これまで6年間オランダのフットボールクラブからの誘いを断り続けたコ･アドリアーンセだが、ついにトゥエンテの新監督としてエンスヘデに姿を現し、会見を行った。誰もが聞きたかった最初の質問は、なぜ「トゥエンテのオファーを受けたのか？」だ。
「なぜトゥエンテだけオファーを受けたか？馬鹿げた質問だ。私はフットボール･トレーナーであり、トゥエンテはフットボール･クラブだからだ」
彼の行動原理は変わらずハッキリしている。
「私は人々に90分間フットボールを見た後、いつも幸せな気持ちで家に帰って欲しい。フットボールは劇場とは違う。Freekはいつも9得点するが、彼には相手もいないし逆風も無い。我々はいつも望むことを出来るわけではないが、それを求めて行く」
彼にとって最悪なことの一つは、試合終了15分前にファンが帰ってしまうことだ。
「誰も最後の15分間の年間チケットを持っていないのだろうか。一人でも帰ってしまったら嬉しくはない。そうなったら我々はほとんど何も見せられなかったということ。試合は最後の最後まで魅力的でないといけない」
6年間の国外生活を経てのオランダ帰還。
「私はホーランセ･スホールに合った人物。オランダのクラブはゴールを決めるためにフットボールをするからね。国外のクラブは違う。それに私は組織や組み立てを重視したいが、国境を渡ればそれはおかしな目で見られる」
1年契約ではあるが、長期政権の野望も。
「エネルギーがあり、幸せだと感じられて、ここに留まりたいと思う限り、あらゆる可能性がある。私の人生で最も長くても3年契約は無かった。お金は本質的なことではない。私がここに来たのはトゥエンテが素晴らしいクラブであり、カンピューンになろうとしているから。半年経ってお互いが合っていると思えば、私はもう1年契約にサインする。そのプロセスがエンドレスで続くこともあり得る」
監督引退は考えたことがない。
「私は今もエネルギッシュで野望に溢れている。いまオランダでは若い優秀な監督が出てきているし、私もそこに加われると思っている。トゥエンテがそのチャンスをくれたんだ」
過去に何度もオランダのクラブからのオファーを断ってきた。
「興味があったのはユトレヒトだけだった。あそこでは何年もプレーしたから。今も繋がりはある。それに私は全てを体験したようで、届かなかったものもある。そう、バルセロナかマンチェスター･ユナイテッド。それが私の理想郷だ」
いよいよ本当に姿を見せました。語り口も全然変わってません･･･。実際ピッチでどんなフットボールを見せるのか、非常に楽しみで、怖いです。
