オランダ代表は日曜日に頭を上げて大西洋を越えてロッテルダム空港に降り立つことができる。オランイェの選手、スタッフの襟元にはWK 2014の最終結果として銅メダルがかかっているはずだ。トロースト･フィナーレでホスト国 ブラジルに3-0と快勝した事で、オランダは世界の舞台で3位という結果でこの大成功続きの4週間を終えた。
ボンズコーチ ルイ･ファン･ハールもすぐに3位を目指したいとはっきり宣言していた。Brasiliaでの試合へ向けて彼は『自分のチームを離れることは誰もできないはずだ』と論じ、オランイェの選別者が発表したスタメンにも、その意志ははっきり現れていた。リストにはナイジェル･デ･ヨングを除いて可能な限りの最強のフォーメーションが並んでいた。しかし試合開始時にはウォーミングアップで負傷したヴェスリー･スナイデルがそこから抜ける事に。
3位になりたいオランイェはこのWKが予想外に素晴らしいモノだったと振りかえることができる立場なのに対し、ブラジルにとって首都 Brasiliaに来るまでの成り行きは全く別のものだった。ドイツとのハルフェ･フィナーレでとてつもない大敗(7-1)を喫し、傷ついたSeleçaoの目的は名誉回復とリハビリにあった。同業者 ファン･ハールとは対照的に、Luiz Felipe Scolariは彼のチームの半分を入れ替え、FredとHulkの両スピッツをベンチに置いた。
しかしそれも悩めるホーム国にはほとんど効果が出ず、15分間でオランイェが2得点をあげて銅メダルに半分手をかけることになった。まずファン･ペルシの素晴らしいコントロールとパスがロッペンを裏に走らせると、DF Thiago Silvaはペナルティエリア際で抜け出したフローニガーの肩に手をかけるしかなかった。主審 HamoudiはPK宣告とイエローカードを提示したが、実際はSilvaはレッドカードを受けるべきであり、ボールはペナルティエリアの外に置かれるべきだった。
キャプテン ファン･ペルシが11mから非の打ち所のないシュートを上隅に決めて1-0. さらに15分も経たずにDavid Luizのプレゼントからデーリー･ブリントが同じ隅に決める。クロスに対してこのブロンドの巻き毛頭がヘディングで処理したボールがブリントの足元に落ちると、この左利きは最初の2タッチでボールをコントロールし、得意でない右足で上隅にシュートを決めて2-0. 文句なしのテクニックによる、ブラジル的ゴールの美しさに優る得点だった。
オランイェの力を信じていなかったスタンドの黄色を着込んだ数万人の人々は愕然とし、自分たちが応援している選手たちがまたしてもピッチ上で狼狽するのを見ることになった。ブラジルは前半の残り時間で少しでも取り返そうとしたが、支配者たるオランイェがコントロールを失う事はなく、後半に入ってもファン･ハールの11人によって落ち着いてフットボールをさせてもらうことはできなかった。
ただおそよ70分にブリントが出遅れてOscarが倒れた一瞬は冷や汗モノだった。しかし主審 Hamoudiはこれをシュワルベと見て多くの人を驚かせる。オランイェは難を逃れたが、ブリントはこのアクションで負傷し、担架でカタコンベへと運ばれた。同じ事が終盤にクラーシにも置き、それぞれ代わりとしてダリル･ヤンマートとジョエル･フェルトマンがピッチに入っている。
時計の針が終わりに近づくにつれ、スタンドからは不満の声とブーイングが。オランイェはさらにジョルジ－ニョ･ワィナルドゥムが3点目を決め、それに色を添えた。このゴールはファン･ハールに、23人のセレクションで唯一まだWKで出場機会を得ていなかったミシェル･フォルムを投入するサインとなった。
こうしてオランイェはWK 5試合でのその華々しいパフォーマンスが報われる結果に。スペイン、オーストラリア、チリ、メキシコ、コスタリカ、ブラジルに勝利し、アルゼンチンとの準決勝はPK戦によってピッチを負われた。もっと酷い結果になってもおかしくなかっただろう。しかしチームは誇らしげな笑顔と共に拍手とリスペクトを受けることとなった。オランイェに贈られたメダルはブロンズ･カラーだ。
オランダ代表の記憶に残るWKでの冒険はここまで。我々は日曜にチームをロッテルダムで出迎える。そしてピッチ上でのさいかいは9月4日。Bariでのイタリアとの練習試合。タイトルへの次のチャンス、2016年の欧州ティートルへの第一歩だ。
Statistieken:
Brazilië - Nederland 0-3 (0-2).
Scoreverloop: 3. Van Persie 0-1 (pen); 17. Blind 0-2; 90+1 Wijnaldum 0-3.
Scheidsrechter: Haimoudi (Algerije).
Geel: Silva, Oscar (Bra); Robben, De Guzman (Ned).
Opstelling Nederland: Cillessen (90+3 Vorm), Kuyt, De Vrij, Vlaar, Martins Indi, Blind (70. Janmaat), Clasie (90. Veltman), De Guzman, Wijnaldum, Van Persie, Robben.
http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/18675/trots-oranje-verovert-wk-brons
ルイ･ファン･ハール
「ブラジルは1日休みが多いし、難しい試合だと予想していた。しかし我々がフィナーレに到達できていても、アルゼンチン戦は困った展開だった。そしてPK戦はこれ以上なく悪い結果。1日目はグループ内は悲劇的雰囲気だった。2日目も同じだったが、この3日目には我々はやるしかなかったんだ」
「今日の試合の入り方は素晴らしかった。ブラジル人たちはかなり多くのスペースを与えてくれた。我々にはスナイデルの脱落という挫折があったが、デ･グズマンがファンタスティックなプレーをしてくれた。我々は中盤を堅固に保ち、それによってこれまでの試合よりもファン･ペルシとロッベンに多くボールを届ける事ができていた」
「今大会で23人全員を起用できたのは素晴らしい事だと私は思う。選手たちは誰でもスタメン選手として出たいものだが、我々は勝ちたいから私が最強のスタメンを選ぶ上で選べなかった選手たちはいた。しかしできるなら、その選手たちに出番を与えたいんだ」
「このグループは私がこれまで指導してきた中で最高のグループ。フットボール･クオリティの話では無く、スポーツマンについての話だ。お互いの付き合い方、同じ綱を引いているところ。それを常に続けるのは困難だが、この彼らはやり遂げた。5月7日から我々はいくつかのグループと共にやってきたが、初日から良いフィーリングを持てていた。闘争心、チームの結束力、勝とうとする意志を毎試合見る事ができた」
ジョルジ－ニョ･ワィナルドゥム
「この試合、僕らは本当に3位を目指していたし、そのとおりやれた。ハルフェ･フィナーレで敗退した後に僕らはもう一度話し合い、励まし合ったんだ。そしてブラジル相手に反発力を見せられた。僕らが再び一丸になれたのが何より素晴らしい事」
「ホスト国相手が特別なモチベーションになったということは無いよ。僕らはとにかく勝ちたかった。今大会とても一生懸命やってきたし、良い形で締めくくりたかった」
アルイェン･ロッベン
「美しい終わりだ。二日酔いを少しは消せるからね。でも僕はまだ失望に支配されているよ。本当にあと一歩だったんだからね。僕らは3位に相応しい。でも僕らはもっと良い結果に相応しかった。何度も思い出すだろう、でも信じられないくらい僕はこのチームを誇りに思っているんだ。このグループでやれたことは素晴らしいフェストのようなもの。1ヶ月戦って、全てを捧げたけれど、何も得られなかった。僕ら、オランダの全ての人々もね。みんなで一緒にこのフェストに参加したんだ」
ファン･ハールについて
「この監督のもとで僕は本当のトップに登り詰める事ができた。彼はBayern Münchenで僕にとても重要なことをしてくれた。ファン･ハールは僕のキャリアで最も重要な指導者だったし、彼と一緒にこの2年間のサイクルを一緒にやれたのを嬉しく思う」
「これが最後のWK？僕には分からない。楽しめる限り、体が言う事を聞く限り続けたい。2年後にはEKがあるし、そこまではまだやらないと。でも先を見すぎるのも自分のことについて話すのも僕は好きじゃない。僕は今回みんなでやってきたやり方を楽しんだよ。モチベーションとスピリット。それは全員が賞賛に値する」
今大会で一番驚きました。チームが崩壊した時はこういうもの、とまぁ経験はありますが、大会途中までなんだかんだでブラジルが優勝するんじゃないかと思っていたのに、蓋を開ければコスタリカ戦、アルゼンチン戦が別世界の出来事だったような大量のスペース。相手選手の寄せも全く甘く、まぁやりたい放題でした。今日のオランイェはかなり雑でしたが、これならまともな相手なら7失点するのも仕方ないか･･･
1点目は主審の完全な誤審、2点目もロッベンからデ･グズマンへのパスがオフサイド。その他にもブリントが与えたPKシーンがなぜか相手のシュワルベになるなど、お笑いレベルの大量のミスジャッジがあり、FIFAのトロースト･フィナーレへのやる気の無さを十二分に感じさせました。
クラーシの怪我は大したことないと思いますので、これで週明けからようやく選手が揃ってCL予選へ準備が進みます。とりあえず移籍の動きがそれまで待ってくれるようにお願いしたいところ。とにかく好調すぎたステファンがどうなるか･･･
