フェイエノールトはELの冬越えがかかる木曜のFenerbahçe戦へさらに自信を得て臨むことができる。日曜にスパルタ･ロッテルダムをホームに迎えたコップローパーはニコライ･ヨルゲンセン(2x)、トニー･フィレーナ、イェンス･トールンストラ、エリック･ボテギン、エルジェロ･エリアのゴールで6-1と文句無しの勝利。
ジョヴァンニ･ファン･ブロンクホルストがこのスタッツダービーのシナリオを自ら書いて構わなかったなら、まさの日曜午後のデ･カイプのような展開になった可能性が大きいだろう。フェイエノールトはこの試合に多くのエネルギーを注ぎ、プレーをコントロールし、スパルタ相手に何度も美しいゴールを決めて見せた。さらに後半早々に試合を決めたことで、監督はFenerbahçe戦に向けて選手数人を休ませることもできた。
前半は主に個人個人のクオリティによってフェイエノールト優勢の展開に。チームはコンビネーションから大きなチャンスを作ることができなかったが、2つの綺麗なミドルシュートにとってフェイエノールトは街のライバルを引き離してHtを迎えることができた。
前半半ばに上手くボールを追って奪ったフィレーナがそのままスパルタ･ゴールに遠目から狙うと、強烈なシュートはゴール左隅に吸い込まれた。フィレーナにとって今シーズン3点目がチームの先制点に。
その15分後に続いたトールンストラのゴールはさらに美しかった。臀部を使ったリック･カルスドルプとのワンツーでボールを受けると、遠目からそのスリッパでの一撃でGK ロイ･コルトスミットを驚かせた。
トールンストラは60分過ぎのフェイエノールト3点目のベースにもなった。カルスドルプのパスで完璧にマーカーを外すと、ダイレクトでのゴール前へのクロスをしっかり待ち構えていたヨルゲンセンは触るだけで良かった。
これでスタッツダービーは決まり、残り30分はフェイエノールトがどれだけ得点を重ねられるかだけが問題に。チームはシモン･グスタフソン、ビラル･バサチコグル、ミヒル･クラーメルをピッチに投入したことでほとんどガスを抜くことも無かった。
スパルタは精力的なフェイエノールトの答えを見つけることができず、最後の笛を聞いて安堵しただろう。その時点でホームチームは6ゴールをスコアボードに刻んでいた。60分過ぎにヨルゲンセンが抜け目ないシュートでGKの裏をかいて自身この午後2点目。10分後にはヤン･アーリー･ファン･デル･ハイデンのパスからエリック･ボテギンがヘディングでフェイエノールトの5点目を決め、最後はエルジェロ･エリアはロスタイムに正確なシュートをGKを破って締めくくった。
その直前にはトーマス･フェルハールがそれまで無力だったスパルタの名誉を守るゴールを決めたが、彼のヘディングのゴール以外はフェイエノールトにとってケチの付けようのない午後となった。
Feyenoord - Sparta Rotterdam 6-1
Scorverloop:
24’ Tonny Vilhena 1-0
43’ Jens Toornstra 2-0
59’ Nicolai Jørgensen 3-0
64’ Nicolai Jørgensen 4-0
73’ Thomas Verhaar 5-1
90’+2’ Eljero Elia 6-1
Scheidsrechter: Bas Nijhuis
Gele Kaarten: van der Heijden (Feyenoord), Dijkstra, Vriends (Sparta)
Opstellingen:
Feyenoord: Brad Jones; Rick Karsdorp, Eric Botteghin, Jan-Arie van der Heijden, Miquel Nelom; Karim El Ahmadi, Dirk Kuyt (65’ Bilal Basaçikoglu), Tonny Vilhena; Jens Toornstra (69’ Simon Gustafson), Nicolai Jørgensen (76’ Michiel Kramer), Eljero Elia.
Sparta: Roy Kortsmit; Denzel Dumfries, Bart Vriends (60’ Paco van Moorsel), Michel Breuer, Rick van Drongelen; Kenneth Dougall, Stijn Spierings, Mart Dijkstra; Loris Brogno, Zakaria El Azzouzi (60’ Mathias Pogba), Craig Goodwin (75’ Thomas Verhaar).
ジョヴァンニ･ファン･ブロンクホルスト
「今日のような内容で勝利を収めたなら、それが十分物語っているだろう。スパルタに6-1勝利なら良い結果だし、大勝と言える。相応しい勝利だ。今日は勝てたことが大きい。選手たちは自分たちが相応しい位置にいるという良いシグナルを得られたからね」
「途中出場の選手たちもゴールを決め、プレッシャーを掛けようとしっかりやる気を見せてくれた。それが1試合を通して見れたよ。エネルギーを注げば結果は自ずと付いてくると私は前もって言っていたし、選手たちがそのとおりのプレーをしてたのが嬉しい。これが我々ができるプレーの仕方。それを今日は見事に示すことができた。相手に一瞬も何か得られるというフィーリングを与えなかった。
「前半スパルタが非常にコンパクトでカウンターを狙っていた。なかなかその壁を崩せなかったが、そういう状況では時に遠目からのシュートでの運も必要。我々にはそれができる選手たちがいるし、トニーとイェンスのゴールは多いに役立った」
「トニーはゴール後に母親のことを想って感情的になっていたし、エリックもブラジルの飛行機事故の犠牲者のことを想っていた。感情はフットボールの一部であり、今日の我々はそれをしっかり良いプレーで示した」
「最も美しかったゴール？イェンスのは見事だったと思う。美しいボレーだ。HT直前でスパルタにとっても痛手だったしね。イェンスは我々にとって非常に重要な存在。ゴールでもアシストでも彼は重要だ」
「得失点差が重要な役割を果たし得ることはみんな知っている。もっと取れるチャンスがあるならそれを決めなければいけない」
「木曜は我々にとってフィナーレのようなもの。するべきことは分かっている。今日の勝利は大きな自信になるし、それを実現するために我々は全力を尽くす」
https://www.fr12.nl/nieuws/40074-van-bronckhorst-blij-een-verdiende-uitslag.html
ディルク･カイト
「ゴールは1点でも多いに越したことは無い。得失点差が決め手になるかもしれないからね。スパルタは今日は大量失点の用意万端だった」
「メディアが何を言おうと僕はなんとも思わないよ。彼らはフェイエノールトに対して恨みのような気持ちがあるかもしれない」
http://www.fr12.nl/nieuws/40071-kuyt-de-media-hebben-misschien-wat-rancune.html
エリック･ボテギン
ゴール後のジェスチャーについて
「今週起きたことは信じられないこと。彼らのために何かしたかったんだ」
「でもブラジルにとって尋常で無い週なことに変わりは無い。僕の妻はあのチームの選手の多くの婦人と知り合いでもある」
https://www.fr12.nl/nieuws/40073-botteghin-een-bizarre-week-voor-brazili%EB.html
イェンス･トールンストラ
「僕のゴールは最高に上手く決まったけど、トニーのなど他のゴールも美しかったと思うよ。僕のシュートはもっと強く蹴ろうとしたんだけど、綺麗にGKを超えてくれた。今日の僕らは何度も美しい攻撃をして、美しいゴールを決めたし、この数週間の分を多少取り戻せたね」
「僕らは自信を持っているし、メディアも最初は良いことを言っていた。今日は良い記事を書かせられると思うよ。僕は決して口に出さなかったけど、みんながちょっと疑っているのは分かっていた。だからこれだけゴールを決められたのは良い気分」
https://www.fr12.nl/nieuws/40075-toornstra-bescheiden-ook-die-andere-doelpunten-waren-mooi.html
久々に良い内容で大勝です。ここ数週間低調だったので一安心というか、嬉しい勝利。
カウンター狙いの相手にポゼッションが7割以上だったので、相手の組み立てにハイプレッシャーを掛けるという訳でも無かったですが、ボールを持っていない時のエネルギッシュさは十分感じられる内容。特に組み立て時じ前の選手たちが上下に良く動いてパスコースを作ってたのがとても良かったです。これを維持できると強いんですが、前半途中ややgdgdになりかたところでトニーが先制したのが大きかった。後半もスパルタが前に出始めてやや競り負けるシーンが増えてきた展開から唐突に3点目と、要所で流れを引き寄せる運もありました。
まぁ今日はだいたいみんな良かったですが、特にトニーとニコライが出色の出来。先週いろいろ言われていたトニーは久～しぶりにハイパフォーマンスを発揮してくれて、これならクラーシが必要と大きな声で言われずに済むか… ニコライはいつも以上に精力的に動いてボールに触り、さらに2ゴール。特に2点目はああいうのを決められるスピッツがいると助かるという典型的なものなので、今後さらにゴールが増えると良いですが。イェンスが良いのはいつもどおり。エリアも相変わらず足下でしかボールを受けないものの、今日は良いアクションがいくつもあってゴールもゲット。でもまだまだなんとも言えず。
次のFenerbahçe戦もこの流れでいけばノーチャンスでは無いでしょうが、まぁ大事なのは次節のAZ-uit…
