オランダ代表は金曜夜にエールディヴィジの選手7人と共にブラジルでの2014年WKへ向けてまた一歩前進した。アムステルダム･アレナでオランイェはエストニアに3-0で勝利。急遽投入されたラファエル･ファン･デル･ファールトが先制ゴール。終盤にピッチに入ったルーベン･スハーケンはオランダ代表の通算1500点目。
HTまでエストニア相手に先制することができなかたこの夜のオランダ代表に魔法をかけたのは間違いなくラファエル･ファン･デル･ファールトだった。確かにファン･デル･ファールトはノールトワイクのこの数日で現在台頭してきているタレントたち相手にもポジションを失う心配はしていないと語っていた。
HT明け直後の彼のゴールは美しかった。ヤンマートのパスを見事なトラップで受け、シュートがエストニア守備陣の間を上手く抜けたのは多少ラッキーだったがその後のファン･デル･ファールトの喜びを損なうことはなかった。
アムステルダム･アレナでの前半のオランダ代表はボールは持っていたがシュートが足りなかった。ポゼッションの割合は実際高すぎるほどだったが、アルイェン･ロッベン、ロビン･ファン･ペルシ、ヴェスリー･スナイデルの攻撃的アクションはほとんどペナルティエリア前までに限られた。
その度にオランイェは毎回電光石火の速さでボールを奪い返していたが、堅固な守備を敷くエストニアのDFたちは決して自分たちの場所から出てプレーしようとはせず。そしてヴェスリー･スナイデルの途中交代は前半と次のルーマニア戦に向けてのムードに水を差されるシーンだった。キャプテンは30分過ぎ突然股関節を痛めて頭を振りながらピッチを後に。代わりにファン･デル･ファールトが中盤に入り、ケヴィン･ストロートマンがキャプテンマークを巻いた。
スナイデルはエストニアGK Sergei Pareikoの守るゴールに2回迫ったが成功できず。30分過ぎのロビン･ファン･ペルシの得点は正当なオフサイドで取り消され、アルイェン･ロッベンの流れるようなスラロームからのシュートも惜しくも枠を逸れた。
エストニアの攻撃はHT直前に1回だけ。Konstantin Vassiljevが立て続けに2回の強烈なシュートを放ったが、ボンズコーチ ルイ･ファン･ハールがマールテン･ステケレンブルフより優先したGK フェルメールが2回ともセーブ。フェルメールはこの夜のスタメンでは7人目のエールディヴィジ･プレイヤーであり、最も多かったのはフェイエノールトの3選手。
試合終了15分前にようやくオランイェに安全圏のリードをもたらしたのはロビン･ファン･ペルシ。この夜も期待されている通りに何度もスピッツポジションから下がってボールを受けていたこのスピッツは力強いプレーを見せたダリル･ヤンマートの完璧なクロスをゴールで締めくくった。終盤には途中出場 ルーベン･スハーケンが最終スコア3-0とするゴール。その前にはエストニアのFW Martin VunkがGK フェルメールと1対1になるシーンもあったが、悲劇的なシュートミス。
スハーケンはこの得点でオランダ代表の歴史上1500点目のゴールを決め、歴史に名を刻んだ。オランイェはこの夜の快勝でホームでの予選31試合連続無敗を維持。オランダがこれより長く無敗だったのは1962年から1983年の間だけ。
ライバルであるルーマニアとハンガリーの対戦が2-2で終わったことでエストニア戦勝利はさらに輝かしいものとなった。
Statistieken:
Nederland – Estland 3-0 (0-0).
Scoreverloop: 47. Van der Vaart 1-0, 72. Van Persie 2-0, 84. Schaken 3-0.
Scheidsrechter: Vitaliy Meshkov (Rusland)
Gele kaart: Robben.
Opstelling Nederland: Vermeer, Janmaat, De Vrij, Martins Indi, Blind, De Guzman (85. Clasie), Lens (72. Schaken), Strootman, Van Persie, Sneijder (36. Van der Vaart), Robben.
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/15404/oranje-pas-na-rust-op-dreef
ルイ･ファン･ハール
「見ての通りラファエル･ファン･デル･ファールトとルーベン･スハーケンが黄金の交代策だったと言える。こういう運も監督としては必要なもの」
「前半は中盤でのパス回しをもっと期待していた。デ･グズマンはやろうとしていたが、いつも上手くいっていた訳ではない。ストロートマンとスナイデルは少なすぎたHTに修正したことでMFがよりスペースを得られるようになった。ボールが落ち着いて回るようになったのは監督として幸せなこと。後半はよりウィンガーを使い、スペースも作った。それにHT明け直後にすぐゴールできたラッキーもあり、あれが助けになった。しかしHT明けからかなり良かったのは間違いない」
「しかし前半も後半に向けて役に立っていた。我々はエストニアを走らせて疲れさせた。だから後半はそれを突けたんだ。先制ゴールの後はよりスペースができたし、楽々3-0にまでできた」
「ロッベンが左サイドより右サイドの方が多かったのは狙いではなかった。それはHTにハッキリさせておいた。しかし選手たちにはそれぞれ固有のアイデンティティがあるし、彼らの立場でなければわからないこともある。監督でいるのはいつも簡単ではないということ」
「あれは愚かなイエローカードであり、もちろん彼を責める。この試合前に3選手がリーチだったし、「馬鹿なイエローカードを貰うな！」と前もって言ってあった。これで次はロッベンにもそれをいう事になる」
「スナイデルの具合は明日見る」
「ハンガリー－ルーマニアが2-2だったのはとても喜んでいる。我々にとっては最高の結果だ。選手たちにも伝えたが、彼らも喜んでいた」
「ヤンマートが上手くやっているのは当然のこと。出場数が増えれば自信も大きくなる。それがああいう瞬間に出る。しかし我々は地に足を付けてやっていく。彼は相手を圧倒していたが、前よりも後ろに走る相手だったからね」
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/15408/van-gaal-corrigeert-rust
ラファエル･ファン･デル･ファールト
「前半はプレーテンポが遅すぎて難しかった。ボールが左から右にスピーディに流れなければ崩すことはできない。後半は相手が疲れたのと僕らのプレーが良くなってスピーディになった。観客の期待に応えられて良かったよ。素晴らしい夜ではなかったけれど、必要だったのは勝利。間違いなく良い結果だ。ルー間に戦ではもっとプレーを良くしないとトラブルに陥るだろう。
彼らにはまだ十分チャンスがある」
「突然の出場だったけれど、プレーしたかったから問題は無かった。自分のゴールに特別な安堵感も無かったよ。これが初めてでもないからね。僕は戻ってきたところ。また試合に出れて、自分の力を見せる事もできたしもちろん楽しかった。シュートはヤンマートの良いアクションでペナルティエリア内でボールを持てたから、あれは決めないといけないもの。オープンサイドにボールを向けて、ちょっと方向が変わったけれど上手く隅に決まった」
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/15409/vdv-lekker-om-belangrijk-te-zijn
予想以上にドン引きな相手に予想通り攻めあぐねた前半。おかげで妙に右サイドに回るロッベンと終始何の役に立たないレンスの両サイドも機能せずにほとんど何も起きず。まぁファン･ハールが予想してたとおり、あれだけ守備的な相手を崩すのはなかなか難しいということで別に悪い内容というほどでもないですが。
後半はダリルとVDVのクオリティから早々に先制して、その後はほとんど問題無し。2点目を決めるまでもかなりチャンスを作って崩していたので、なかなか良い内容だったのでは。奥行きを出すという点で、スナイデルよりトゥヴェーデ･スピッツの仕事ができるVDVのクオリティは改めて大きな魅力がありますね～。逆に言えばデ･グズマンとストロートマンが今日はほとんど奥行きを出そうとしなかったのが残念な点か。デ･グズマンはコントローラーとして普通に良かったですが、ストロートマンは彼としては非常に低レベルな出来。
まぁ今日はダリルの試合でした。前半はなかなか前へ出れず、せっかく出てきてもペッレではないファン･ペルシと意図が合わないシーンなどありましたが、後半最初のオーバーラップでアシストし、2点目にも完璧なクロス。あれくらいはできて当然の選手ではありますが。
スハーケンは代表だと妙に効率良くシュートを決めますね。不思議。ルーマニア戦はスタメンでしょう。
