精力的なフェイエノールトは日曜にFC トゥエンテに1-0で勝利し、4位との差を広げることに成功。エンスヘデで3ptsをモノにするには序盤のミヒル・クラーメルのゴールで十分だった。4試合を残して追うFC ユトレヒトとの差を6ptsとし、フェイエノールトは3位をほぼ集中にしている。
フェイエノールトの力強い前半の鍵は中盤にあった。ホームタウンで快適そうなカリム・エル・アマーディのリードのもとで、FC トゥエンテは自陣に押し込められ、序盤はほとんどフットボールにならず。さらにフェイエノールトがボールを持った際に何度も良いコンビネーション・プレーを見せたことで、HT0-1は全く相応しい結果だった。
試合結果も決めたそのゴールが生まれたのは15分も経たない時間帯。エルジェロ・エリアがボールと共に相手ペナルティエリアに侵入し、ゴール前に駆け上がったクラーメルにゴールラインからパス。このスピッツはそのボールに足を合わせるだけで、自信この4試合で3点目を決めた。
そこからの30分間でフェイエノールトが得たチャンスの数を考えれば、チームはもっと点差をつけてHTに入るべきだっただろう。クラーメルは前半の終わりに良いチャンスがあったが、ファーポストへの見事なヘディングはGK ニック・マルスマンいセーブされた。その10分前にはディルク・カイトがFC トゥエテのGKの裏をかいたが、オフサイドによりプレーを止められてしまった。
それでも概ね満足してHTを迎えられたのは、ホームチームの攻撃を封じることができていたからだ。ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルストなどがFC トゥエンテの最大の脅威として挙げていたハキム・ツィエクが右サイドからほとんど印象を残せなかったのも、フェイエノールトの見事な守備面の組織のおかげでもあった。
後半に入って両チームの力の差とチャンスの数がさらに開いたのは、特にフェイエノールトの素晴らしいピッチプレーによるもの。チームが唯一自分たちを責めることがせきたのは、もっと早く試合に鍵を掛けられなかったことだけだろう。
そのためのチャンスは十分にあった。とにー・フィレーナはミドルシュートを数回試みたが枠に飛ばず、クラーメルのパスを受けたカイトのシュートは枠を逸れ、左サイドの見事な攻撃からエリアのボレーはバーの上に飛んだ。
そうしてフェイエノールトは失点の心配をし続けなければならならず、低調な試合をしていたFC トゥエンテも次第に攻撃に人数を割くように。しかしそれもケネト・フェルメールに活躍のチャンスを与える結果となり、このGKは終了直前にツィエクの危険なFKに対して2回の好セーブ。
フェイエノールトがピッチの反対側で失点の可能性を残し続けたことでアウエーボックスのフェイエノールト・サポーターにとっては最後の最後まで手に汗握る展開となったが、主審の最後の笛が大きな安堵感をもたらし、フェイエノールトはリーグ戦6連勝を果たした。
FC Twente – Feyenoord 0-1
Scoreverloop:
13′ Kramer 0-1
Scheidsrechter: Serdar Gözübüyük
Gele kaart: Thesker, Andersen (FC Twente) Karsdorp, Kramer (Feyenoord)
Opstellingen:
FC Twente: Marsman, Ter Avest, Andersen, Uvini, Thesker (73’Schilder), Hölscher, Ziyech, Mokotjo, Ede (68’ Borven), Zawada, Cabral
Feyenoord: Vermeer, Karsdorp, van Beek, Botteghin, Nelom, El Ahmadi, Kuijt (73’Basacikoglu), Vilhena, Toornstra, Kramer, Elia.
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「この数週間での我々のベター・ゲームの一つ。チーム内に自信が戻ってきているのを感じている。選手たちはお互いを探し、ボールを受けようとし、迷いが無い。ボールをもった時にしっかりキープでき、多くのチャンスを作った。前半は相応しいリードを得て、後半も2点目を決めるチャンスが何度もあったのに決められないまま終盤になってしまった。そのせいでトゥエンテを試合に残してしまった」
「だがトゥエンテは我々のプレーに対して答えを持っていなかった。我々はカリムが常にフリーの状態になれ、そこから前に向けてプレーできた。だから試合をコントロールできたんだ。もっと早く勝負を決めなければいけなかったがね」
「セットプレーでのトゥエンテのクオリティは分かっていたし、特にツィエクのキックは危険。そういうボールを与えれば一度くらい相手にとって上手くボールが飛ぶ可能性はある。しかしフェルメールが何度もファンタスティックなセーブをしてくれて良かったよ。主審は終盤にもトゥエンテにPKを与えるか迷うシーンがあったが、幸いにも与えなかった」
「カイトの交代はスペースが大きくなっていたから。中盤でそれを埋めるのはトールンストラの方が上手いし、前線でバサチコグルのスピードを活かせる状況だった。我々は一つのチームであり、その中では全員が重要。誰しもそれぞれ価値を持っている」
「とにかくこの試合全体のプレーにはとても喜んでいる。3位争いでの重要な3ptsを得られた。この結果を誇りに思うし、良い気分で次の試合に向かえる」
http://nos.nl/artikel/2098381-vertrouwen-het-sleutelwoord-bij-feyenoord.html
ディルク・カイト
「僕らは良い試合をしたけど、あまりにチャンスを活かせなかった。自分たちでこれだけ難しくしてしまったのはガッカリ。100%チャンスは何度もあった。もっと効率的に決めなければいけなかったし、そうしていれば3,4点決めて素晴らしい試合になっていたはず。僕らのクオリティならもっとチャンスを決めないと」
「カリムが目立っていたのは戦術プランによるところでもあった。僕らは中盤でカリムをフリーにし、彼を経由してフットボールをしようとしたんだ。それがパーフェクトに上手くいった。試合の最後までそれをキープできたのにはとても驚いてる」
「自分の交代にはとてもガッカリしてる。僕は残り15分でゴールを決められる選手だからね。でも監督が決めること。監督がボスだし、僕は彼にはとてもリスペクトを払っているからね。でもなぜ交代させられたのか説明は聞くつもり」
https://www.fr12.nl/nieuws/36749-kuyt-effici%EBnter-zijn-en-met-drie-of-vier-goals-winnen.html
https://www.fr12.nl/nieuws/36750-tactisch-plan-lukt-we-wilden-via-hem-voetballen.html
ケネト・フェルメール
「僕はエールディヴィジの試合を多く見ているし、ツィエクが良いキックを持っているのを知っているけど。彼がだいたいどう蹴るかも分かっている。前半のエデーに対するセーブ以外は僕らはほとんどチャンスを与えなかったし、上手く守れていた」
「僕らはポジションプレーのトレーニングをたくさんしているし、この数週間は試合の中でも次第に良くなってきている。自分たちを非難できる唯一の点はあまりにも長く緊張感を持たせてし合ったこと。おかげでトゥエンテに信じさせてしまい、時々危ないシーンも作らせてしまった」
好調なのかよく分からない相手に思ったよりずっと楽に勝利。ツィエクが勝手にサイドに流れてくれるのでほぼ怖さが無く、カリムとトニーで楽々と中盤を掌握できたのが大きかったですね。二人とも良かったですが、特にカリムは圧倒的なパフォーマンスで、こういうプレーをしてくれるとパスでの展開力の無さという大きな弱点もほとんど目立たないので助かります。
ということでカリムを中心に妙に上手く組み立てができて中盤で楽にフットボールができてましたが、最後のところは相変わらずクロスとミドルシュート頼みなので、まぁ言うほど決定的チャンスを作れて無かった印象。珍しくエリアが違いを作ったり運が良かった気も。
何はともあれこれでどうやら3位が『ほぼ』確定、さすがにもう大丈夫と思いたい状況で、あとは気持ち良くベーカーフィナーレに向かえるように来週のフローニゲン-thuisをきっちりと勝ちましょう。