Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

2010-2011冬の移籍市場だいたいのまとめ

例年通り静かな冬、ながら昨年よりは活気、話題に満ちていた今年の冬の移籍市場だった。

KNVBのもとで130人が移籍 特に慌ただしい最終日は昨年よりも15人多い49人が移籍した。 昨冬に移籍したのは90人のみと考えると活況をていしたと言えるが、2009年は153人とかなり多かっく、また約半分の59人がレンタル市場の硬直化は変わりない。

 

国外に出たスター選手はPSVアフェライアヤックススアレス。ついでにアヤックスエマヌエルソンPSVのジュジャク、トゥエンテのルイスとテオ・ヤンセンアヤックスのエル・ハムダウイらも噂は昇ったがオファーは来なかった。

 

この冬最も大きな話題となったのはなんと言っても「ドスト騒動」。昨シーズン ヘラクレスでブレイクした長身スピッツは大きな期待と共にフリースラントへ移籍したが、ヤンスの要求に応えられず、ヴィクトール・エルムにポジションを奪われベンチ生活に不満を募らせていた。そこに前々から関心を持っていたアヤックススアレスの抜けた穴を埋める得点源として白羽の矢。しかしヘーレンフェーンヘラクレスに払った3.5milのほぼ倍額を要求した事から交渉は手詰まりになると、最終日を前にドストがKNVBに調停を要求。さらにアヤックスユトレヒトメルテンスも補強候補としてオファーを出していた事から騒然とした最終日となった。

 

調停の場でドスト側はヘーレンフェーンの交渉のやり口を非難したが、当然受け入れられる事はなく棄却。その後もアヤックスでメディカルチェックを受けつつクラブ間交渉の成り行きをまったが結局最後までヘーレンフェーン側が折れずにこの冬の移籍は実現しなかった(その後来夏の移籍で口頭合意という一部報道)。またアヤックスメルテンスへのオファーもユトレヒトの要求額と開きが大きく交渉まで至らずに終わった。

 

静かな冬の中で積極的な動きを見せたのは残留争い中のフェイエノールトフィテッセエクセルシオール、VVVなど。

フェイエノールトは現在チーム一のサラリーを白っているエル・アマーディをドバイへレンタル放出。昨年末にフリーで獲得していたファン・ベウケリングに加え、AZから倹約が残り半年となったスヴェルツ、さらにハンガリーの第2のジュジャクことシモンをレンタルし、最終日にボルシア・メンヘングラッドバッハから元ローダJCのコントローラー メーウウィスを、トゥールーズからデンマーク代表のスピッツ ラーセン、アーセナルから日本のトップタレント ミヤイチをレンタル。カスタイニョスの来夏のインテル移籍も決まったが、例のごとく1ユーロも市場に投入できない状況の中、左利きDFに懸念が残る以外は合格点の補強で後半戦に期待がかかる。

 

ジョルダニアのもとで誰の目にも無謀な3年計画を推進中のフィテッセはこの冬のセレクション入れ替えに必死。スプロケル、ドロスト、ニルソン、プライム、キングストン、イェネルらを放出、右往左往したバラジテも結局アーネムを去った。その一方で日本のSB ヤスダ、ナイジェリアのウィンガー ハルナ・ババンギダを、バルセロナ・ユース出身のMF リベロラ(レンタル)、さらにコートジボワールスピッツ ボニーを獲得。改革に不満を除かせていたグループの多くを排斥しクラブのカラーは完全に失われたが、残るはフェレールの腕次第か。

 

VVVはファン・ダイク解任の後にトゥエンテからフイチェビッチ、PSVからオー炉、ヘーレンフェーンからエル・アクシャウィと計算の立つ選手たちをレンタル。日本のウィンガー クレンにも期待がかかる。その一方で期待に応えられなかったヴィアナをポルトに戻し、昨シーズンからの変化にモチベーションを失ったベテラン パーウェが引退し、DFラインの問題は手つかずのまま。

 

エクセルシオールアヤックスからゼーヘラール、ヘーレンフェーンからロールダ、 Hibernian FCからデ・フラーフをレンタル。さらにフリーのドイツ人MF バルテスを補強。アヤックスからスクもレンタルしようとしたが、ドスト騒動の混乱で機を逸した。

 

上位陣は例年通り軒並み静かな冬。

現在首位のPSVはチームの中心アフェライが去り、アムラバトもトルコへ。厳しい財政状況のために補強には動けず、ジュジャクが2015年まで契約延長した事が唯一の明るいニュースと後半戦に向けてやや苦しい見通し。

 

エールディヴィジで唯一財政状況の明るいトゥエンテはこの冬も無駄のない万全の動き。フイチェビッチにレンタルで経験を積ませ、カーニーの怪我で層の薄くなった左バックに強力なフィジカルを誇るオニエヴを獲得。スアレスが去った今エールディヴィジ最高の選手となったルイス、同じくアフェライが去ってエールディヴィジ最高のスペルマーカーであるテオ・ヤンセンも前向きに残留と2連覇へ向けて順調。

 

アヤックススアレスという絶大な存在が去り、高額を投入できずに大きな補強も無し。

 

フローニンゲンナポリなどからオファーのあったマタフスが無事に残留。

 

その他に目立ったのはユトレヒトがスパルタからストロートマンを獲得。ウィンターストップ明けのアヤックス戦でいきなりマン・オブ・ザ・マッチ、オランイェのプレセレクション入りなど輝きを見せている。

 

ローダJCフィテッセで居場所を失ったプライム、NACは同じくイェネルをレンタル。

 

NECはシェーネの復活で出場機会の無くなったフェズラウをレンタルバック。フレミンクスにはいくつかのオファーが届いたが、エールディヴィジトップスコアラーとしては低すぎる額だった。

 

ヘーレンフェーンはスモールセレクション化を推進。エル・アクシャウィ、エリユヌシ、パパドプロスら余剰戦力を放出、出場機会の無いロールダはエクセルシオールへレンタルした。