ファン･ハールはオーストラリア戦前日の会見で試合へのプランを明かそうとはしなかった。「システムはこの試合において決定的要因としての役割を果たし得る。だからそれについて私は何も言うつもりはない。オーストラリアの同業者から私はスタメンは聞いていないから、私も言わないよ」とボンズコーチ。
試合前日のトレーニングではDF ロン･フラールの代わりにFW ジェレマイン･レンスがスタメン組に入っていた。ファン･ハール：「明日もそうなるかは、明日になれば分かる」
スペイン戦の前にはボンズコーチは自身のスタメンを事前のご褒美として明かしていたが、それは一つのシステムしか可能性がなかったからだとファン･ハール。「しかしオーストラリア相手では私はどちらのシステムも採用できる」とファン･ハールは1-5-3-2と1-4-3-3の選択肢について言及。
「オーストラリアが非常に守備的なプレーをするなら、1-4-3-3でさらにプレッシャーをかけることができるだろう。いつもそう望み通りゆく訳ではないがね」。さらに、ファン･ハールは相手がそれほど守備的に来ないでのはないかという推測も持っている。「私は攻撃的なオーストラリアを予想している。監督としてはそちらの方が良いからだ」
ヴェスリー･スナイデル、アルイェン･ロッベン、ロビン･ファン･ペルシがメディア上でシステムを1-5-3-2から変えないことを望むコメントを出していた事について。「スナイデルもファン･ペルシがシステムについて私には何も言ってこなかったのが面白い。しかし彼らがそうすれば私はいつでも耳を傾ける。そして私もそうすべきかどうか考えるだろう。それに私にはデニー･ブリント、パトリック･クライフェルト、フランス･フークという反響板もいるからね」
また、システムの選択と批判は関係無いとファン･ハール。「批判は常にあり得るもの。私が1-4-3-3でやっても批判はあっただろう。メディアはいつだって何か書かなければならないからね。私の場合は大抵ネガティヴな記事だ。5-1で勝ってもそれは変わらなかった」
いずれにせよファン･ハールとそのチームがオーストラリアを侮っているという事はあり得ない。「スペイン戦に勝った後も年長の選手たちがグループに警告していた。我々はまだ何も勝ち取ってはいない。それに試合会場にも大きな違いがあると思う。これくらいの気温(Porto Alegrは15～25℃)ならスピーディなプレーができるだろうが、相手が10人でボールの牛をにいればそれも難しい。気候だけでなく、相手の影響もある」
フラールがスタメンを外れる可能性があるのは、この数日の軽い怪我とは関係がない。「23人全員フィットしている。つまりロン･フラールもデーリー･ブリントもだ」とファン･ハール。
ファン･ハールは試合前日のトレーニングでEstádio Beira-Rioのスタディオン･マネージャーに、カメラ位置を一つ変えるように要求した。センターラインのカメラが高すぎてボンズコーチの視界を妨げるためだ。「フットボールの問題であり、私も監督としてその一部。今のままではピッチのカメラマンがピッチの中央にいるため、どんな監督でも視界の邪魔になる。ダグアウトに座るとピッチレベルよりかなり低くからね。立ち上がれば良いと言うかもしれないが、私は立って仕事をする監督ではなく座って仕事をする監督。責任者に要求は出した。私はベストを尽くしたし、彼もベストを尽くすだろう。どうなるかは水曜になれば分かる」
