水曜日にドネツクでウクライナとの親善試合を行ったオランダ代表はジェレマイン・レンスのゴールで先制した1分後にAleksander Alijevに同点ゴールを決めら1-1で引き分けた。
ミシェル・フォルム以外南アフリカでのWKに参加しなかった選手たちで構成された17人のセレクションはGK ピート・フェルトハイゼン以外全員がプレー。Jeffrey Bruma, Jeremain Lens, Siem de Jong, Ricky van Wolfswinkel, Erik Pieters, Leroy Fer en Roy Beerensの7人がデビューを果たした。
キャプテンマークを巻いたのは今シーズンからフェイエノールトのキャプテンでもあるロン・フラール。
オランイェは序盤こそボールを持つも、2回ほどウクライナの速攻を受けると押し上げて前からプレスをかけることができなくなり、主導権は10分でウクライナに。ブラマとテオ・ヤンセンのコンビが中央で構えるも即席チーム故の全体の連携不足で思うように主導権を奪い返す事ができず。最後のところではフラールがブルマをフォローしながら体を張っていたが、逆にオランイェの前線はエマヌエルソン始めてとして軽いプレーが目立ちチャンスを創れず。
20分、軽すぎるエマヌエルソンがボールを取られた所からカウンターを受け、ブルマがシェフチェンコにかわされて決定的シュートもサイドネットで難を逃れた。
しかし前半半ばを過ぎてようやく落ち着きを取り戻してきたヨング・オランイェは左サイドのアヤックスコンビを中心に攻撃を見せると、32分にオーバーラップしたアニタが倒されて得たテオ・ヤンセンのFK。ゴール正面でこぼれ球にシーム・デ・ヨングがあわせたこの試合初めての決定的はGKにかろうじてセーブされた。
その後はウクライナの拙攻もありお互いチャンス無くHTに。前半終了と共にウクライナサポーターのブーイング。
いきなりエマヌエルソンへの好パスを見せるマドゥロ。積極的にボールを取りに行くオランイェはレンスが切れ込んでの左足シュートを見せるが、ウクライナもミドルシュートでフォルムを脅かす前半とは対照的な後半出だしに。
マドゥロが前を向いてボールを持つ事で攻撃へのスイッチが入りやすくなったオランイェ。全体を押し上げての攻撃ができるようになり、特に前半消えていたレンスが活き活きとしたプレーを見せる。
55分にシェフチェンコが交代。60分にフリーのアリエフのミドルシュートを受けるがフォルムがはじき返す。直後にウクライナ左サイドからもちこまれてフリーでシュートを浴びるも、これは力なくフォルムが抑えた。
62分シーム・デ・ヨング→リロイ・フェル デビュー
69分 ファン・ヴォルフスヴィンケル→ベーレンス
72分フェルとマドゥロが中盤を制圧し、右サイドベーレンスから中央に戻したパスをテオ・ヤンセンが強烈ミドル。バーは弾かれたがレンスがこぼれ球にしっかり詰めて先制。オフサイドかと思われたが、ウクライナの左サイドに一人残っており、正当なゴール。しかし1分後にアリエフに直接FKを決められてあっさり同点に。
83分 ブルマ→ローフェンス
ロスタイムにレンスがドリブルで絶好の位置のFKを得たが、テオ・ヤンセのシュートはわずかに枠の左にそれて試合終了。
Statistieken:
Oekraïne – Nederland 1-1 (0-0)
73. Lens 0-1, 74. Aliev 1-1
Gele kaarten: Rakytskyy, Timoshchuk (Oekraïne)
Nederland: Vorm, Marcellis, Vlaar, Bruma (84. Loovens), Anita (46. Pieters), Lens, Brama (46. Maduro), S. de Jong (63. Fer), Janssen, Emanuelson, Van Wolfswinkel (70. Beerens).
ベルト・ファン・マルワイク
「勝てなかったが、選手たちは間違いなく賞賛に値する」
個々の名前はあえて挙げず
「そう、確かにCBのフラールとブルマは良かったが、他に名前を挙げられる選手はたくさんいる。多くの戦yn手が自分の力を示してくれた」
「序盤はかなりナーバスだったため、フットボールができなかった。新しいチームにとって簡単な事ではないからね。だが選手たちが何度も自分たちで話し合っていたのが良かった。ほとんどチャンスは与えていなかっただろう。何ヶ月もかけて作り上げてきたチーム相手に競い合えたのは素晴らしい事。さらにより高いレベルでのプレーを見せてくれた場面さえも何度かあった」
ロン・フラール
「チームとして上手くやれて良かった。僕らにとって新しい組み合わせだったからね」
「前半のプレーはとても良かったと思う。シーム・デ・ヨングのチャンスを決められなかったのが残念だった。後半は少し苦しくなった。何度か危なかったけれど、ほとんど遠目からのシュート。ジェレマイン・レンスのゴールの後、僕らは勝てたはずだし勝たなければならなかった。すぐに同点にされてしまったのはとても残念」
「ジェフリー・ブルマとは実際初めてやったけれど、しっかりやれたと思う。特にGKからのボールに対してお互い一緒に反応しないように、だんだん良くなっていった。ほとんどチャンスを与えなかったけれど、もちろんそれは僕ら二人だけの力じゃない」
ヘドヴィヘス・マドゥロ
「オランイェの不動のコントローラに少しでもプレッシャーを与えたかった。あのポジションが僕のベスト」
ミシェル・フォルム
「我々は誇りに思うべき。BチームかCチームだったが、ウクライナはAチーム。序盤こそ試行錯誤したが、トータルでは良い試合ができた」
「後半は何本か良いセーブができたけれど、あのFKは残念」
テオ・ヤンセン
「ロスタイムのFKは少し近すぎたけれど、決められなかったのは残念」
「楽しい試合だった。序盤は少し探っていたが、かなり自信になった。みんなにとって良い試合だったし、このレベルで通用する選手がたくさんいる」
ヨングチームで負けなかっただけでも上々の成果かと。後半はマドゥロが入った事でかなり意欲的なフットボールを見せてくれました。誰が使えて誰が使えないか、いろいろ見えてきたのでは。
フラール、マドゥロ、テオ・ヤンセンはすぐにフローテ・オランイェで使えます。特にマドゥロはアヤックスで調子を落としてから謎の存在でしたが、バレンシアで成長した事を示し、いますぐファン・ボメルと競わせるべき存在。
懸案の左バックはピータースもそれほど良くはなかったものの、アニタもポジショニングの悪さは相変わらず。ピータースがPSVでスタメンを奪えないようだと今後頭の痛い問題に。
18歳でデビューを果たしたブルマは元チームメイトのシェフチェンコとのマッチアップに苦労するもポテンシャルの大きさは十二分に見せました。素晴らしいデビューと言えるでしょう。順調にいけば4年後はフラールとCBコンビを組んでいるか。
エマヌエルソンはこれが最後のオランイェでしょう。年に数回素晴らしいプレーを見せますが、基本的にエールディヴィジの「まぁまぁ良いMF」であり、この試合でもほとんど存在感を見せようとせず。
ファン・ヴォルフスヴィンケルはDFを背負ってのポストプレーでは若干苦戦したものの、裏を狙う場面では良い動きを見せていました。エマヌエルソン、レンスというほとんどクロスが期待できない両サイドではノーチャンスも仕方無し。ベルタスはよっぽどレンスに期待しているようですが、ベーレンスが入った状態で長く見たかったですね。そのレンスはウィンガーとしてはプレーの選択肢が限られている印象は今日も変わらずも、やはり終盤のようにスペースがある状態だと素晴らしいプレーを見せてくれます。
トップ下でスタメン出場したシーム・デ・ヨングはいつも通りのプレー。両足で打てる強烈なシュートは魅力ですが。セレクションの都合でトップ下でのデビューとなったリロイ・フェル。持ち味のフィジカルの強さとダイナミックなプレー、前線へのスルーパスと限られた時間でしっかりアピール。カードも貰わずに良いデビュー戦だったのでは。
フェルトハイゼン・・・