Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

オランイェ、3度目の悲劇

アンドレ・オーイェルが36回目の誕生日を迎えた7月11日、ヨハネスブルクで3度目のWKフィナーレに挑んだオランイェだが、90分を終えて0-0の末、延長後半116分目にゴールを許し0-1で敗れ、今回も悲願のヴェレルトカンピューンのタイトルはつかめなかった。

例のごとく背番号1から11が綺麗に並んだオランイェ。スペインも準決勝と同じ予想通りのスタメンで試合開始。

序盤ボールを持ったスペイン。FKからラモスのヘッドはステケレンブルフがセーブ。

オランイェも守備ブロックを極力崩さないように注意しつつ、しっかりと押し上げる。チャビを追って前へ前へ出るファン・ボメル。スペインの前線のフリーマンのペドロと右サイドを駆け上がるラモスに何度か脅かされる。

カプテビラへのタックルでファン・ペルシが黄色。ロッベンへのタックルでプジョルが黄色

30m以上の距離からスナイデルが無回転FKもカシージャス正面。次第オランダがボールを持って押し始めるが決定機には至らず。

ファン・ボメルがイニエスタへのタックルで黄色。ラモスがカイトへのタックルで黄色。デ・ヨングがアロンソへの跳び蹴りで黄色。オランダに出された3枚のイエローカードはどれも正当なものであり、ファン・ボメルとデ・ヨングのタックルは一発レッドカードの可能性も十分にある危険なものだった。勇気と闘争心を見せるオランイェだが、それが荒さにも繋がってしまった。

スペインゴール前へのロングフィードに、カシージャスプジョルが衝突しボールを一旦ロスト。

ハイティンハのリターンのFKを過シージャズが判断ミスで手に触れてゴールラインを切るがCKをファン・ペルシがそのまま返すフェアプレー。

ロッベンスナイデルの右サイドでの単独ドリブル突破で得たCKから後方ファン・ボメルがファーに流したが待ち構えていたマタイセンがまさかの空振り。

オランイェ、スペイン共にボールを持つも、中盤の競り合いが続きゴールになかなか近づけない展開。

前半ロスタイム FKの流れからロッベンが狙うもカシージャスのセーブ。

交代無しで後半開始。

ロッベンからロビンへのパスはあわず。スペインもCKからプジョルのヘッドで流したがカプデビラが空振り。ファン・デル・ヴィールがファン・ペルシとのワンツーで狙ったがシュートはカシージャスの前を通り抜ける。

前半なかなか前へ向けてパスを出せなかったスナイデルだが、後半積極的に左サイドに流れてボールに触り出す。

ラモスを倒したジオに黄色。ハイティンハがアロンゾへのファールで黄色。この2枚は厳し目。この時間帯やや神経質な印象だったウェブだが、その後のゲームを引き締めることに成功。

ロッベンのFKに大外ハイティンハが狙ったがオフサイド

スペインがペドロに替えてナバス投入と動く。

スナイデルの決定的パスでロッベンが抜け出すこの試合最大のチャンスも、カシージャスの足でゴールならず。

抜け出しかけたロビンを押し倒してカプデビラが黄色。

ナバスのクロスにハイティンハがボールをこぼしたがビジャのシュートは倒れていたハイティンハの足に。

ベルタスは攻守に存在感を見せていたカイトを敢えて下げてエリア投入の勝負手。

スペインのCKからラモスがドフリーでヘッドもバーの上。

小競り合いが多くなり、ファン・ボメルに倒されたイニエスタが腰で明らかな報復行為もカード無し。

前へ圧力を強めるスペイン。オランイェはなかなか前へ進めなくなる。イニエスタにドリブルでエリア内に切り込まれるがスナイデルの守備。

ロングボールからロビンの頭で流れたボールにロッベンが相手DFと競り合いながら再び抜け出しかけるが、プジョルの手に引っ張られ、カシージャスに詰められる。主審への抗議でロッベンに黄色。

スペインがアロンゾに替えてファブレガス投入。

スナイデルからファン・ペルシへのスルーパスオフサイド

守りを固めつつカウンターを狙ったオランイェだが、0-0のままオランイェ今大会初の延長へ。

交代無しで延長前半開始。

ファブレガスのドリブルからイニエスタ、シャビがゴール前に迫るも必死の守備で最後はハイティンハがギリギリのプレー。

ファブレガスが抜け出したがステケレンブルフが足でスーパーセーブ。

CKからマタイセンが振りーっでヘッドもバーの上。

イニエスタが抜け出しかけたがジオが好カバーで止める。

エリア投入の効果がなかなか出ないと見たベルタスはコントロールMFの1枚デ・ヨングを下げてファン・デル・ファールトを投入し勝負を賭ける。

ナバスのシュートがジオに当たりステケレンブルフが逆を突かれヒヤリとしたがサイドネット。

スペインの右サイドを抑えるためにベルタスは初めて戦術的理由でジオを途中で下げてブラーフハイトを投入し交代枠を使い切る。

延長後半。

スペインはビジャに替えてトーレスを投入。

ブラーフハイトが後頭部ヘッドでステケレンブルフにパス。

ファン・デル・ファールト、スナイデルを中心にパスが回り始めるオランイェ。

チャビのパスにハイティンハが抜け出しかけたイニエスタを倒したと見られて2枚目のイエローで退場。実際はイニエスタのシミュレーションだろう。CBの1枚を欠いたオランイェは3バックに。

ファン・デル・ヴィールイニエスタに足をかけて黄色。

エリアが中央で良いドリブルを見せてゴール正面でのFK。スナイデルが狙ったが壁に当たってゴール左。だがなぜかゴールキック

最終ラインに下がっていたファン・デル・ファールトがイニエスタへのクロスを一旦はじき返した(このシーンでオフサイドの疑アリ)が、こぼれ球からそこで生まれたたギャップを突かれて失点。

ロスタイムのパワープレーも実らず、ヴェレルトカンピューンへのオランイェの3度目の挑戦も実現には至らなかった・・・。

オランイェの連続無敗は26でストップ。キャプテンのジョバンニ・ファン・ブロンクホルストは106キャップを刻み引退。オランダ代表は今夜04:30の飛行機でアムステルダムに戻る。火曜日にレセプションが行われる。

Statistieken:

Nederland – Spanje 0-1 (0-0) n.v.

Scoreverloop: 116. Iniesta 0-1.

Geel Nederland: Van Bommel, De Jong, Van Persie, Van Bronckhorst, Heitinga, Robben, Van der Wiel.

Geel Spanje: Ramos, Puyol, Capdevila.

Rood: Heitinga.

Opstelling Nederland: Maarten Stekelenburg, Gregory van der Wiel, John Heitinga, Joris Mathijsen, Giovanni van Bronckhorst (105. Edson Braafheid), Nigel de Jong (95. Rafael van der Vaart), Mark van Bommel, Arjen Robben, Wesley Sneijder, Dirk Kuyt (70. Elia), Robin van Persie.

今大会初めてフットボールをするチームとの対戦で、オランイェも良いフットボールを見せ、勝つチャンスも十分にあった試合でした。ジオの最後が飾れなかったのは本当に悲しいけれど、それでもWKのフィナーレに進んだことは大きな成果であり、このチームが見せた一体感とファイティングスピリットがオランイェの歴史に残るのは間違いありません・・・。ヨングには期待できる若手もいるし、次があるよベルタス・・・。

ベルト・ファン・マルワイク

「CKがあったのは全員が見えたはず。スタジアム全体が分かっていたのに、主審だけがそうではなかった。私は怒っている」

「ベストチームが勝った。だが私は非常にガッカリしている。WKのフィナーレで負けたのだから。アリエン・ロッベンが2回得点に近づいた。あれを決めればヴェレルトカンピューンになれていただろう」

「前半は嵐の中にいるようだった。後半は良くなった。ヨン・ハイティンハがレッドカードを受けた時は10人でPKデンに持ち込めば勝てると思っていた。だが決められてしまった。延長終了の4分前にゴールを許してしまったのは辛かった。ヨン・ハイティンハが退場しても、PK戦なら勝てると思っていた。マールテン・ステケレンブルフは素晴らしいプレーをしたから、私はかなり自信があったんだ」

「我々の側にもスペイン側にもファールが多かったのはフィナーレにとって残念な事だったろう。だが我々がそれに一役買ってしまったという感じはする。それでも正直に言わせてもらえば、私は美しいフットボールでなくても勝ちたかった」

「いまは火曜のセレモニーのことは考えられない。だが明日になれば全然違う気持ちになっているだろう。いまはひたすらガッカリだ」

ケスラーがトップクラブからの高額オファーの可能性についてコメントした件に対し

「ケスラーは私の代理人ではない。私の契約は2012年までだ。みんな知らないかもしれないが。もし断れない、断りたくないオファーが来たら、我々はKNVBと熟考しなければならないだろう」

2年前に約束したミッションは失敗に

「しかし最後の試合まで来れたのはファンタスティックな成果。もちろん今私を支配している感覚はそうではないがね。フィナーレで負けたのだから失望はとてつもなく大きい。数日経てば違う気持ちでこのトーナメントを振りかえられるだろう」

ディルク・カイト

「みんな腹を立てているよ。あと一歩だったのに」

「ノーチャンスだとは全く感じなかった。他人を批判するような真似はしたくないが、主審がかなりの部分をその手にしていたので僕らは神経を使わされた」

「スペインは1-0にしたのだから彼らはヴェレルトカンピューンに相応しい。僕らはチャンスが少なかった。WKは一瞬のチャンスで決まるのだから、そういうチャンスが来たら必ず決めなければならない」

「主審がスペインと手を握っていたのは確実だ。彼はハイティンハに2回とも簡単にイエローを出し、その一方でエリエロ・エリアが倒されたシーンは簡単に流した。スペインのゴール前にもオフサイドがあった」

ジオ

「ヴェレルトカンピューンまであと一歩だった。ゴールを奪えなかったのがとても不運だった。後から試合がオープンになってしまった」

「いまは本当に酷い気分だけれど、私は自分たちのことを非常に誇らしくも思っている」

「あれがCKだったのは全員が見ていた。ベンチでも聞いたけれど、ボールは壁に当たって外に出たんだ。あれがミスジャッジだったのは明らかだ」

ヨリス・マタイセン

「あと一歩だった。WKが始まった時から、僕らはやれるといつも信じていた。そのためにここまで来たのだから。他のチームは素晴らしい個々のスター選手をたくさん揃えていたが、僕らは強いチームだった」

「あり得ることだけれど、でも主審がスナイデルのFKのシーンでCKを与えていたら、PKを獲れたかもしれない。みんな目も耳もあるのに、腹が立っても我慢しているしかないんだ」

ヴィレム・アレクサンデル王子

「残念、残念だ。多分最も美しゲームではなかっただろうが、非常にエキサイティングだった」

「選手たちは誇って良い。彼らは国に熱狂をもたらしてくれた。私たちは彼らのプレーをこの一ヶ月楽しんだんだ。頭を上げて故郷へ帰って欲しい。火曜日にはセレモニーがある。多分そこで彼らもWKでの2位が本当に特別なことだと悟ってくれるだろう」

エリエロ・エリア

「アリエンが倒されたシーンはレッドカードだった。でもあの瞬間彼は100%決められるから、それから倒れようと思ったんだ」

アリエン・ロッベン

「僕らは誰も非難しあうことはできない。最後は勝てなかったけれど、小さな国がフィナーレまで勝ち上がったんだ。いまは辛いのは間違いない。でも僕らは満足すべきだ」

「謝罪のしようがない。1回目はカシージャスがコースを限定してきたけれど、あれはしっかりと決めなければならなかった。2回目はゴールに向かう時にプジョルに触られたのは間違いない。僕は嘘はついていない。それでも決められたと思うからね」

マールテン・ステケレンブルフ

「自分のプレーが良かったとしても、それは問題じゃない。僕らが欲しかったのはヴェレルトベーカー、それはつかめなかった」

「あの失点はとつてもなく残念だ。もちろん僕らは良いトーナメントを過ごしたけれど、それはいま重要じゃない。失望はとても大きい」

ウェズレイスナイデル

「これはスポーツにとって恥だ。イニエスタはあのゴールの前にレッドカードを受けるべきだったし、CKがあったのは間違いないし、スペインのゴールはその前にオフサイドがあった」

「でも僕らには最高のチャンスがあったんだ。ロッベンが1-0にしていればその後2-0にもできて僕らは間違いなくヴェレルトカンピューンになれただろう。でもそうはならなかった。スポーツとはそういうものだ」

マルク・ファン・ボメル

主審に対し

「なぜだ?みんなも見ただろ?彼がフィナーレにネガティブな影響を与えたことは明らかだ」

「基本的にはスペインの方が良かった。だが最大のチャンスは我々のアリエン・ロッベンにあった。普通ならああいう状況で彼が得点を決めている。しかし今回は運が味方しなかった」

「2位では喜べない。オランイェのWKでの歴史で最高の順位に並んだとしても、全く関係ない。我々は何も手にしていない。この一体感があり熟成したチームは2位よりも上の順位が相応しかったと思う。このスペイン戦の敗戦は私の人生すべてに影を落とすものだ」

ラファエル・ファン・デル・ファールト

「ああ、ゴールの前にはCKの笛が吹かれるべきだったし、ゴール直前のイニエスタは多分オフサイドだった。でもスペインも良かった。スペインは最初の1分から果敢にフットボールをしようとし、僕らは苦しい時間を過ごした。少し僕らが上手く行き初めて、実際アリエン・ロッベンが先制できたはずだった。残念ながら彼は決められず、我々は延長後半4分前にゴールを許してしまった。主審が状況を十分に判断しなかったのは残念。だが僕らは主審にではなく、強いスペインに負けたんだ」

ロビン・ファン・ペルシ

「主審にはお願いだからしっかりやって欲しかった。延長が終わる4分前、CKがあったのは間違いないし、ゴールの前、イニエスタオフサイドだった。さらにイニエスタはファン・ボメルに報復行為をしており、彼は明らかにレッドカードを受けるべきだった」

「とても辛い、ハイティンハへのレッドカードの後も僕はまだPK戦のことを考えてヴェレルトカンピューンになれると思っていた」

コメントは少しずつ・・・