先週金曜のオラン代表ではロッテルダマースが大勢を占めていた。試合開始時にはフェイエノールトとスパルタのユース出身者が6選手、途中出場の二人もマーススタットにルーツを持つ選手であり、注目すべき現象だ。
ジョン・デ・ヴォルフは大声で喧伝しようとはいないものの、いまのオランダ代表がロッテルダム・カラーなのは否定しない。「最近のオランイェのセレクションはいつもアヤックスの選手ばかりで、私は時々『あぁ、あぁ』と思っていたよ」とスパルタとフェイエノールトで現役時代を過ごしたデ・ヴォルフ。
もちろん近年のオランイェでロッテルダマースに重きが置かれていなかったのは奇妙な事でもない。ボンズコーチ ベルト・ファン・マルワイクにはWK2010の後も苦しむカイプ・クラブから選手を呼ぶだけの妥当な理由がなかった。しかしロッテルダムではアムステルダムとザイストとの繋がりは度々疑われており、時には感情的に、時には統計学的にも議論になっている。
しかしこの夏、ついにドラスティックな変化を迎えた。ボンズコーチ ルイ・ファン・ハールと右腕 デニー・ブリントはその視線をかつて無いほど港町の選手たちへと向けている。
フェイエノールト・ユースからはダリル・ヤンマート、ブルーノ・マルティンス・インディ、ヨルディ・クラーシ、リロイ・フェル、ロビン・ファン・ペルシ。数km離れた先のスパルタ・ユースからはニック・フィールヘーフェル、ケヴィン・ストロートマン、イェトロ・ヴィレムス。さらに怪我で参加していないステファン・デ・フライ。金曜に途中出場したロン・フラール、そしてディルク・カイトもフェイエノールトで長年プレーした選手であり、ヨリス・マタイセンもデ・カイプでの契約にサインしたばかり。
「ロッテルダムは誇りに感じているよ。長年に渡って、これだけ多くのここの選手たちがオランダ代表でプレーすることは無かった」と代表6キャップを持つデ・ヴォルフ。「私も二人の息子と、その友人たちと観に行くよ。みんなロッテルダマースがオランイェでプレーすることを素晴らしいことと思っている」