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冬の移籍市場、オランダの注目株

AZの悲劇はについては「もう何も言うまい」、ということで土曜のアドフォカートの初陣に期待して、そろそろ冬の移籍市場でいろんな噂が出ているのを今後の方向性を見てみましょうか。

この冬の注目はなんと言っても「スアレスアヤックスに残るのか?」

今週いきなりDe Telegraafが「チェルシーが来年夏の移籍でサイン」とニュースを流しましたが、速攻でスアレスアヤックスが否定。"Voetballer van het Jaar"(De Telegraafの採点での年間最優秀選手。この手のものではオランダでは最も権威がある賞)と得点王へ向けてひた走るスーパーなFWで、もはやオランダでは毎試合向かうところ敵無し状態。いつでもビッグクラブに行ける状態かと思われます。

アヤックススアレスも今シーズンは残留と明言していますが、アヤックスの財政もそれほど楽観的なものではなく、欧州のビッグクラブから高額なオファーが来た時に断れるかどうかは歴史を見ても甚だ疑問。つまり問題は「ビッグクラブが現時点でどれだけの額を払うか?」次第です。フンテラールが諸々計2700万ユーロ。アヤックスはこの値段では売らないと言ってますが、実際のところ2500万ユーロくらいからでも可能性があるのではないかと。これだけの値段を払ってこのアヤックスのスターを買うクラブはこの冬現れるでしょうか・・・?

次はVVVの日本人スペルマーカー(英:ゲームメーカー)、ホンダ ケイスケの去就。

今日早速ニュースが流れました。

「複数クラブがこの冬 ホンダ獲得の意向を伝えている」

VVVのアシスタントコーチ Wil BoessenがクラブTVで発言。 Hai Berden会長は最近ホンダが今シーズンは黄色のユニフォームを着続けると語ったが、 興味を持ったクラブが交渉の席に着いた場合、ホンダを引き留められるかどうかは疑わしい。 http://www.voetbalprimeur.nl/site/nieuws/120838/Clubs_melden_zich_voor_wintertransfer_Honda.html

エールディヴィジでの活躍から行って1000万ユーロを払うクラブはいくつかあるでしょうから、あとはホンダ本人の意思次第。WKまでフェンロに腰を据えるかどうか。

で、問題の我らがフェイエノールトのスペルマーカー、デ・グズマン

長らく膝の怪我でピッチを離れていたもののこの夏、完全復帰。決定的な働きを見せるも第9節RKC戦で再び負傷し、最近ようやく練習に戻るもまだ出場には至らず、という状況。とにかく来年夏には契約が切れるのでこの冬に売るしかありません。財政難のフェイエノールトにとってはそれなりの移籍金が見込めるこのチャンスは逃せないのです。夏にはバレンシアチェルシーなどから話が来たものの結局具体的なところまで行かず。能力は確かなものの怪我がちな22歳を買ってくれるクラブは現れるかどうか。

国外へ出て行きそうな大物はまずこの3人ですが、もう一つ注目がAZ陣の行方。

デンベレ、エル・ハムダウイらに移籍の可能性があった夏には結局デ・ゼーウの移籍のみに終わったものの、その後スポンサーのDSB銀行が破綻。クラブは「運営には問題ない」と言っているものの、まだ新しいスポンサーは決まっておらずこの冬の動きは一体どうなるのかまったく見通しがつきません・・・。今シーズンここまで不調のデンベレ、怪我でしばらく離脱していたエル・ハムダウイですが高額オファーが来れば移籍はあるでしょう。

あとはフェイエノールトのベテラン陣、特にマカーイ、ホフラントにはベンチメンバー扱いに限界を感じており移籍の可能性あり。またアヤックスは夏に整理し損ねた余剰人員があまりにも多く、この冬は確実に処理する必要しなければならないでしょう。早速今日チビタニッチのメキシコ CF Pachucaへの1年間レンタルが決定。サラリーもほとんど払ってくれるという美味しい話でした。残るは昨年買ってヨング生活のヴィーラールト(NECが欲しがっている)、スノ、オレゲル、オガラルら。さらにヨングにはトップチームに上がれず時間を過ごしているサルポン、ブリント、マルティナ、ゼーヘラールとリストが続きますが、彼らは国内レンタルで経験を積ませることになるでしょう。

PSVも大きなセレクションを抱えていますが、いまのところ冬には大きな動きはせずに「今シーズンはこのままいく」との事。でも分かりませんが。ヨングで腐っているマルセリスは外に出して空気吸わせた方が良いんじゃないかと・・・。

もう1人気になっていたのがADOのスペルマーカー、人気選手リッキー・ファン・デン・ベルフ。

夏に故郷デン・ハーグへ念願の移籍もチームにフィットできず、試合に出てはFKがバーに当たり、レッドカードを受け、ついには監督のアッテフェルトと衝突してセレクションから外されると踏んだり蹴ったりな前半戦。それでもチーム内外の期待の声からアッテフェルト、キャプテンのダニー・バイス、ファン・デン・ベルフの3人で話し合いを持ち、今日めでたくセレクション復帰が決定。リッキー本人も反省のコメントをしており、これでこの冬の移籍は無くなったか。

国内の移籍では小さな移動だけで例年通り静かな冬になりそうです。今のところ大金を使える能力があるのはPSVユトレヒト、トゥエンテ、多少無理してアヤックスというところ。でもアヤックスは監督のヨルが昨年のファン・バステンの3.500万ユーロの無駄遣いを批判したばかり。大物の移籍はホンダが国内移籍しない限り無いかと思います。