オランイェの試合が金曜と火曜夜に行われるようになり、その週末からプロフットボールが無くなって2年以上、いまだ慣れることがない奇妙な状況が続いている。代表選手たちを早く取り戻せるクラブの監督を別にすれば、誰も喜んでいないだろう。ADが3人のフットボール･ファンに意見を求めたが、彼らも代表戦は土曜と水曜に戻すべき、との意見で一致している。
「クレイジーなアイディアだった」とTV、ラジオ･リポーターのエーフェルト･テン･ナペルは代表戦の曜日移動についてコメント。「そもそも変えるべきではなかったんだ」
スポ－マーケティングの専門家 フランク･ファン･デン･ヴァル･バケもこの「失敗」について同意見だ。「視聴率の違いは誰が見ても明らか。これでお金も犠牲になっている。視聴者が少なければ広告収入も減るということ」
特に金曜の生活が変わったとテン･ナペル。「以前はみんな気兼ねなく代表戦を楽しみしていたが、今は金曜に用事があれば観る事ができない。これには決して慣れることはないよ」。監督 フォッペ･デ･ハーンも同じ感情を抱いている。「金曜か土曜か選べるなら私はもちろん後者を選ぶ。土曜ならみんなそれぞれお仕事場から戻って家でフットボールを楽しめる」
ファン･デン･ヴァル･バケ 「そもそもフットボールは週末の生活の一部。今の状況は馬鹿げている」
代表戦が移されたのは2010年秋。FIFAが出した理由は、代表選手たちをクラブに早く戻し、次の週末のリーグ戦へ向けての準備を早く行えるようにするためという実用的なものだった。
しかし長年ヨング･オランイェのボンズコーチを務めていたデ･ハーンは、水曜に代表戦をしても、彼らがクラブに戻ってしっかり調整をするだけの時間は十分あると考えている。「それに彼らは木曜にELをやっているじゃないか。そっちの方がリーグ戦までの時間はさらに少ない」
金曜夜に代表戦をするということは、プロフットボールの「空の」週末になるということであり、それは子供たちにとっても好ましくない。土曜夜にフットボールが行われるなら、他の国でも同じだろうが、オランダの数万人の子供たちは自分の国のチームのプレーを見てみたくなり、ベッドに入るのが遅くなる。デ･ハーン：「フットボールは信じられないほど人気があるんだ。我々はそれを絶対に保たなければならない。そのためには子供たちを取り込まないといけない。しかし代表戦のこのやり方は子供たちのためには全くなっていない。みんながこれを望んでいるのか、真剣に考えるべきだろう」
テン･ナペル：「どうしてもみんながこの愚かな日程を続けたいというのなら、少なくとも試合開始を7時か7時半にすべきだ」
