フェイエノールトは日曜に行われたFC トゥエンテとのトッパーに3-1で勝利し、リーグ戦後半戦を見事な形でスタートした。この勝利は特に後半の力強い時間帯のおかげであり、その中でイェンス・トールンストラとジャン・パウル・ボエチウスが立て続けにゴール。前半にはコリン・カジム・リチャーズがPKを失敗したが、その直後にレクス・インマルスが先制ゴールを決めている。
フェイエノールトがようやくリードを奪ったゴールは前半終盤、最高の瞬間に生まれた。この時間帯、フレッド・ルテンのチームは間違いなく試合が進むにつれて低調になっていたが、CKからインマルスが見事なボレーを決め、デ・カイプのローラーを一撃で逆転させた。
フェイエノールトはウィンターストップ明けの初戦に良い入り方をしたように思えたが、前半が進むにつれて次第にフリーマンを見つけるのに苦労。FC トゥエンテは二人のFWと勤勉な中盤というゲームプランを組み、フェイエノールトはボールを持っても相手陣内に入るのにかなり苦しんでいた。
トゥエンテはほぼカウンター狙いに集中していたが、その形でHTまでに数回の危険なシーンを作る。ビジターチームが先にリードを奪えなかったのは完全にケネト・フェルメールのおかげだ。このGKは至近距離からのヘスス・コローナのヘディングをファンタスティックな反応でセーブ。
ピッチの反対側ではフェイエノールトは遠目から数本シュートを打つに留まっていたが、カリム・エル・アマーディがHT10分前に相手ペナルティエリア内で倒される。均衡を破る絶好のチャンスを得たフェイエノールトだったが、しかし11mの距離からのコリン・カジム・リチャーズのシュートはGK ソニー・ステーフェンスに阻まれ、フェイエノールトにとってエールディヴィジで5回連続のPK失敗となってしまった。だが続くCKからインマルスがネットを揺らし、失望は長くは続かず。
先制はしたもののフェイエノールトのピッチプレーはHTまで満足できるものではなかった。後半早々にはFC トゥエンテが同点に。この失点はケネト・フェルメールのミスによるものと言わざるを得ないだろう。このGKがルク・カスタイニョスのクロスをこぼし、詰めたオルランド・エンゲラールが蹴り込んだ。
だがそこからフェイエノールトは即座に立ち直り、次第に足元から足元へのボール回しを速くすると、3分間で2回のチャンスに2得点。まずカリム・エル・アマーディのシュートが方向が変わってトールンストラの足元に届き、そこから見事なシュート。さらに綺麗な攻撃の最後をボエチウスが締めくくり、フェイエノールトは快適なリードを最後の30分に入る事ができた。
寒いデ・カイプでこのリードが最早危うくなることは無く、望みどおりシーズン後半戦のスタートを上手く切ったフェイエノールト。さらに来週に続くトッパー、アヤックスとのアウエーゲームに向けてさらなる自信をつかんだ。
Feyenoord – FC Twente 3-1
Scoreverloop:
37’ 1-0 Immers
51’ 1-1 Engelaar
59’ 2-1 Toornstra
62’ 3-1 Boëtius
Scheidsrechter: Van Boekel
Geel: Lachman (FC Twente)
Bijzonderheden: 37’ Colin Kazim-Richards mist strafschop.
Opstellingen:
Feyenoord: Vermeer; Boulahrouz, Van Beek, Kongolo, Nelom; El Ahmadi, Immers, Clasie; Toornstra, Kazim-Richards en Boëtius.
FC Twente: Stevens; Martina, Lachman, Bengtsson (73’ Ould-Chikh), Bjelland; Mokotjo, Engelaar (73’ Mokhtar), Schilder; Corona (83’ Børven), Ziyech en Castaignos.
http://www.feyenoord.nl/feyenoord-1/wedstrijden/feyenoord-fc-twente-eredivisie-20142015/verslag
フレッド・ルテン
「本当のフットボールは不可能な試合だったが、我々はファイトもしっかりできるチーム。我々は今日見せたものよりも良いフットボールができるが、少なくとも良い結果を出せ、リーグ戦後半に良いスタートを切れたことには喜んでいる」
「前半の我々は自分たちのプレーができなかった。FC トゥエンテは5人のDFでかなり上手く守備的ポジションを取っていた。それでは突き崩すのはほとんど不可能。さらに我々の中盤がCBから離れすてしまい、そのために自分たちのプレーが出せなかった。この時間帯、ケネト・フェルメールが数回我々を救ってくれた」
「次のPKは私が自ら蹴ろうか。まぁこの問題をどうすれば解決できるか、これから数日間考えよう」
「HTに修正し、後半はカリムとヨルディが我々のDF陣に近い位置でプレーできるようになった。後半のいくつかの時間帯は私が『これがフェイエノールトに相応しいフットボールだ』と思えるものが見れたよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/29974-rutten-zag-minder-feyenoord-maar-wij-kunnen-o.html
ヨルディ・クラーシ
「前半の僕らはトゥエンテのプレースタイルに苦しみ、相手にフットボールをさせるためのスペースを与えすぎてしまっていた。彼らにもチャンスがあったのは間違いないけど、2-1にしてからの僕らはファイト・フットボールでしっかり勝てていた」
「僕らは他のクラブを見ずに自分たちの試合に勝つことに集中すべき、自分たちがどこにいるかは最後に見よう。フェイエノールトは常に勝たなければいけないんだ。今日も、来週のアヤックス戦もね」
「PK失敗は残念だけど、それは誰でもあり得る事、次はトールンストラが蹴るかもしれないね」
http://www.fr12.nl/nieuws/29972-clasie-tevreden-winnen-vandaag-en-ook-volgend.html
ジャン・パウル・ボエチウス
「僕らは失点後に上手く立て直した。僕のゴールは上手く足に当てられずにGKにちょっと希望をも足せてしまったね。でも必死に滑り込んだお陰でボールが入ってくれて嬉しいよ」
「トゥエンテの戦術にどう対抗すべきか、僕らはパズルを解くのに何度か苦労していた。だからみんなで押し続けたことが良かったよ。試合は大部分対等だったけど、僕らは相応しい勝者だと思う。実際試合はディテールで決まる者。僕らは決めるべき時に決めた。このフィーリングを来週へ向けてキープしないと」
イェンス・トールンストラ
「僕らは今シーズンのトッパーに今日初めて買った。これは今後への展望を持てる。ゴールはカリムのシュートがブロックされてボールが突然足元に来たんだ。シュートはそんなに巧く当たらなかったんだけど、良い方向に飛んで綺麗に決まってくれたよ」
「今日の僕らは今シーズンこれまで何度も見せていたほど支配できてはなかった。トゥエンテの戦術のために普段よりもオートマティズムが欠けていた。でも3点目でようやく解答を上手く出せたよ。それに僕らはとても労働意欲とパッションを持ってプレーしていた」
「PK’erの序列がどうなるか、僕には分からない。僕らの中では誰も1位じゃないしね。コリンが蹴ることになってるけど、僕に任せることも彼は許されてるし、もしかしたらこれから変わるかもしれない。とにかく監督には『イェンス、おまえが蹴れ』とはまだ言われていないよ」
コリン・カジム・リチャーズ
「レクスが僕を救ってくれたよ。PKはもっと上手く決めなければいけなかった。でも僕は次回もペナルティ・スポットの前に立つよ。GKの動きをしっかりと見たかったけど、今回は上手く行かずに止められてしまった。ただ誰がPKを蹴るかは監督次第」
「インマルスのゴールは素晴らしかったけど、3点目はみんなで決める事ができた。練習どおりだったよ」
http://www.fr12.nl/nieuws/29980-kazim-wil-penaltys-blijven-nemen-ik-stap-gewo.html
トゥエンテがまさかの5-3-2で来たことでテンポを上げられずに前半15分ほどからかなりgdgdになり、ちょっと酷いゲームでしたが無事に勝って新年スタート。まぁいろいろ運も良かったです。後半失点してからすぐに立て直してテンポを上げられたのが大きかったですね。
失点はフェルメールの加入後初めてのミスからですが、3点目は完璧に5バックシステムを崩して決めたので内容的に完勝。フェルメールのミスが勝ち点を落とすことに繋がらなくて一安心。
フットボールの内容はイマイチでしたが、ボエチウスの調子は明らかに戻っているので来週へ向けて期待が持てます。