南アフリカでのWK、ポートエリザベスでの準々決勝でブラジルと対戦したオランイェ。前半先制されるも後半の2得点で逆転勝利。36年ぶりのWKでのブラジル戦勝利で98年のリベンジを果たした。
ジオが104キャップ目、ロッベンは50キャップに到達。
オランイェはスロバキア戦と同じスタメンの予定もウォーミングアップ中にマタイセンが右足膝を痛めてオーイェルがスタメンに。セレソンは負傷のエラーノのポジションにダニ・アウヴェスを入れてスタート。
中盤からのパス一発でロビーニョに裏を取られて失点。するすると動いたロビーニョに守備ブロックは誰もつい行けず。近くにいたロッベンだけが気づいていたが間に合わなかった。
その後攻勢に出ようとするオランイェだがこの日も攻撃陣がなかなかかみ合わず。ロッベンの切り込んでのシュートはコースを確実に消され、ゴールまで飛んだのはFKでのシュートのみ。右サイドではロビーニョにデ・ヨング、Vdヴィールがぶち抜かれてカカのシュートを受けるもステケレンブルフが間一髪セーブ。左サイドもマイコンの上がりで何度にさらされつつ、なんとか0-1でブラジルペースのままHTへ。
交代無しで後半開始。
前線から前進守備を始めるオランイェ、ロッベンが前半1枚イエローカードを受けたバストスにプレッシャーをかけるように縦に抜け始める。
ロッベンが右サイドで受けたファールからスナイデルのFK、オーイェルがニアでスルーすると、フェリペ・メロとJ.セザールが交錯。フェリペ・メロの頭に当たってOG。
幸運なゴールで追いついたオランイェは勢いに乗って、スペースの生まれ始めたブラジルに襲いかかり、ロッベンのCKからニアでカイトが頭でそらして、ゴール前フリーのスナイデルのヘッドで逆転!
安定感を取り戻したオランイェと目に見えて焦り始めたブラジル。フェリペ・メロがロッベンを倒した後にスパイクで踏んで一発レッドカード。完全にオランイェの流れになり、焦って攻め始めるブラジルは単調な攻撃。それでもカカの突破。マイコンのCKからヒヤリとする場面があるも、オランイェは広大なスペースを使ってカウンター。スナイデル、カイト等が決定機を逃したがそのまま押し切って勝利。
準決勝は6日火曜日、ウルグアイ-ガーナの勝者とケープタウンで行われる。ナイジェル・デ・ヨングとグレゴリー・ファン・デル・ヴィールが通算2枚目のイエローカードを受け、準決勝は出場停止。
Statistieken:
Nederland – Brazilië 2-1 (1-0).
Scoreverloop: 10. 0-1 Robinho. 52. 1-1. Sneijder. 68. 2-1 Sneijder.
Geel: Heitinga, van der Wiel, De Jong, Ooijer.
Rood: Felipe Melo.
Nederland: Stekelenburg, Van der Wiel, Heitinga, Mathijsen, Van Bronckhorst; Van Bommel, De Jong; Kuyt, Sneijder, Van Persie (85. Huntelaar), Robben.
前半ブラジルのパワーとスピードにかなり苦しみましたが、後半はややスペースが生まれたこともあり自分たちのペースでフットボールを始めた所で幸運なゴールが生まれたのが大きかったです。相手の攻撃をパワーと経験で受け止め続けたファン・ボメル中盤で効果的なパスを繰り出し続けたスナイデル。本来の縦へのスピードで流れをもたらしたロッベン。前半スーパーセーブでチームを救ったステケレンブルフ。突然のスタメンでも安定した守備を見せたオーイェル。いつも通り豊富な運動量で攻撃と守備を引っ張ったカイト。みんな素晴らしかったです!・・・本当に泣ける・・・。
ベルト・ファン・マルワイク
「今夜はお祝いだ。明日から次の試合に集中するよ。25分を過ぎて我々は怖れを捨てた。まだ1-0で嬉しかったよ。その後の我々は全てを賭けた。後半は本当のチームであることを示せた」
「オランイェはブラジルのような大国にも勝てるし、我々の目標はヴェレルトカンピューンになることと試合前に言ったが、私の正しさはまだ証明されたわけではない。まだそこまで行っていない。これからまた次の試合に向かって行かないと」
オランイェ、特にロッベンが何度もブラジル人選手を立腹させて、フェリペ・メロのロッベンへのダーティな踏みつけをもたらしたというブラジル人ジャーナリストに対して。
「私はお互い様だと思う。彼らも我々に対し何度も挑発していた。あなたがすでにあのファールのTV映像を見たのかどうかは知らないが。それを見れば恥ずかしくなるだろう」
「ブラジルに勝ったのがヨハン・クライフと共に1974年のWKで最後なのはもちろん知っていた。今まで気にはしていなかったが。オランダ国内の熱狂を体験できないのが残念だが、まぁ良いだろう。まだうぬぼれてはいられないからね」
「多分私の監督としても最も素晴らしい勝利だろう。フェイエノールトでUEFA杯を獲った時も良かったが、今回は本当に嬉しい」
ヘンク・ケスラー
「ここまで来たのだからヴェレルトカンピューンにならなければならない」
ウェズレイ・スナイデル(man van de wedstrijd)
「HTにみんなで顔を見合わせて後半は全力で相手にぶつかっていこうと決めた。いまはみんなで喜んで、その後でまた次の試合に向かうよ」
「同点ゴールを生んだFKは飛び出してくるGKの近くに蹴ろうと思って上手く行ってくれた。彼が届かなくてラッキーだったね。逆転ゴールもファンタスティックだった。ボールが上手く僕の禿頭で滑って枠に飛んでくれた。最高の気分だ。これで僕らは世界のベスト4だ」
ジオ
「我々はヴェレルトカンピューンのタイトルに近づいた。あと二つ勝たないと」
「素晴らしい気分だ。今夜はちょっとしたパーティでお祝いするよ」
マルク・ファン・ボメル
「これで準決勝だ。この準々決勝は歴史に残る。ブラジル戦はいつも特別な試合だけれど、今回は我々が勝ったからね。1974年以来初めての勝利だ」
「前半の我々は常にワンステップ遅れていた。1-0とリードされた後はこれ以上失点しないでHTに入るように心配せざるを得なかった。なんとかそれが上手く行って、後半はライオンのように戦い2点取れたんだ」
マールテン・ステケレンブルフ
「前半は正直何が起きたのか分からなかった。自分たちのプレーができていなかった。見ての通り相手のスピードは非常に危険だった。それはHTにボンズコーチも言っていた。幸運にも後半は自分たちのペースでできたし、僕らが勝利に相応しかった」
「あと2試合あるけれど、いまはこの喜びを味わうよ」
アンドレ・オーイェル
「我々は勝てると前もってみんな分かっていた。傲慢に聞こえるかもしれないが、本当だ」
「スタメンを言われて最初に『ヨリスがかわいそうだな』と思ったよ。だがその後は切り替えた」
ヨリス・マタイセン
「僕の夢はいつも失敗するに終わる。この試合はキャリア全体を左右するものだったのに」
「メディカルスタッフがすでに深刻な怪我では無いと診ている。火曜の準決勝にはまた出場できることを願ってるよ。いずれにせよ病院には行こうと思う」
「ウォーミングアップでジャンプして着地した時にちょっと痛みを感じたんだ。すぐにロッカールームに行って、試合開始直前に出ない方が良いと決めた」
ディルク・カイト
「このチームはもっとやれる。僕らは全てを獲りたいし、とてもハングリーだ」
「僕らにはみんな一緒の目標がある。それに向けてみんなで助け合ってるんだ。それがこのチームの強さであり、僕らの価値。僕らはピッチの11人ではなく、セレクションの23人の選手全員でやっているんだよ」
「僕らの力をやっと見せることができた。ピッチ上の僕らの一番小さな選手がヘディングで決勝点を決めたのはとてもスペシャルだね」
「ナイジェルとグレゴリーが準決勝に出られないのは残念。彼らがいないのは本当に困るけれど、二人のためにも勝たないと」
ナイジェル・デ・ヨング
「重要なのはヴェレルトカンピューンのタイトルだけ。僕らは3位も4位も僕らには何の価値もない」
累積2枚目のイエローカードを受け準決勝は出場停止に。
「本当に酷い。1回しかファールしていないのにイエローカードを出された」
「でも我々が勝ったということが重要。これはチーム全体の勝利。アンドレ・オーイェルは急だったけれど、誰が替わりに出てきても信頼しているからね。でもイエローカードは本当に残念」
ロビン・ファン・ペルシ
「サイドラインで腕を捻った。怪我の程度はまだ分からないね。今はかなり痛い。準決勝は出たい。万が一腕が骨折していてもね。僕らはヴェレルトカンピューンのタイトルに近づいている」
ドゥンガ (ブラジル代表監督)
「こういう結果は予想していなかった。難しい試合になるのは分かっていた。少なくとも前半は我々が支配していた。我々のプレーはハイレベルだったと思う。HT明けに我々の集中が弱まり、チャンスを逃してしまった。それが我々を崩壊させた」
「オランダのようなトップチームを相手に10人ではノーチャンスだ。監督として責任は私にあるかが、メロのしたことは有益ではなかった。彼に似たようなことがあったのは初めてではないが」
依然問題がないわけではないものの、今はこの勝利を喜ぶだけ。