最下位RKCに対して攻撃的な起用を行ったマリオ・ベーンだったが、この日もフェイエノールトは思うように攻撃が出来ず、前半最大のチャンスはRKCのデ・ケウレラールとブーリフテルにあったが、どちらもロブ・ファン・ダイクがしっかりと反応してセーブ。フェイエノールトはボールは持てるもののRKCのプレスの前になかなかゴールに近づけず、数回あったハーフチャンスでビセスワールの突破からトマソンが狙ったがヒットせず、ワィナルドゥムの切り込みからのシュートは枠を外し、マカーイは遠目から狙うしかなかった。
しかし後半開始直後のチャンスにペナルティ・エリアの大外で待ち構えていたトマソンが素晴らしい反応を見せ、浮き球をボレーしたボールは美しい弧を描いてGKとクロスバーの間に吸い込まれていった。これで優位にゲームを進められると思ったフェイエノールトだが、実際残り時間攻撃していたのはほとんどRKCだった。終盤にはランツァートがハンス・ムルデルへ背後からのタックルで一発レッド。RKCの監督ブロートは即FWを投入し攻めにかかったが、マリオ・ベーンもケフィン・ホフラントを入れて堅固な3CBで残された時間を凌ぎきった。
先日エクセルシオールから引き抜いたミッチェル・スヘットがデビューした。
RKC Waalwijk – Feyenoord 0-1
Scoreverloop: 48’ 0-1 Tomasson
Scheidsrechter: Van Boekel
Geel: De Vrij, D. Mulder, Luirink
Rood: Landzaat (84’)
Opstellingen:
RKC Waalwijk: Levita; D. Mulder, Colin, Luirink, Metaj; H. Mulder, Agustien (86’ Berger), Di Gregorio (58’ Benschop); De Ceulaer (77’ Vorm), Idabdelhay en Boerrigter.
Feyenoord: Van Dijk; De Vrij, Vlaar, Bahia, De Cler; El Ahmadi, Tomasson (86’ Hofland), Fer; Wijnaldum, Makaay (69’ Landzaat) en Biseswar (79’ Schet).
マリオ・ベーン
「今日は勝とうとする意志が弱かった。ペースが遅すぎたし、ウィンガーがインサイドへ寄りすぎていてまったくチャンスを作れなかった。前半は観るべきものはなかったと言っていい」
「先制した後に我々は試合を決めなければならなかったはずだが、それができなかった」
ランツァートへのレッドカードに対しては 「イエローでも良かっただろう。日曜のAZ戦へ向けて他の選択肢を考えなければならない」
「終盤はロブ・ファン・ダイクが何本か良いシュートを止めてくれた。とにかく、良いプレーではなかったが3pts取れたのは幸運」
ヨン・ダール・トマソン
「ホントに美しいゴールだったね。私はどういうゴールの仕方でも気にしない人間だけれど、我々にとってはこの試合数少ない美しい瞬間の一つだっただろう」
「ランツァートがレッドカードを受けたのと同様のプレーはこの試合何度かあったけれど、罰せられてはいなかった」
ランツァート
「あのファールでイエローはあっても、レッドはないと思う。私がボールへ行くつもりだったのは映像を観れば明らか。ピッチを出た後はRKCが得点しないことをひたすら願った」
苦戦しました。マカーイ、ビセスワールを久しぶりにスタメンに戻して活性化するかな~と期待しましたが、やっぱり崩しの工夫ができる選手がいないというか、連携が無く個々のアタックに頼るだけなのでやっぱりゴールに近づけません。ワィナルドゥムはそれなりに終盤まで頑張っていたし、ビセスワールも相変わらずだなぁと思いながらも、自信喪失気味のシセよりはマシな気も。
でもこのままトマソンの決定力に頼るだけではいくらなんでも寂しいですね。最近まともに崩してのゴールを観てないような気がしますよ、マリオ。