日曜日に行われたエールディヴィジ第5節、「アクアリウム問題」から1年ぶりにブレダを訪れたフェイエノールトだが2-0で敗れ今季2敗目を喫した。さらに前半にルイジ・ブラインス、後半にアンドレ・バイーアが負傷交代し、ブルーノ・マルティンス・インディが一発レッドカードで次節のデ・クラシケルに大きな不安を残す結果となってしまった。負傷のエルヴィン・ムルデルに替わりGK ロブ・ファン・ダイクが今シーズン初出場で再びクラブの最年長プレー記録を更新。
スタンドではコル・ポットとベルタスが並んで観戦。ワィナルドゥムが左手首に包帯を巻いてプレー。
カリム・エル・アマーディとビセスワールがベンチにも入らず。マリオ・ベーンによるとエル・アマーディは金曜の練習でプレーが悪かったため。
開始2分にいきなりスヒルデルがコルカとのワンツーでエリア近くまで侵入し、追いかけたスハーケンが強引に止める。運良くボッセンは笛を吹かなかったがこのシーンがこの試合を象徴することに・・・
この日もすぐにロングボールを蹴ってしまい、なかなかフットボールができないフェイエノールト。逆に右サイドでコルカを度々フリーにしてしまい、危険なクロスを入れられる立ち上がりだったが、次第に自信を得て優勢にゲームを進めていく。
14分 自ら持ち上がって得た32mのFKをフラールが直接狙うが惜しくも枠の左。
16分スハーケンがスモロフとの連携でエリア内に侵入したがクロスは大きくファーに。直後今度はワィナルドゥムがデ・クレルのパスを受けてエリア内からシュートも大きく枠を外した。
17分フラールの素晴らしいパスがスモロフへ通ってCKをゲット。バイーアの上げた足がNACグデリの頭部を直撃したが大事には至らず。
22分ワィナルドゥムの素晴らしいプレーからゴール前のスハーケンにパスが出たがテン・ラウウェラールにボールを抑えられる。
24分ワィナルドゥムがスモロフとのワンツーを狙ってオープンスペースに飛び込んだがスモロフは自らシュートを狙いテン・ラウウェラールの正面。苛つくワィナルドゥム。
27分ホルヴァートとハイボールを争った後の着地でブラインスが右膝を痛める。
30分デ・フライのバックパスが弱くヒヤリとするがファン・ダイクが飛び出しクリア。
32分前線からのプレスの際にスモロフがホルヴァートへ余計なファールでイエローカード。
33分左サイド深い位置からのスローインからデ・クレルがエリア内に持ち込みシュート。惜しくもテン・ラウウェラールにセーブされる。CKのクリアからレオナルドのカウンターをファールで潰したデ・フライにイエローカード。
37分右膝の痛むブラインスを下げて、つま先に不安を抱えるシセを投入。左サイドに入りワィナルドゥムが念願のトップ下へ。
ボールは回るがなかなか決定機は作れないフェイエノールト。アモアが前半だけで5,6回オフサイドになり、両チームの微妙なタックルをボッセンが尽く流したこともあり、NACにもチャンスは与えず。前半終了直前にコルカのクロスにアモアに頭で飛び込まれた前半唯一の決定機もファン・ダイクがセーブし0-0でHT。
【ヤン・ファン・ハルストのHT解説】
フラールからスモロフに良いパスが通ってNACゴール前にスペースがあるのにスハーケンは右サイドで見てるだけでなんで走り込まないんだ。スモロフだけで速攻ができていない。
交代無しで後半開始。
49分ボールを持って周りの選手を探すライクスに対し後ろからボールを奪うワィナルドゥム。
51分レオナルドに飛びかかられてワィナルドゥムが左足を痛めるも大事には至らず。
55分スハーケンが得たCK。デ・クレルの蹴ったボールがバイーアの頭にあうも枠に飛ばず。
ゲームを支配し、ボールを回せるもののなかなかNACの守備を崩すプレーができないフェイエノールト。スモロフが多くシュートを放つもすべてミドルレンジから。
ルーリングが登場。即座にスハーケンへのタックルでイエローカード。
66分バイーアがアモアとロングボールを競り合った際にアモアの背中に乗ってしまい左足から落ちて膝を負傷、マルティンス・インディに交代する。
69分ルーリングが抜け出してエリア内に侵入するがフラールがタックルで止める。
70分スモロフのミドルレンジからの強烈なシュートもテン・ラウウェラールがセーブ。
スヒルデルに深くまでえぐられたフリーでクロスを許したがグデリのヘディングシュートはファン・ダイクが危なげなくセーブ。
76分DFを背負いながらボールを受けたスモロフがそのまま反転して縦に抜けゴール前にクロスを入れたが誰も触れず逆サイドへ。
78分フェルから前線に飛び出したレールダムへスルーパス。しかしテン・ラウウェラールが先に抑える。
なんとかゴールが欲しいマリオ・ベーン。残り10分にスモロフを下げてカスタイニョスを投入。
ルーリングのドリブルからエリア内でレオナルドにウロチョロと粘られるもなんとか対応。
後半もほとんどNACにチャンスを与えていなかったフェイエノールトたが、NACもここに来て前に数をかけ出すと、左サイドのスローインからアモアの落としをライクスに拾われ、中央ルーリングから逆サイドのスペースをフリーで上がってきたスヒルデルに決められてまさかの失点。
89分デ・クレルが良い位置でFKを得たがワィナルドゥムのキックは枠を捉えず。
5分のロスタイム。
テン・ラウウェラールのキックからレオナルドに頭で繋がれると、併走したアモアを倒したマルティンス・インディにボッセンが厳しいレッドカードを提示。
そのFKをスヒルデルに突き刺されて万事休す・・・。
NAC Breda – Feyenoord 2-0
Scoreverloop:
84’ 1-0 Schilder
90’ 2-0 Schilder
Scheidsrechter: Bossen
Geel: Smolov, De Vrij (Feyenoord), Lurling, Gudelj (NAC Breda)
Rood: Martins Indi
Opstellingen:
NAC Breda: Ten Rouwelaar; Feher, Penders, Horvath, Schilder; Luijckx (86’ Koenders), Gudelj, Gorter; Leonardo, Amoah (90’ Boussaboun) en Kolkka (61’ Lurling).
Feyenoord: Van Dijk; De Vrij, Vlaar, Bahia (71’ Martins Indi), De Cler; Leerdam, Bruins (37’ Cissé), Fer; Schaken, Smolov (82’ Castaignos) en Wijnaldum.
マリオ・ベーン
「非常に残念。チーム全体の問題と言える。素晴らしいフットボールはできるし、ゴールを目指したプレーもしている。しかしそれを決められないのは我々に足りない部分があるからだ。今日は1点は取れたはずだが、それが決められずに授業料を払うことになった」
「ブラインスもバイーアも軽傷であることを願っている」
ロン・フラール
「とても辛い。我々は良いフットボールをしていたが、本当のチャンスは造れなかった。もっと良くしないと」
「でも取り乱してはいけない。我々は意欲的にフットボールをしたが、得点ができなかった。誰のせいでもない。今日はなぜ負けたのか、まだ完全に理解できていないけれど、それは事実。我々は前を向かなければならない」
「ブルーノに対しては主審はイエローカードで良かっただろう。レッドカードはない。ファールはあったが、決して酷いものではなかった」
ブルーノ・マルティンス・インディ
「僕はボールにタックルした。明らかにレッドカードではない。僕の近くにはまだ二人のDFがいたんだから」
ケルフィン・レールダム
「イエローカードで良かっただろう。ボッセンになんでレッドなのか聞いたけれど、彼はすぐに離れるように言った。怒りを感じたよ。スマートではないが、感情的になった部分はある。結局主審はレッドカードの説明はしてくれなかった」
悪い試合ではなく、ほぼ90分を通じてゲームを支配。NACにほとんどチャンスを与えなかっただけに残念な敗戦で今季2敗目。今シーズンは正直何敗するか分からないので、長い目で見ているものの、フットボールはしていただけにフラストレーションの溜まる90分でした。本当のチャンスが無く、いつか決まるか、という感じで延々ゴールが遠い・・・
フラールは素晴らしい守備だったし、デ・クレルも左サイドで存在感を見せてました。レールダムはもう少し前線に近づきたかったけれど、ホルテルなどとマッチアップしながら無難にリンクマンとして機能。フェルはもう少し前へ顔を出したかった。でもNAC相手にちょっとリスクが大きかったか。
一番の問題は前線でしょうか、やっぱり。スピッツがいないのでスハーケンがクロス入れても決められる気がしません。スモロフはシュートを打つ意欲は十分に見せていたものの、なかなか「怖さ」が出てこない。スハーケンもたまにはシュート打とうとしたらどうなのかと。ボール持ってない時の動きがちょっと悪すぎる。シセはまだ使い物にならず。
でもワィナルドゥムのトップ下はなかなか良かったんじゃ・・・。
ということで来週はいよいよデ・カイプでデ・クラシケル。自分で歩いてピッチを出たし、多分軽傷だとは思うけれど最悪バイーアが間に合わなかったらデ・フライがCBでレールダムの右バックでしょうか。トマソンさんは期待しないで待ってます。