいるのを見たのは初めてだ。スポーツマンシップに則ってやるのなら、アヤックスの2点目のオフサイド臭かったゴールシーンも流せるだろう。エクセルシオールのシモン･ケルダー会長も許せないと言っている。私も彼も何度も抗議した。アヤックスの選手たちがあれによってモチベーションが上がり、アヤックスがよりファンの後押しを得ようとしたのは疑いようがない。サポーターは早く順位を知りたいだろうが、あの映像はそれ以上のインパクトを与えていた。(同時に行われていた)ユトレヒト－フィテッセの映像は見えなかった。残留争いをしている我々にとってはそれなら助けになったんだがね･･･。アヤックスとの再試合？(ウィンクしながら)私はそれがベストの解決策だと思うよ」
アヤックスのキャプテン ヤン･フェルトンゲンはデリケートな質問に取り合わず。
「多分エクセルシオールは話題を逸らしたいんだろう。僕等はやるべき事をしっかりとやっただけ」
しかしこの日2ゴールを決めたロレンゾ･エベシリオはジョルジニオ･ワィナルドゥムのゴールシーンを見たと断言し、それがアレナのファンにも影響があったことを認めた。
「ワィナルドゥムのゴールを見て喜んだよ。最高の気分だった。観客も狂ったように大騒ぎを始めたね。僕等は再びタイトル争いに戻ったんだから」
試合終了から数時間経ち、KNVBの要請で規律委員会がアヤックスのこの行為を調査することが報じられた。
KNVBスポークスマン
「これ規律員会へ持ってゆく我々のリストのトップ項目になる。現段階ではハッキリしたガイドラインはない。調査対象になるかどうかは、最終的に規律委員会が決める事になる」
