もしフェイエノールトのユース選手たちが「出ていった方が良い」と言われているなら、金曜のヴェレルトカンピューン スペインとのWK初戦に向かおうとしている二人、ダリル･ヤンマートとヨルディ･クラーシを見るべきだ。「多分僕らは、ファイトし続けることでトップへのドアは再び開かれるんだというお手本だろうね」
サインを求めてそのチャンスを争い、写真をねだる。ダリル･ヤンマート(24)とヨルディ･クラーシはPaniniのアルバムを手に必死になるブラジルの子供たちを微笑みながら見つめていた。彼ら二人もかつては大喜びでステッカー･アルバムを埋めていたのだ。
オランイェはスペイン戦へカウントダウンに入っている。ヤンマートの出場は間違いなく、クラーシもとナタン･デ･グズマンの怪我を受けて出場の可能性がある。WKでオランイェのスタメンに。この二人がフェイエノールトのユースでプレーしていた時、それを予想した者はまず誰もいなかっただろう。共にファルケノールのピッチでは最も才能のある選手たちとは見られずに、ヤンマートは憐れみを受けられずに出ていかなければならず、クラーシも同じアドバイスを受けたが、最後の最後でファルケノールから出て行く事を避けられた。
「ヨルディも僕も実際出ていくしかなかったんだ」とヤンマートは振りかえる。「でもそれを言ってもどうしようもないからね。多分、僕らは下を向かずにファイトし続けることでトップへのドアを再び開くことができるというお手本になるだろう」
トップ･フットボールで成功できるか振り落とされるかは、ほとんど正しい人たちに出会えるかどうかの運の問題だ。「いくつかの決断においてはそうだね」とクラーシは自身の経験から知っている。「間違ったステップを踏んでしまえば、そこでキャリアが終わることもある得る。そういう瞬間には背中を一押しされることは決定打になりかねないんだ。ダリルを見て見なよ。彼もフェイエノールトを出ていかなければならなかったけど、その時今の彼を想像できた人は誰もいなかっただろう？」
キャリア全てを決めてしまいかねない、数人の人物。ヨルディ･クラーシにとってそれは、ユース育成責任者として彼を気にかけてくれたステンリー･ブラルトだ。「それにはとても感謝している。彼がいなければ僕は絶対にフェイエノールトのトップチームに入れていなかったし、このWKにも来れていなかった」
WKのスタートが近づいている。ファン･ハールはヤンマートに重要な役割を与え、暫定的ながらクラーシも同じだ。「Rio de Janeiroのホテルルームに座りながら、時々実感するんだ。『ヨルディ、おまえはいまWKに来てるんだぞ』ってね。子供の頃はWKやEKの間中、何週間もオランイェの選手たちを追ってみたいと思っていた。でも今は他の22人と一緒にそれに出なければいけないんだからね」。トップ･フットボール選手たちをTVで見るだけだったのはクラーシにとってそれほど昔の事ではない。オランイェが南アフリカでWKフィナーレを戦った4年前の夏が、クラーシがエクセルシオールへ移った時だった。
ヤンマートもかつてはユース代表だったがEK出場を逃し、一片の雲もなくこう感じていた。「あの時に『これは僕がビッグトーナメントに出る唯一のチャンスだったのに』と思ったのを今でも覚えているよ」。しかしそれは違った。ヤンマートが自身『魔法のような』大会と呼ぶWKの前夜にいる。「9歳の時にTVでフランスでのWKを見ていたよ。両親と兄弟とほぼ全試合を観ていた。街中がオレンジ一色でね。Paniniのフットボールカードや、スーパーマーケットで貰える人形全部を集めていたよ」。今も子供たちが集めている同じカードには自分の顔が映っているというのは、未だにほとんど実感できていない。「ファンタスティックだね」
http://www.fr12.nl/nieuws/26463-clasie-en-janmaat-doorvechten-kan-deur-top-we.html
