オランダ代表は長い冬眠の後、来年3月5日のフランスとの練習試合から再始動。ここでフィットしていなければ、ブラジルでのWKを逃す怖れは真剣なものとなる。
ボンズコーチ ルイ・ファン・ハールは最終目標へ向けて3月にはある程度確定したグループで行うと公言しており、怪我人は当然外される。そしてフランスとの練習試合はクラブでのリーグ戦が全て終わるまで唯一のテスト機会。WKへの最終準備はそこからスタートすることになる。
ファン・ハールは選手たちとのプロセスを進める上で、自身の考えを繰り返し知らせてきた。すなわち必要とされるのはフィットした23人の代表選手。ボンズコーチが良好なコンディションにどれだけの価値を置いているかは、キャプテンマークを失ったヴェスリー・スナイデルがすでに学んでいる。
Voorhoede
ファン・ハールはボンズコーチに復帰以来、前戦はある程度固定しており、ロビン・ファン・ペルシ、アルイェン・ロッベン、ジェレマイン・レンスの3人が基本構成。クラース・ヤン・フンテラールがどの程度快復するかは状況を待たなければならない。サイドの代わりの選択肢には先週 ルシアーノ・ナルシンとメンフィス・デパイが好パフォーマンスを見せた。今月の代表戦で明らかになったとおり非常に層が薄い状況なため、フィットネスに問題が無ければディルク・カイト、ルーベン・スハーケンも依然構想に入ってくるだろう。
Middenveld
中盤でスタメンが確定しているのはケヴィン・ストロートマンのみ。Box-to-Box的なランナーとして起用されており、バックアッパーはリロイ・フェルとスタイン・スハールス、ヨナタン・デ・グズマン。マルコ・ファン・ヒンケルは怪我でほぼ絶望の状況だろう。最近の代表戦で攻撃的MFとしてプレーしているのは、アダム・マヘルがPSVで失望させる結果を続け、ジョルジニオ・ワィナルドゥムは負傷中のため、ラファエル・ファン・デル・ファールトとヴェスリー・スナイデルのみ。コントロールMFとして起用されているのはナイジェル・デ・ヨング、ヨルディ・クラーシ、スタイン・スハールス、さらにデーリー・ブリント。当初このポジションで起用されていたヨナタン・デ・グズマンだが、今月の代表戦でファン・ハールがこのポジションの構想外であることを明言。
Defensie
ファン・ハールが最も頭を悩ませるのは守備陣の構成。両サイドには3人の主要候補がおり、どちらも1人が落ちるだろう。右にはダリル・ヤンマート、グレゴリー・ファン・デル・ヴィール、パウル・フェルハーフ。左にはブリント、イェトロ・ヴィレムス、パトリック・ファン・アーンホルト。
ブルーノ・マルティンス・インディとステファン・デ・フライでしばしば構成されていたセントラール・デュオにはロン・フラールとコロンビア戦で好結果を残したジョエル・フェルトマン。さらにこの数週間を怪我で不参加だったCBの中ではカリム・レキクとジェフリー・ブルマに最もチャンスがある。ヨリス・マタイセン、ジョン・ハイティンハ、エリック・ピータース、ステファノ・デンスヴィルには残念ながら可能性は薄い。
Doel
ゴール前にも多くの選択がある。日本戦とコロンビア戦に招集されたのはヤスパール・シレセン、ティム・クルル、マールテン・ステケレンブルフ。コンディション不良で不参加だったミシェル・フォルムとイェルーン・ズートもまだ争いに加わるはずであり、5人ともファン・ハールの選考がこれからだと分かっているだろう。