フェイエノールトは日曜午後にエールディヴィジ7連勝目。この日誕生日を迎えた監督 ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストのチームはFC トゥエンテとのアウエーゲームで難しい午後を送ったが、終盤に2回ゴールを破る。エリック・ボテギンとニコライ・ヨルゲンセンのゴールによって0-2で勝利、コップローパーのフェイエノールトはアヤックスとの5pts差をキープしている。
デ・フロールシュ・フェステでゴールがほとんど生まれない午後になるのはすぐ明らかに。FC トゥエンテは出だしから自分たちの陣地に下がって主導権を明け渡したが、フェイエノールトのコンビネーションにはトゥッカースを本当に苦しめるだけのスピードもクリエイティヴィティも無かった。さらに試合前に監督が重要な役割を担うと予想していたスティーヴン・ベルフハイスとエルジェロ・エリアも対面の相手をほとんど抜くことができず。
この両バイテンスペーラーの早めのクロスから前半の唯一のチャンスが生まれる。まずベルフハイスの出したボールが飛び込んだエリック・ボテギンに合うも、シュートは良いポジションを取ったGK ニック・マルスマンに防がれる不運。さらにエリアのクロスからディルク・カイトがシュートしたが、ゴールライン上でクリアされてしまった。
フェイエノールトはトゥエンテの素早いカウンターに用心しなければいけなかったが、ロッテルダマースのボールロストから数回それが起きてしまう。さらにフェイエノールトがライン間のスペースを空けすぎたことにもホームチームは助けられた。オフサイドがしっかり取られたことで数回の大チャンスを無駄にした後、ディラン・ライスが27分に前半最大のチャンス。しかし全身全霊を掛けた彼のシュートに対し、テレンス・コンゴロがホームチームの先制点を見事に防いだ。
このチャンスがトゥエンテに自信を与えたようで、チームはHT前後から次第に守備的姿勢を脱ぎ捨ててゆく。しかし後半出だしにマテウス・クリフのシュートはブラッド・ジョーンスの守るゴールの上に飛んだのが最も大きな成果で、トゥッカースがこれ以降ゴールに迫ることは無かった。
カイトに代えてイェンス・トールンストラが投入された最後の30分間でピッチ上の力関係は元通りに修復。トゥエンテは再び下がり、フェイエノールトは人と力でその守備を何とか破ろうとした。なかなか上手く行かなかったものの、残り15分でエリアがようやく対面の相手をかわし、ボテギンが至近距離から左足でゴール。
エネス・ウナルが同点ゴールに迫った後、フェイエノールトは終了3分前に試合を決める。この時までほとんど見せ場が無かったニコライ・ヨルゲンセンがニアを突くシュートでマルスマンを驚かし、アウエーボックスを歓喜で爆発させた。
FC Twente - Feyenoord 0-2
Scoreverloop:
75’ Eric Botteghin 0-1
87’ Nicolai Jørgensen 0-2
Scheidsrechter: Dennis Higler
Gele kaart: Terence Kongolo
Opstellingen:
FC Twente: Nick Marsman; Hidde ter Avest, Joachim Andersen, Stefan Thesker, Jeroen van der Lely (73’ Yaw Yeboah); Kamohelo Mokotjo, Fredrik Jensen, Mateusz Klich; Dylan Seys (85’ Enis Bunjaki), Enes Ünal, Oussama Assaidi (66’ Dejan Trajkovski).
Feyenoord: Brad Jones; Rick Karsdorp, Eric Botteghin, Jan-Arie van der Heijden, Terence Kongolo; Karim El Ahmadi, Dirk Kuyt (62’ Jens Toornstra), Tonny Vilhena; Steven Berghuis, Nicolai Jørgensen, Eljero Elia (76’ Bilal Basaçikoglu).
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「いや、苦しくは無かった。特に最後の30分間は優勢だったし、ゴールは決まると感じていた。そして実際2回決まった」
「トゥエンテはコンパクトで試合に多くのエネルギーを注ぎ、我々のミスを待ち構えていた。我々はボールを持った時にラストパスを早く出そう焦ってしまい、そのせいでトゥエンテのカウンターに対して我々が守備がオープンになりすぎて、チーム全体での守備ができていなかった。HTにカリムとトニーを横の並べて組み立てを確実にするように修正し、後半はかなり良くなった。プレーテンポも上がり、ゴールも見れた」
「この難しいアウエーゲームでこの勝利はとても嬉しい、というのはシーズンのこの段階では控え目な表現だ。我々は辛抱強さだけでなく、ファイティング・スピリットも示している。このチームはお互いのためにファイトでき、それが我々を負けにくくしている。さらに守備陣は非常に安定していて頼り甲斐がある。また無失点に抑えられたのは大きな自信になる」
交代策について
「トゥエンテに疲労が見えたし、イェンスはライン間の通勤者。彼の走力で我々はトゥエンテを破壊することができた。彼は良くやってくれたよ。エリアは今週あまりトレーニングできていなかった。彼にも疲れが見えたが、最後の1分で決定的仕事をしてくれた」
選手起用について
「外される選手を犠牲者と呼ぶべきか私には分からない。先週はテレンス、今日はイェンス。私がしているのは選択。しかしトールンストラは途中出場でとても良くやってくれた」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/28751/van-bronckhorst-je-voelde-dat-die-goal-ging-vallen
カリム・エル・アマーディ
「ああ、難しい試合だったね。でもカウンター以外では僕らはほとんどチャンスを与えていなかった。トゥエンテのカウンターで危なかった理由?僕らは前にプレッシャーを掛けようとしていたけど、前半は全員がそれを上手くやれていなかった」
「個人的にも何とかうまくやり抜けたよ。でも僕らは勝ったしまた無失点。トゥエンテはここでアヤックスにも勝っているから、0-2勝利なら満足できる」
https://www.fr12.nl/nieuws/40939-el-ahmadi-niet-iedereen-deed-mee-bij-drukzetten.html
エリック・ボテギン
「僕にとっても、みんなにとっても素晴らしい勝利。心配はしていなかったよ。ゴールは決まると感じていた。僕らは今シーズン終盤に何度も得点を決めている。だから我慢し続けないといけないんだ。僕らはコントロールできていたし、多くのチャンスは与えていなかった。我慢することが重要」
「僕は10歳の頃はFWだったんだ。守備が上手くてすぐ後ろに下がったけどね。エルジェロがマークを外したら低く強いボールを5mラインとペナルティ・スポットの間に出すという約束があるんだ。だからそこには常に誰かいないといけない。今回はそれが僕だった。CKの直後だったおかげでね」
「前半はトゥエンテが僕らの予想とはちょっと違ったプレーだったんだ。だからシステムを別の物に切り替えなければいけなかった。前半は苦労したけど、後半は解決したよ」
https://www.fr-fans.nl/nieuws/28752/zij-speelden-iets-anders-dan-wij-hadden-verwacht
https://www.fr12.nl/nieuws/nieuws/40946-botteghin-natuurlijk-was-ik-ooit-een-spits.html
イェンス・トールンストラ
「ベンチスタートを言われるのは面白いものではないし、もちろんガッカリ。でもカリムは多くのクオリティがあるし彼はスタメンで出るべきなの示してきた。だから僕は自分の役割を引き受けるしか無い。もちろん誰だって自分はプレーすべきと思うもの。良いプレーをしていないならより理解できるけど、僕は自分でも良いプレーをしていたと思う・・・ でもまぁ僕は今日も良かったと思うし、僕らの目標は全員で今シーズンを勝つこと。だからより大きな目標を考えないと」
https://www.fr12.nl/nieuws/40947-toornstra-als-ik-niet-goed-speel-kan-ik-het-beter-begrijpen.html
エルジェロ・エリア
「今日はあまり1対1の状況になれなかった。かなり長い時間一つのアクションか巻いたクロスを送るだけで辛抱していた。上手くアクションを起こせるチャンスが来た時にそれをしっかり成功させないといけないということ。上手くいってくれたよ」
「交代はハムストリングがちょっと痛み始めていたから。ハムストリングのせいで今週はフルにトレーニングできなかった。でも今日は全力を尽くしたよ。出ている間にまだ決定的な仕事をできて良かった」
「僕らはいつも通り我慢し続けた。僕らの守備陣は堅固だし、僕らがいつも多くのチャンスを作れているのも分かっているからね。良い結果を得るためにファイトし続けて、それが報われた」
https://www.feyenoord.nl/nieuws/nieuwsoverzicht/elia-we-zijn-geduldig-gebleven
端的なカリムのコメントとなるべくチーム全体の責任として問題を捉えるジオのコメントでそれぞれの性格が良く出ています。個人的にはボール失った時に上がっていないDFラインが悪いという単純な話ですが、ボテギンとヤン・アーリーにそこまで求めるのが酷なのも確かで、なるべく悪い形でボールを失わないようにチーム全体で押し上げられる攻撃の仕方を志向しているのが今の攻撃の形でしょう。まぁそもそも組み立てが低調ですが。
前半はだいぶカウンターで崩されて、途中からかなり危うい雰囲気も。過去にこういう流れで崩壊したこともありましたが、まぁ相手が決められなかったこともあって崩れずにしっかり凌ぎ切れたのがこれもまた今の良い流れの結果か。後半はちゃんと修正できて後はゴールを待つだけ、というところで今日もエリアが仕事してくれました。あれ以外後半ほとんど消えてたんですが。最後はニコライが豪快に決めて勝利。
普通に見ればイェンスの活躍度は大きく、スタメンから外す理由は全く無いところですが、まぁ前線を固定したいのも確か。で、ジオにディルクを外せないのもまぁしょうがないでしょう。ただ結果的には今日は右サイド イェンスの方が効果的だったでしょうね。
来週は土曜にフローニゲン-thuis. 第1節でアウエー大勝した記憶がありますが、相手もやり方を変えているのでまた違った試合になるでしょう。