フェイエノールトは3位を争う直接のライバルのフィテッセ相手に大きな勝利。後半にミヒル・クラーメルと途中出場 ビラル・バサチコグルのゴールによってアーネムで0-2のスコアで3ptsを得た。テレンス・コンゴロが60分過ぎにハムストリングの怪我でピッチを去っており、今シーズン5枚目のイエローカードを受けて次のデ・フラーフスハップとのホームゲームが出場停止のディルク・カイトも用心のために途中交代した。
アーネムまで共に旅したフェイエノールト・サポーターは自分たちのチームが最初の大きなチャンスを得るのにHT明けまで待たなければならなかった。右サイドからリック・カルスドルプの良いクロスがミヒル・クラーメルに届くも、このスピッツはエ ロイ・ロームのゴールの目の前でシュートまでいけず。その直後にはピッチの反対側でもレナート・イバラのシュートがゴール前を通過してホームチームにも初のチャンス。
後半の立ち上がりまで重大なチャンスが生まれなかったことが前半45分間を物語っているだろう。フェイエノールトもフィテッセもボールをもった時に雑でほとんど奥行きを出せず、さらに強い風にも苦しめられてHTまで大きなチャンスを作ることはできなかった。
フェイエノールトは後半もコンピネーションプレーに依然苦しむもののテンポをアップ。ハードワークと効率性の高さによって残り15分でパズルのピースを嵌めることに成功した。カイトに代わって入ったビラル・バサチコグルからボールを受けたリック・カルスドルプが再びクラーメルにボールを送ると、このスピッツが今度は上手くマーカーの前に出て完璧なタッチでネットを揺らした。
これで長時間にわたってスコアレスドローに向かっていると思われた膠着状態をフェイエノールトが打破し、試合は完全にオープンに。残り15分間でフィテッセが同点ゴールを狙ったことでピッチのスペースが広がり、90分をとおしてほとんどチャンスを与えなかったフェイエノールトは終盤バサチコグルのスピードによってそのスペースを突いた。フィテッセとのホームゲームと似たような状況からこのFWはスピードに乗ってゴールに迫り、見事なシュートでロームを破って2-0.
Vitesse - Feyenoord 0-2
Scoreverloop:
73’ Michiel Kramer 0-1
88’ Bilal Basaçikoglu 0-2
Scheidsrechter: Björn Kuipers
Gele Kaarten: Dirk Kuyt (Feyenoord), Rashica, Guram Kashia (Vitesse)
Opstellingen:
Vitesse: Eloy Room; Guram Kashia, Maikel van der Werff, Arnold Kruiswijk, Kosuke Ota (81’ Kelvin Leerdam); Lewis Baker, Shiran Yeini, Valeri Qazaishvili; Renato Ibarra, Isaiah Jay Brown (83’ Yuning Zhang), Milot Rashica.
Feyenoord: Kenneth Vermeer; Rick Karsdorp, Sven van Beek, Eric Botteghin, Terence Kongolo (58’ Miquel Nelom); Dirk Kuyt (69’ Bilal Basaçikoglu), Karim El Ahmadi, Tonny Vilhena; Jens Toornstra, Michiel Kramer, Eljero Elia.
ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト
「今日は勝ったことが最も重要。2回の遠目からのシュート以外、我々は一つのチャンスも与えなかった。我々は3,4点取ることもできたし、2-0は良い結果」
「我々は堅固な組織からプレーし、非常にコンパクトにやってそこから2回ネットを揺らした。後半は前半より良かった。辛抱強くチャンスを待っていた」
ディルク・カイトの交代について
「ディルクは前半酷いキックを受けて、次第に痛みが出て難しいと感じていた。もう続けるのが無理と意思表示をしたため、交代はやむを得ない」
「ビラルは奥行きをだす動きで危険な存在になっていた。先週も途中出場で良くやっていたし、今回も違いを作ってくれた。彼に多くのクオリティがあるのはこの数週間で見せてくれている」
「テレンスはハムストリングに痛みが出ている。明日詳しく検査をする。今はあまり言えない」
「HTに規律を維持してチャンスが来るのを待とうと言った。それを選手たちはしっかり実行してくれたよ。とにかくこれからの数週間に向けてもこれは良い結果。我々の目標は3位を守ること」
https://www.fr12.nl/nieuws/36364-hij-heeft-veel-kwaliteiten-dat-laat-hij-zien.html
ミヒル・クラーメル
「今日は最高では無かったけどほとんどチャンスを与えなかった。まぁ自分たちもほとんど作れなかったから見ていてとても退屈だったかもしれなかったけどね。攻撃的より守備的なのは確かだけど、その時々の選択だし、それは受け入れないといけない。勝ってる限り全て上手くいっているということ。今日は僕も1点決められたしね」
「ようやくまた僕にアシストしてくれたねとリックに言ったよ。タイミング、スピード、正確さ、全てが備わった攻撃だった」
「僕らは意図的に下がってスペースを小さく保とうとした。それが上手くいってほとんどチャンスを与えなかった。反対側では自分たちの瞬間が来るのを待ち続け、運良くそれが残り15分で来たんだ。流れるような攻撃からのエヒテ・スピッツゴール。満足だよ」
「これはとても重要な勝利。試合前から勝てば大きな結果を得られるのは分かっていた。これでライバルに6pts差を付けられたから、僕らが良い気分でバスに乗れるのは明らか」
https://www.fr12.nl/nieuws/36361-kramer-het-was-niet-hoogstaand-vandaag.html
ビラル・バサチコグル
「最高の気分だ。自分の力はクオリティを上手く使えた。監督たちからも自分のスピードを活かすように言われていたし、できたスペースを活用できたよ。自分でもとても見事なゴールだと思う。何よりもここで3pts取れたのが素晴らしいこと。勝たなければいけない試合に勝てたからね」
なかなかに悲劇的な試合でしたが終わってみればなぜか0-2勝利。まぁ辛抱強くハードワークして勝ち点を拾っていくというシーズンです。今日はエリアだけでなくディルクもほとんど存在感が無く、イェンス周りの連携も生まれず、ちょっとどうにもならない感じで、まぁよく2点も取れたもので…
リックが4ヶ月ぶりくらいのアシストで、股関節の怪我が落ち着くことを願いましょう。ビラルもようやくヘーレンフェーン時代を思わせるスーパーなプレーで、いまだどうにもならないエリアを脅かせるくらいになってくれれば嬉しいですが。
あとはディルクが今シーズン初めていない状態のプレーでも特に違和感は無く、むしろ先制してみんな活き活きとし始めたので来週のデ・フラーフスハップ戦に少し期待。