Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

2019-2020シーズン前半戦まとめ

Kampienschap
対抗馬のPSVが失望のシーズンとなったことで楽々と独走するはずのajaxがなぜが勝ち点を落としてAZを振り払えず、多少は緊張感のある展開に。どこまで僅差で続くかは層の薄いAZ次第だが、ajaxのwinterstop明けに低調になる傾向が今シーズンも出れば・・・

 

subtop
PSVが3位争いに飲み込まれ、FeyenoordもWillem IIに上回られての冬入り。その結果3位から8位まで6pt差で6チームという混戦模様。安定した成績のWillem IIに対し、上昇ムードのFeyenoordがさらに巻き返すか、PSVが立て直して抜け出せるかが注目。

 

degradatiestrijd
大本命RKCが最下位に、ADO, VVV, PECと予想通りの面々が下位に。FC Emmenの14位が予想を上回っているが、まだまだ油断はできず。直接降格が2チームになったことで直接残留ラインはやや上がるはずで、12位FC Twenteまで含めてシーズン終盤まで緊張感の争いになりそう。

 

Topscorer
Malenが量産ムードから負傷離脱したことで今シーズンもロースコアなレースの中、大穴Dessersが12得点でトップに。echte spitsではBoaduも11得点で続いているが、決定力を考えればやはり怪我から戻ったMalenが本命か。

 

1 Ajax 14勝2分け2敗 得失点58-16 (+42) 44pt
圧倒的なクオリティと層のあるselectieを持ちながら今シーズンもなぜかすでに2敗。補強組が前任者を超えられていないのは想定済みだが、F. de Jongが抜けてvoetbalの質は明らかに落ちた。さらにNeres, Promesの離脱で奥行きを作れる選手がいなくなったことで、Ziyechのエクストラ・クオリティも無駄に。

 

2 AZ 13勝2分け3敗 得失点39-11 (+28) 41pt
今シーズン前半のベストチーム。新trainer Slotのもとで攻撃的なcombinatievoetbalを展開し、AFAS Studionの屋根崩落事故のマイナスイメージもほとんど問題にならないほどの快進撃を見せた。StengsとBoaduがOranjeに呼ばれるまでになり、KoopmeinersとWijndalもそれに近いレベルにまで成長。昨シーズンまでの脆かった守備もWuytensが完全にフィットし、チームとしてのプレッシャーの掛け方を徹底したことでEredivisie最小の11失点という圧倒的な数字を残した。「昨シーズンのAZはVan den Bromのせいで負けて、Slotのおかげで勝っていた」と言われるほどにSlotの評価は高まったが、やはり圧倒的スピードとテクニックを持つBoaduが不動のspitsに収まったことが戦術的に大きいだろう。現代voetbalのspitsにとってスピードがいかに重要な要素かがよく分かる選手であり、その動きを見逃さずに裏への正確なパスを送れるStengsとの驚異的なgouden duoを原動力にFeyenoord, PSV, PSVを全て撃破して相応しい2位。どの時期までkampioenshapを争えるかは何とも言えないが、冬前にVlaarとHazidiakosの怪我でClasieをcentrale verdediger起用したように、その薄いselectieで替えの利かない選手が多数いるのは確かであり、特にBoadu, Stengs, Midtsjøあたりが離脱するとかなり苦しくなるはず。

 

この冬はHazidiakosの長期離脱を受けてのcentrale verdedigerの補強は必須。

 

3 PSV 10勝4分け4敗 得失点42-23 (+19) 34pt
シーズン前半最も期待を下回ったチーム。kampioenshapを争える唯一の対抗馬と見られていたが、補強に軒並み失敗し、昨シーズン平凡なselectieで最大限の成果を出したと評されたVan Bommelも結局2019年に入ってからの悪い流れを脱することができず低調なvoetbalに終始。それでもMalenが新spitsに定着して得点を量産していた時期は強力な攻撃力で勝ち点をとれていたが、MalenとBergwijnが揃って負傷離脱して11月はわずか1勝。ELを悲劇的な内容で敗退し、難所のFeyenoord-uitで負けたことで、Zoetのeerste keeper剥奪時のドタバタでマネージメント面でも信頼を失ったVan Bommelを解任。Faberがシーズン最後まで指揮を執ることになったが、2位に7pt差としばらく上は見れずにすぐ下の数チームを気にする時期が続くだろう。

あくまで本気でCLを目指すのなら問題のlinksbackの補強は最低限必須。夏に補強失敗したJohn de Jongは責任を取って挽回しなければならないが、その上で低調な組み立てと守備を大きく改善する必要があり、Faberにとって非常に困難な仕事になるだろう。

 

4 Willem II 10勝3分け5敗 得失点27-22 (+5) 33pt
シーズン前半のサプライズチーム。昨シーズン後半の快進撃の原動力となったIsak, Crowley, Tapiaら多数が去ったにも関わらず、MathijsenとKosterが再び素晴らしい仕事。PetersとHolménの非常に強固なcentrale duoを中心に強力な守備組織的を形勢。攻撃面でもNunnelyのスピード、Pavlidisのポストプレーが光り、KöhlertとNdayishimiyeというtalentenも活躍。特にフィジカル、スピード、テクニックが揃ったNdayishimiyeは大当たりの補強だろう。ajax-uitとPS-thuisVに勝ち、AZ-thuisで引き分ける一方、Groningen-uit(2-0)やFortuna-thuis(0-0)のような酷い試合もあるが、全体としてはclub史上に残る十分に安定した成績。

 

この冬の補強は必須では無いが、不安があるのはLewisが長期離脱して手薄なrechtsbackか。

 

5 Feyenoord 8勝7分け3敗 得失点32-27 (+5) 31pt
谷あり山ありのシーズン前半戦。両directieが去って混迷の中で新trainer Stamを迎えたが、攻撃的voetbalを目標に挙げる一方で守備構築に苦しみ、EL予選は突破したもののcombinatieは3試合連続引き分けからAZ-thuisで0-3の完敗。相変わらず昇格組相手に勝てず、結局何一つ上手く行かないまま10月末のajax-uitでの完敗を後にStamが辞任。この時点で11試合14ptの12位にいたが、その後をAdvocaatが引き継ぐとコンパクトな守備組織を構築して7試合で17ptを積み上げて5位で年越し。ELでのoverwinteringはならなかったが、Advocaatはさすがの手腕を見せたと言う他無い。夏に補強した選手がFerを始めほとんど100%フィットしておらず、Jørgensenも怪我で出遅れてspits不在に苦しむなどvoetbalはまだまだ低調だが、高額補強のSenesiが低調なデビューから見事な活躍を見せ、Sinisterra, KökcüらがAdvocaatのもとで力強く成長している。

 

この冬はJørgensenの代わりを務められるspitsの補強が必要で、そのためにもTapiaら余剰戦力の整理が必須。あとは怪我のKarsdorp. Hapsらが戻って全員のコンディションがしっかり整うことが最大の補強になるはず。

 

6 Vitesse 9勝3分け6敗 得失点32-24 (+8) 30pt
山あり谷ありのシーズン前半戦。相変わらず守備的なSlutskyの戦術に批判が続くものの第10節を終えて7勝2分け1敗で3位とclub史上最高のスタート。しかしそこから突然の5連敗でSlutskyがあっけなく辞任。interim-trainer Edward Sturingのもとで2勝1分けと立て直してwinterstop入り。問題は守備的戦術にも関わらず脆弱な守備で試合をコントロールできず、失点するとすぐに崩れる脆いメンタル、Matavzがなかなかフィットせず少ないチャンスを決められる選手がLinssen (11得点)しかいなかったことなどだろう。5連敗は不運が重なった事故でもあるが、前半戦を終えての成績は妥当なところ。

 

この冬は補強よりもまず新trainer探し。攻撃的voetbalとjeugdにチャンスを与える方針のSturingに続けさせるにしてもdiplomaを持っていないために名目上の代役が必要となり、あまり現実的では無い。幸いにも選択肢は多い状況のため、誰を選ぶのか注目。

 

7 FC Utrecht 9勝2分け7敗 得失点33-25 (+8) 29pt
新trainer Van den Bromのもと、強力な補強をして大きな野望と共に迎えたシーズンだったことを考えれば、4位との差はまだ小さいものの、やや失望のシーズン前半戦だっただろう。問題点は明らかで、Cernyが期待に応えられず早々にポジションを失い、怪我で大きく出遅れたDalmauがフィットせず、Van den Bromが基本フォーメーションと考えていた2 buitenspelerでの4-3-3が全くできなかったこと。成長を見せるKerkの相方もBahebeckが不十分なパフォーマンスで結局今シーズンも固定できていない。新keeper Paesの大ブレイクと、Maher, Van Overeem, Gustafsonらのvoetbal能力の高いmiddenveldとポジティヴなポイントも十分あるため、linksbuitenとcentrumspitsの問題さえ解決できれば快進撃ができるポテンシャルはある。

 

ただこの冬はクリエイティヴな方法で前線の補強に動くことは難しく、Cernyの成長とDalmauがフィットして戻ってくることに期待か。

 

8 sc Heerenveen 7勝7分け4敗 得失点29-22 (+7) 28pt
新trainer Johnny Jansenのもとで良いvoetbalを見せて久々にlinkerrijtje入りしてのwinterstopとシーズン前半戦はかなりポジティヴに振り返られるだろう。BotmanとDresevicの堅固でvoetbal能力の高いcentrale duo, 新6番として期待に応えて攻撃を手配するVeermanにVan Bergen, Odgaard, Ejukeのvoorinと新戦力が活躍。昨シーズンほとんど活躍できなかったKongoloもポジションを前に移してその走力で大きく貢献するなど、現状問題点はほとんど見当たらず、selectieのポテンシャルを最大限に発揮している状況だろう。欲を言えばEjukeが独善的なドリブルを減らしてOdgaardによりチャンスを増やすことか。PO入りの目標も十分現実的。

 

この冬は補強の必要は無し。

 

9 Heracles Almelo 7勝5分け6敗 得失点31-26 (+5) 26pt
4試合未勝利の不安なスタートから3連勝で立て直し、なんとか勝ち越しての年越し。Dessersが決定力を発揮して12得点は大きなプラス要素。2年目のVan der Waterも5得点、レンタルのMauro juniorも6得点と期待に応え、Merkelも力強いパフォーマンス。しかしselectieのクオリティを考えれば妥当な順位で、PO入りの可能性はあるがやや厳しい戦力。

 

10 FC Groningen 7勝4分け7敗 得失点21-18 (+3) 25pt
今シーズンも攻撃力不足が悩み。Sierhuisが「やや」成長して5得点がclubtopscorer, チームベストプレイヤーのHrustic (3得点)が主な得点源で、doelsaldoがプラスなのは奇跡的。逆に言えばそれだけ非常に守備的なプレーで相手にシュートを許していない。Danny Buijsは攻撃的voetbalを求める声の中で現実的な路線で着実に結果を残していると言える。実際このselectieでlinkerrijtje入りはかなり難しい。長期的に見ればZeefuik, Hrusticらの成長を移籍金収入に繋げる事だろう。特にZeefuikの充実ぶりは顕著でEredivisieでも有数のrechtsbackに。

 

11 Sparta Rotterdam 6勝5分け7敗 得失点27-30 (-3) 23pt
第9節を終えて4勝3分け2敗の5位と夢の昇格シーズンを送っていたが、その後9試合は2勝2分け5敗と負け越して現実的な順位に。talentのDervisogluがブレイクし、Acheと共に5得点ずつと得点源に。この若手aanvallersのドリブルとスピードを活かしたカウンターは強力で、middenveldにSmeets, Auassarとパス供給者にも欠かないため、上位相手でも常にサプライズを起こせるクオリティがあるのが強み。特にSmeetsの存在は大きく、自分たちでもプレーを作らなければならない状況でもクリエイティヴな要素に。

 

この冬はDervisogluの移籍が決まっている上、Acheに国外からオファーが届き、Veldwijkもまたしても移籍濃厚と主力aanvallersが全て入れ替わる可能性が高く、Van Steeは多忙になるだろう。現実的な目標の残留は達成できるとしても、Fraserはなるべく良い結果で自身のキャリアをステップアップさせたいはず。

 

12 FC Twente 5勝4分け9敗 得失点26-37 (-11) 19pt
KKDを制して1年でEredivisieに戻り、第6節を終えて3勝3分けと勢いの良いスタートも、残り12試合は2勝1分け9敗と降格候補らしい数字に。出だしはSpanje組を活かしたハイプレッシャーからショートパスを活かしたvoetbalでGarciaの評価が高まったが、その後はボールを持った時も持っていない時もクオリティがほとんど見られず、最後はRKCに3-0完敗の悲劇的試合でwinterstop入り。ミスが非常に多く、最低限のクオリティを発揮するための自信も喪失しているため、リフレッシュしての再スタートができるかどうかが大きな分かれ目。このままズルズル行けば残留争いに巻き込まれる可能性も。

 

13 Fortuna Sittard 5勝4分け9敗 得失点23-42 (-19) 19pt
今年も多国籍軍で戦力の見極めが難しかったが、予想よりも遙かに早くチームをまとめ上げたUlteeの手腕は評価して良いだろう。8試合勝利無しのスタートからFeyenoord-thuisで4-2の力強い勝利を挙げると、そこからthuis5連勝。uitでは全く勝てていないが、17位に6pt差は不満の持ちようが無い。middenveldではDiermers, Cissが違いを作り、voorinではSambouのフィジカルの強さとスピードが大きな武器に。失点は非常に多いが、aanvoerder Dammersがwinterstop直前にカムバックを果たして後半戦は改善に期待も持てる。順調に行けば残留の目標は問題無いはず。

 

14 FC Emmen 5勝3分け10敗 得失点20-34 (-14) 18pt
明らかに戦力不足に見えるselectieだが、常に主導権を取りに行くvoetbalですでに5勝という見事な成績。Lukkienがその手腕の再び証明した。positiespelが上手く、特にPenaのcreativiteit、右サイドを広くカバーするBijlの存在感が目立つ。これでspitsにscorerがいればさらに高い順位を狙えるだろうが、有力な降格候補の一つと見られながら17位に5pt差は見事の一言。

 

15 PEC Zwolle 5勝1分け12敗 得失点25-42 (-17) 16pt
3連敗スタートから苦戦が予想されたシーズンだったが予想以上に苦戦。そこから残留争いのライバルたちとの3連戦に2勝1分けと好成績を残したが、その後も2回の3連敗。注目すべきは13位以下との直接対決には全勝していることだが、それ以上の相手にはSpartaに引き分けただけで全敗と、ほとんど粘り無く勝負にならない内容で完敗している事だろう。期待の若手keeper MousはZettererにポジションを奪われ、middenveldではBrunsが期待を裏切り、Ghoochannejhadは途中出場での4得点という圧巻のスタートもまだフィットできずその後は2得点止まり。最も大きな失望はDennis Johnsenがサーカスプレーに終始して早々にポジションを失った事だろう。trainerのStegemanも飲酒運転でのトラブル以降イマイチ存在感を前に出せないでいる印象が強い。selectieのポテンシャルではもう少し高い順位を狙えるはずだが、雰囲気を変えるにはGhoochannejhadがフィットして得点量産など起爆剤が欲しい所。

 

16 VVV-Venlo 13勝0分け13敗 得失点17-44 (-27) 15pt
予想通り苦しいシーズン。新trainer Maaskantは前任者のSteijnからより主導権を取ろうとしたが、第7節から7連敗であっさり解任。interim-trainerにassistentのJay Driessenが昇格し、その後の5試合でFC TwenteとFC Emmenに2勝とやや盛り返し、降格圏をかろうじて脱出しての年越し。とにかく守備の決まり事が守られず非常に脆弱な上、voetbalも低調でほとんどチャンスを作れないのがEredivisie最小得点と最多失点に現れており、clubtopscorerが16m外からのミドルシュートで稼いだVan Ooijenの5得点という状況。

 

新trainerにHans de Koningが就任決定済み。現実的なvoetbalを志向するタイプで、戦術的にはSteijn時代に戻りそう。

 

17 ADO Den Haag 3勝4分け11敗 得失点19-37 (-18) 13pt
BeckerとEl Khayatという攻撃面での強力なカード2枚を失って予想通り苦戦のシーズン。代わりのrechtsbuitenに収まったSummervilleは良いアクションを見せるものの、まだ若く競り合いに早々勝てないため、スペースへ良いパスが欲しいが、それを貰えず攻撃面はほとんど無力。守備面も非常に脆く、この3シーズン素晴らしい成績を収めてきたGroenendijkも危機感を感じて流れを変えるために敢えての辞任でお別れ。その後3試合もinterim-trainer Dirk Heesenのもと2分け1敗と苦しいまま年越し。新trainerは夢の候補 Steijnに「来夏から」と断られ、Englandで経験豊富なAlan Pardewを半年契約で招くことがほぼ決定。

 

戦力的に厳しいのは間違いなく、clubはchinese eigenaarに再三補強費を求めているがどうなるか。

 

18 RKC Waalwijk 3勝2分け13敗 得失点22-43 (-21) 11pt
ダントツの最下位候補であり、そのとおりの順位ながらシーズン前半で11ptと残留への望みがまだ残っているのは予想を遙かに上回る結果。第3節 FC Twente-uitでの素晴らしい試合を3-3で引き分けて初勝ち点を取ると、そこから8連敗も第12節でHeracles-thuisに初勝利、第15節にはFC Utrecht相手にuitでも初勝利。最後はFC Twente-thuisで3-0完勝し、非常にポジティヴなムードでの冬入りに。Vente, Bilateがまだ無得点と得点力不足が悩みだが、それでも常に主導権を取ろうとするスタイルを続けるのが見事。現実的に考えればこのまま最下位でシーズンを終える可能性が高いが、今シーズンのEredivisieにとっての魅力という面で「補強」だったのは間違い無い。