Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

失望から立ち直った前半戦

総括
Feyenoordの2019-2020シーズン前半戦は大きな失望とそこからの見事な立ち直りという極端な2つの顔を持っていた。補強選手はほとんどフィットしておらず、シーズン開始直前にalgemeen directeur Jan de Jongが辞任。algemeen & technisch directeurが不在という異様な状況の中、新trainer Jaap Stamはチームに新戦術を浸透させることはできず、負のスパイラルに陥ることに。不幸中の幸いはあっさりStamが辞任し、新trainerにチーム立て直しの手腕と経験に優れたDick Advocaatを迎えられた事だ。その後はEL敗退はやむを得なかったが、Eredivisieでは7試合で5勝2分けと、順位を12位から5位にまで上げ、bekerwedstrijdでも勝ち進んでシーズン前半戦を終えた。

 

directie人事
時間が掛かったが、11月末になってようやくFrank Arnesenが新technisch directeurに、Mark Koevermansが新algemeen directeurに就任が決定。Koevermansは望まれた人事では無いが、現状候補者がいないため、強く望まれている候補者が雇えるまでの繋ぎという印象が強い。重要なtdに就任したArnesenはjeugdopleiding改革に定評があり、現状上手く行っていない部分が多いVarkenoordの改革に手腕を発揮することが期待されている。その広いネットワークを活かしてのスカウティングによって金銭面でのビハインドを補うのも役目だが、シーズン末までの契約のAdvocaatの後をどうするかが今シーズンの重要な仕事になる。

 

Stamの失敗
「攻撃的で魅力的なvoetbalをする」と宣言し、voorbereidingにはpunt naar achterenでのmiddenveldを志向していたが、シーズンスタート直前の強敵とのoefenwedstrijdで失点が続き、結局punt naar voorinに戻してのスタート。前にプレッシャーを掛けるスタイルも諦めてより現実的なものに移行したものの、その結果は戦術的決まり事を全く徹底させられない悲劇的守備に。voetbal面でも低調な組み立て、Jørgensenの怪我によるspits不在で全くと言って良いほど良い点が無かったというのが事実だった。

 

そもそも夏に補強した選手がKarsdorp, Fer, Narsinghとこの1年ほとんどプレーしていない選手たちで、当然フィットしてないのが難点だったが、それを差し引いてもStamのもとではselectieの大部分がフィジカル面で力強さが無かった。

 

talentenの成長
新しい世代のtalentの起用を期待されながらStamはほとんどせず。Burgerのみシーズン序盤に起用されたがToornstraが戻ってからは出番が無くなり、basisに並ぶのはKökcüのみに。AdvocaatになってからもBurgerの出番は無かったが、KarsdorpとHapsの負傷離脱でGeertruidaとMalaciaがチャンスを得てbasisで毎試合出場。スタートは苦しんだが、戦いながらそれぞれ成長を見せている。ただそれ以上に伸びたのがKökcüとSinisterraだろう。

 

冬の移籍市場
Jørgensenの復活は期待されるが、それでもspitsの補強は必須。そのためにも余剰戦力の整理が必要で、Van der Heijden, Kelly, 契約残り半年のTapia, basisから外れたLarssonなど、構想外の選手と売れる内に現金化したい選手の売却が必要。さらに全く出番の無いtalentenのレンタルも望まれており、SummervilleがADOで毎試合出場していることを考えても、Burger, El Bouchataoui, Bannis, Azarkanらに何とか成長できる経験を積ませたいところ。

 

後半戦に向けて改善点
Advocaatが立て直しのためにラインを下げてコンパクトに守る戦術を採用したのは正しいが、常にそれで解決できるわけでは無く、前へプレッシャーを掛けることも必要。ただ今シーズンは早めのプレッシャーがほとんど連動せず、機能していない。今後より主導権を取るスタイルへ移行することは求められているだけではなく、試合内の起こり得る状況として必要でもあるため、この部分での改善は必須。さらにボールを持った時には逆にcentrale duoに2人でプレッシャーを掛けられた際に組み立てに苦しんでいるため、この部分での改善も必要だろう。Jørgensenがロングボールを収められるようになればそれだけで多少改善されるが・・・

 

Keepers
Kenneth Vermeer 18試合出場
voorbereidingにBijlowが負傷離脱したことで、結果的にeerste keeper争いに勝利。多少ミスはあったがVermeerのセーブで得た勝ち点は多く、特に冬場に向けては非常に安定して力強いパフォーマンスだった。Bijlowは怪我から戻っているが、今シーズンはポジションを失わないだろう。

契約は2020年までで。

 

Nick Marsmann 2試合出場
derde keeperとして加入し、VermeerとBijlowの怪我が重なった第15-16節とELのFC Porto-uitで出場。最初のPEC-thuisでは見事な数セーブを見せて1-0勝利に貢献したが、FC Porto-uitでは2失点でミス。
契約は2021年まで。

 

Justin Bijlow 0試合出場
voorbereidingで長期離脱し、冬を前にようやくフィット。将来のeerste keeper候補なのは変わっていないが、今シーズンはtweedeでチャンスを待つことになる。
契約は2023年まで。

 

Verdedigers
Rick Karsdorp 10試合出場1得点1アシスト
レンタルで戻って来て即basisに定着したが、やはりリズム、コンディション共に万全では無く、不安定なパフォーマンス。FC Porto-thuisでのゴールがハイライトだが、全体にはクロスが安定せず、守備面での仕事も曖昧。痛みを押してのプレーが続いていたが、11月に離脱。リハビリは順調でwinterstop明けに即戻ってこれるもよう。攻撃面を考えればBerghuisを助けるためにもrechtsbackのベストの選択肢なため、パフォーマンスが戻る事を期待。

 

Lutsharel Geertruida 13試合出場0得点0アシスト
rechtcentrale verdedigerだけでなくNieuwkoopのレンタルでrechtsbackでも2番手となり、Karsdorpの離脱でbasisに。決して慣れたポジションでは無く、特に組み立てで苦労しているが、FC Porto戦など強力なアタッカーを相手に戦いながら成長を見せている。守備面での義務はしっかり果たせるようになり、攻撃面で貢献できるようになれば将来のrechtsbackとしてステップを踏める。

 

Eric Botteghin 15試合出場0得点0アシスト
新centrale duoに移るシーズンになると思われていたが、終わってみれば今シーズンも不動の存在に。aannvoerderbandはBerghuisに渡したものの、特にSenesiが隣に定着してからは非常に力強い守備が戻って来た。相変わらず組み立てに苦しんでいるが、現状ポジションを失う不安は無く、自信を持ってプレーしている。
契約は2020年まで。

 

Sven van Beek 0試合出場0得点0アシスト
basis候補だったがvoorbereiding最後にSouthampton戦で負傷し長期離脱。trainingには戻っており、winteerstop明けにはwedstrijdselectieにも戻れるだろう。
契約は2021年まで。

 

Edger Ié 9試合出場0得点0アシスト
レンタルで加入し、第3節 FC Utrecht-thuisで途中出場から力強いデビュー。待望のスピードのあるcentrale verdedigerとして即座にsupportersの人気を得たが、不可解なhandsbalを繰り返してSenesiにポジションを奪われて2番手に。

 

Marcos Senesi 9試合出場1得点0アシスト
約7milの高額移籍で獲得されるも、Argentiniëから初の国外挑戦でなかなか出番を得られず。第10節Heracles-thuisでようやくデビューも不運な結果となり、misaankoopの不安も生まれたが、冷静なキャラクターが幸いしたか、動じること無くステップを踏み、AdvocaatのもとでBotteghinとの不動のduoとなってからはパフォーマンスが順調に上向いている。時に1対1の対応で判断ミスがあるのとを改善し、組み立てでの貢献をさらに上げられれば大きな価値を持つ存在になるはず。
契約は2023年まで。

 

Jan-Arie van der Heijden 5試合出場0得点0アシスト
voorbereidingでの競争の末に怪我人が続いたことでbasisでシーズンを迎えたが、非常に低調なパフォーマンスでbankに。Advocaatが就任直後に起用したが、その後は再びSenesiにポジションを奪われ、この冬の放出対象。
契約は2020年まで。

 

George Johnston 0試合出場0得点0アシスト
複数のポジションをこなせるverdedigerとして補強されたが出番は無く、Jongのみでプレー。staf内の評判は良いと伝えられていたが、Advocaatの構想に入っているかは不明。
契約は2021年まで。

 

Ridgeciano Haps 13試合出場2得点2アシスト
今度こそ活躍が期待された3シーズン目。苦しむチームの中で攻撃面での貢献が大きくuitblinkerの1人だったが、またも負傷離脱。復帰時期がまだはっきりしないのが不安。
契約は2022年まで。

 

Tyrell Malacia 5試合出場0得点2アシスト
Hapsの離脱でチャンスを得てbasisに。最初は苦しんでいたが、次第に成長して以前の姿を取り戻してきている。フィットしたことで守備面で非常に力強く、攻撃面の貢献も大きい。Sinisterraとの連携も取れてきていることから、Hapsが戻って来てもそう簡単にポジションを奪われない状況を作れる可能性もある。
契約は2023年まで。

 

Middenvelders
Leroy Fer 試合出場0得点アシスト
8年ぶりに古巣に戻ってチームの牽引役を期待されたが、その期待に十分応えられたとは言えないだろう。voorbereidingのスタートは良かったが、やはりフィジカルコンディションが万全では無く、不安定なパフォーマンス。競り合いに勝てればそこから前にボールを配給して違いを作れるが、プレッシャーを受けてのミスからボールロストが続いたり、そもそも競り合いに勝てない試合も。しかし12月に入ってフィットしてきており、後半戦は期待が持てる。
契約は2020年まで。

 

Jens Toornstra 14試合出場3得点1アシスト
voorbereidingの怪我で出遅れたが、第6節で復帰後は不動のbasisspelerに。ややミスが多かったが、FerとKökcüの間でとてつもない走力を見せてmiddenveldのバランスを取っている。チームが全体的に前に押し込めるようになれば得点機会も増えるはずで、前にプレッシャーをかける戦術を取るためにも依然欠かせない存在。
契約は2022年まで。

 

Orkun Kökcü 16試合出場2得点0アシスト
新10番として挑戦のシーズン。不動のbasisspelerではあったが、Stamのもとでは非常に低調だった。ただAdvocaatが就任直後に大きな信頼を寄せたことが功を奏し、コンディションも調子も上がってtoptalentぶりを発揮。すでにチームのvoetbal面で欠かせない存在になっている。シーズン序盤に決定機を逃したことで得点数は増えなかったが、winterstop前最後のFC Utrecht-uitでは見事なミドルシュートを決めるなどらしさが出てきた。アシストもaanvallersが決め損ねている部分が大きく、後半戦は目に見える形で数字を残したい。
契約は2023年まで。

 

Renato Tapia 13試合出場0得点0アシスト
夏の移籍を断って残留という微妙な立場ながら、middenveldの4番手としてプレー。しかし特にポジティヴな印象は残さず、契約残り半年のTapiaでこの冬こそ移籍か。
契約は2020年まで。

 

Yassin Ayoub 3試合出場0得点0アシスト
voorbereidingで重用されながら今シーズンもbasisには入れず、途中出場さえ無し。Advocaatが就任してようやく途中出場で起用されるようになったが、短い時間でインパクトは残していない。clubに合わなかったとこの冬はオファーがあれば引き止めないだろう。
契約は2022年まで。

 

Liam Kelly 1試合出場0得点0アシスト
Stamの肝煎りで獲得されたが、途中出場での1試合のみ。Advocaatの構想に入っているとは思えず、Englandから関心も届いていることから半年でお別れ濃厚。
契約は2022年まで。

 

Wouter Burger 6試合出場0得点0アシスト
充実のvoorbereidingを過ごしてbasisspelerとしてシーズンを迎えたが、確信を持たせるには至らず、Toornstraの復帰でbankに。AdvocaatがAyoub, Tapiaを優先させたことで、結局シーズン序盤以降は出場時間を得られなかった。12月に危機的状況のOnder19で2試合に出場したが、jeugdでは明らかにレベルが違うため、半年レンタルで経験を積ませたい。
契約は2023年まで。

 

Achraf El Bouchataoui 0試合出場
Kökcü, Burgerと並ぶtoptalentだが、bankには座るものの声は掛けられず、未だにデビューできていない。すでにjeugdも卒業したために、後半戦はなんとしてもレンタルで成長させることがArnesenの義務。
契約は2022年まで。

 

Aanvallers
Steven Berghuis 17試合出場11得点3アシスト
Van Persieが抜けて唯一のエクストラ・クオリティを持つ存在として期待されたが、前にボールを運べないチームの中でなかなか存在感を示せず。Karsdorpの離脱でrechtsbackの支援を思うように受けられず、Jørgensenの離脱でボールをキープできるspitsがおらず、combinatiespelができなかったなどマイナス要素の影響もあっただろうが、Advocaatにaanvoerderに任命されて以降(消える試合はあったものの)明らかに数字は向上。PSV戦のhattrickのように違いを作らなければならない大きな存在。
契約は2022年まで

 

Luciano Narsingh 12試合出場2得点1アシスト
フリーで獲得されたが、例のごとくフィットしておらず。Stamにspits起用されたが全く機能せず、AdvocaatはBerghuisの控えという認識。
契約は2021年まで

 

Luis Sinisterra 17試合出場2得点4アシスト
シーズン前半最大の功労者だろう。1年半前にVan Geelによって獲得され、eerste elftalでは全く存在感が無かったが、この数ヶ月で大きな成長を遂げた。まずspitsとして起用され、不慣れなポジションに苦しみながら次第に機能し始めると、チャンスを逃し続けていたフィニッシュも冷静に決められるように。Jørgensenが戻ってからも左サイドで良い動きを見せてLarssonを控えに追いやり、今やvoorinで最も安定した欠かせない存在に。まだまだ伸びシロも感じられ、大きな将来を期待できる。
契約は2021年まで。

 

Sam Larsson 16試合出場4得点1アシスト
voorbereidingでEmil Hanssonとの競争に勝利し、次の競争相手のSinisterraがspits起用されたことで今シーズンもbasisに。フィットしないチームの中で一時良いフォームだったが、それでも確信を持たせるパフォーマンスでは無く、Jørgensenが戻ってからはSinisterraにlinksbuitenのポジションを奪われた。高額で獲得されたが、そろそろ見切りを付けるという噂も。
契約は2021年まで。

 

Nicolai Jörgensen 10試合出場2得点2アシスト
契約延長で再起をかけたシーズンだったが、またもvoorbereidingの怪我で大きく出遅れ。10月末に戻ってもなかなかフィットせず、12月に入ると妻の出産が予定よりも遅れ続けて明らかに集中力も欠くパフォーマンスで結局2得点止まりと失望の内容。Advocaatはまだ信頼を見せているが、ボールを持っていない時の貢献度も低く、怪我が続いていることを考えればArnesenは代わりになれるレベルのspitsを獲得すべきだろう。
契約は2021年まで。

 

Naoufal Bannis 4試合出場0得点0アシスト
Jørgensenの怪我、Venteのレンタルでselectie唯一のspitsとしてbasis起用もされたが、結果を残すことはできず。将来性は評価されているが現状まだEredivisieでは厳しく、Onder19とJongが主戦場になっているため、レンタル修行が望ましい。
契約は2021年まで。

 

Marouan Azarkan 1試合出場0得点0アシスト
度々bankに座ったがほとんど出番は無く、今シーズンもOnder19で低調なチームの中別格の動きを見せている。Summervilleに差を付けられないためにもレンタルがベスト。
契約は2021年まで。